鏡味明克
『地名が語る日本語』南雲堂 叢書・ことばの世界
一九八五年六月十五日
はしがき
地名が語る言葉と語源
1 地名が語る歴史
2 地名が語る地理
3 言語芸術としての地名
4 語源研究の問題点
5 日本語の歴史を正しくさかのぼる
6 語源研究の可能性と限界
7 アイヌ語の地名解釈
島の地名を探索する
1 「島」の名まえ
まず「島」の名称から
「島」のよみ方
2 島の名づけ
島の地名の命名の型
小島よりも小さい大島
数の地名
擬似の島の名
デルタ上の都市
3 外国の島の名
ネシアは島
島の名でなかった「多島海」
4 島の名のロマン
沈没した島の伝承
邪馬台国にも沈没説
5 新しい島の名
埋立地の島の名
消えゆく台場
夢の島
家紋の扇島
ポートアイランドが港島に
これからの島の名
山の地名を考える
1 山名のロマンと現実
2 六甲山の語源
六甲山は「向こうの山」ではない
海岸地名「武庫」
3 大山の読み方
山名~センの集中分布
「仙」の字の分布
大山の影響
仏教地名の山
数の地名と読み方
1 数の地名の世界
地名心理学
計算の地名
十八女
辻と十文字
ツヅラの地名
市日の地名
通番地名のいろいろ
主な熟字訓や慣用読み
2 民家戸数の地名
民家地名の研究
軒の字義の変遷
戸数地名の分布
愛知県の戸数地名
その他の戸数地名
戸数地名の日中比較
中国語の戸数地名
朝鮮語の戸数地名
中国語の戸数地名の分布
3 四条・七条の読み方の変化
音読みから訓読みへ
北海道以外の四条・七条
北海道の四条・七条
北海道の条丁名の沿革
北海道の四条・七条の読み方の変化
都市の地名と通称地名
1 都市に生きる地名
文京区から文京町へ
旧町名の消え残り
荒町は新町
2 「こうじ」と「しょうじ」
小路の読み方の変遷
全国各地の「小路」の読み方
京都と大阪の比較-付、奈良・山口
全国各地の「こうじ」
全国各地の「しょうじ」
広小路の名
「こうじ」から「しょうじ」へ
3 新町名の問題点
消えゆく城下町の町名
旧地名改変の問題点
新地名創作の問題点
健康な日本語地名のために
4 地図にない地名
通称地名確認のむずかしさ
上六などの略称
銀天街
北海道のアイヌ語地名と日本語地名
1 アイヌ語地名の日本語化
北海道地名の成り立ち
あて字
翻訳
日本語に似た地名
2 日本語地名の北海道的性格
改名
国郡名の制定
計画都市
開拓地名
出身地の地名の移植
東北地方の延長としての地名
3 これからの北海道地名のために
漢字の功罪
アイヌ語地名を守るために
日本語地名の国際化
1 地名研究の国際交流
2 国際理解のための日本語地名の表記
索引