平成四年二月
錦紫出版(広島市)

佐世保の言葉。
第三歌集

知らん間に
 肥前の言葉で話しとる
 俺どん夫婦も寄る歳もんで(p.46)

なつかっさあ
 物産展で品ば売る
 若か女御《おなご》ん肥前の訛り p.86

あとがき

老人の独り言を肥前弁を用いて書き綴ったにすぎません

短歌は一行に書くのが普通とされていますが、方言の場合、一行に書くとどこで切ってよいやら迷い、ともすれば弁慶読みになり、意味を汲み取りにくくなるところから私は三行書きにしてみました。


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