#author("2020-08-18T10:44:21+09:00","default:kuzan","kuzan")
梅崎春生
九州弁小説

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 抑揚に訛りめいたものがあるが、一応標準語であった。
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 ちゃんとした標準語で答える。こちらの言葉を理解し、きちんと返事が出来るのだ。ふたたび若者同士の会話になると、[[鴃舌]]のたぐいに戻る。五郎は疎外感を感じながら思う。
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「いや。何でもないんだ。おれの|故郷《くに》の方言だよ」
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