松本仁 https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/00041994
『現代口語歌辞典』

昭和五年五月十日発行
編著 松本仁
発行所 紅玉堂書店
菊半截 251頁


現代口語歌にあらはれてゐる樞要なる語句を五十音順に摘録・配列し、簡にして要を得たる解釈を施し、一々その語句の表現せられてゐる作品を例歌として明示したものである。


ああ
あいしふの
あいまいぢゃや
あいそもすくない
あかいでみづが
あかいしきそを
あかいくさはら
あかがねいろのたいやう
あかつちどての
あかれんぐゎの
あかいあさのひ
あかいしどめの
あかいボイラー
あかるさにゐて
あかしあの
あかねいろ
あきがながれきて
あきぐちのかぜ
あきのてざはり
あけがたの
あけがたのなみ
あけがらす
あげくのはてに
あげしほの
あけのうちばし
あげひばり
あさすずに
あさのまの
あざやかに
あさやけに
あさじめるみち
あさせをわたる
あさのそぼゑは
あさのひなたに
あさのたいきに
あさのしょくよく
あさのかんしょく
あさましさ
あさぞらのにほひ
あさひのなかで
あさまどを
あさのさんさく
あしおとみだしてゐる
あしはらに
あしばやに
あしにそぐはぬ
あそびつかれて
あたままるめて
あだっぽい
あちこちに
あぢきなく
あついめに
あっぷるが
あっけない
あっさつされぬ
あづまげた
あてはまる
アナキズム
アナキスト
あてこんできた
あでやかに
あどけなさ
あなたまかせに
あはれがられて
あひしらってる
あひまあひまに
あひふくの
あふるあさかぜ
あふれながれて
あふひをおもふ
あぶらぎったひ
あぶらまみれの
あまたるいかぜ
あまえるくせの
あまずっぱいね
あまいながしめ
あみたぐるひと
あめにぬれぬれ
あやまちふれた
あらはになった
あらぼりの
あらたよだ
あらくゑぐった
あるきつき
あるかなしかの
あれむらにとぶ
あゐをながした
あをすぎるかぜ
あをよどの
あをいつきよ
あをざめたほこり
あをぞらをきる
あをいにほひとなって
あをいほこり
あをくさいかぜ
あをいたましひがそまるよに
あんぐゎいな
アンダンテ
あんなにひからせて
あんらくに
あんぢゅうが
あんぱうを
アンチミリタリズム
いううつもあかるくなる
いううちしゃうに
いうみんの
いきこらしゐる
いきをころして
いきはずませて
いきづく
いきもつかせず
いきをつきつき
いきもののちからをおもふ
いけがきの
いけにへになって
いこくじゃうちょは
いこくじゃうてうは
いくさのかてを
いしきをのせて
いしたたき
いしきりのおと
いしくれは
いそいそと
いたはしくなる
いちまつの
いつまつのかうを
いちぐうに
いちのよさ
いぢにさほさす
いちばんどりを
いちめんのはとに
いっさんにくる
いっかなとどかぬ
いっかくに
いつかづきよの
いつかはむすぶ
いっせいに
いぽんみちの
いつとはなしに
いあつかしら
いつのよから
いつからか
いっぱいじゅうてんして
いっかつが
いっしゅんのよく
いとしいはなだ
いのちのたはむれ
いのちをこめて
いのるひめごと
いばりする
いはれなく
いひすてて
いひまげて
いらだたしさ
いろめくころは
いろもとけずに
いろあせたはだ
いろがひろがる
いんきなものだ
いんきなやま
いんえい
いんりょくのりせいに
イデオロギーいんけいの
インテリゲンチャ
ウエイトレス
うごくともない
うごめいて
うすびのにはの
うすにじがたつ
うすあかり
うすらあかり
うすあさぎ
うすぐらい
うしなったこひ
うすなさけ
うしなふまいと
うすらつめたい
うたふけはひの
うつむいて
うっとりとして
うちわであそぶ
うつうつと
うつらうつら
うっすらすけた
うづきはじめる
うづくかんじゃう
うづだかい
うなだれて
うねうねと
うはさばなしが
うはさにのぼる
うひうひしさ
うまれながらの
うみがほほゑむ
うみのかうきが
うみうみうみ
うみなりの
うみじりは
うみのよひやみ
うらがれて
うららかな
うらなふことの
うらみをこめた
うらみもえたつ
うらかなしきに
うらうらと
うられてしもた
うるんだひとみ
うゑためのいろ
うんでただれて
うんかうを
えい
ええ
エスペラント
エピキュリアン
えらさうに
えんのひざしの
えんのひなたの
えんきんけいを
えんてんに
えんじのいろが
えんかりゃうはう
えんだうの
えんをされてゐる
エレヴェーター

ぬかるみにたつ
ぬかごやき
ぬぎたくてたまらない
ぬけがけの
ぬれはにおどる
ぬりつぶしてゐる
ぬれえんに
ぬれごとを

らうぎょしゃの
らぎゃうが
らくごした
らしゃめんが
らたいのわれを
らたいのをんな
らふひとり
らんぴして
らんらんと
ランデブー
ランナーは
らんくゎうを
りうりうと
りくけうを
りょくしょくのゆめ
りゆうもなしに
りょしうをそそる
りんくゎく
りんかんゆ
りんごのはなを
リンチをくわへたい
りこしゅぎだけの
りんゑのこころ
るゐこんに
ルンペンの
れいろうと
ろしやのまどろす
ろどんな
ろぼをまつ
わうしんを
わかさをみせて
わかばがひかる
わかいぢょしうは
わけもなく
わすれはてたよ
わたしのおよばぬ
わたしのうっぷんを
わだいをみつける
わづらはしいな
わづかにあをく
わづかさをしんで
わになって
わびしいゆめよ
わびしいあめが
わめきかついで
わらはんとした
わらひあってる
われをあはれむ
ワンピースのどうぢょ
ゐんせきを
ゑがほこそ
ゑさとみて
ゑはりど
ゑひがさの
ゑひにほてった
ゑんくゎうが
ゑんでる
ゑんすゐけいの
ゑんじんのまゆ
をってすてれば
をとこがひかれる
をどりつかれて
をののかしめる
をばをおくる
をもたいひぐれ
をもたいあしどり
をもいこころで
をんなどうしの
をんなのりんくゎう
をんなのにほひ


トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS