鈴木孝夫
新潮選書
第一章 日本人は日本語をどう考えているか
1 日本語を捨てる日本人 9
2 明治以後の日本人の国語観 21
3 日本人は、はたして明晰な文章を求めているのか
第二章 文字と言語の関係
1 日本語の表記体系は果して不合理か 39
2 日本語の表記としての漢字 51
3 文字は言語ではないという西欧人の文字観 54
4 文字も言語そのものである 58
綴字発音
語源俗解
同音衝突
5 漢字語は音声と文字の交点に成立する
6 「音」とは何か、「訓」とは何か 79
7 外来語と漢字語との構造的な相違について 97
第三章 世界の中の日本語の位置
1 日本語は大言語である 105
2 単一言語国家と多言語国家 113
* 言語問題をめぐる民族の対立抗争について
第四章 日本文化と日本人の言語観
1 異民族、異文化との特殊な接触形態 129
2 日本社会の等質性について
3 間接的な文化受容の功罪 143
4 両刃の剣としての原書 155
5 日本語は外国人に分るはずはないという偏見
6 相手依存の自己規定 181
7 日本人の言語観 188
第五章 日本の外国語教育について
1 目標を見失っている英語教育 199
2 英語はもはや「英語」ではない 213
3 イングリック実践の具体的方法について 225
4 外国語を何故学ぶのか 228
後記 237