#author("2022-10-22T14:57:48+09:00","default:kuzan","kuzan")
韻を踏むこと
>>
おういん 漢詩や賦など韻文と呼ばれるものにおいて、句末(あるいは句末の助字の前)に、同じあるいは類似の*韻母を持つ文字を揃えて用いること。韻をふむ、という。古くは当時の音に基づいて押韻したが、唐代以降、今体詩は*韻書にしたがって、定められた場所で押韻せねばならなくなった。しかし唐代でも古体詩は官撰の韻書にとらわれずに押韻したし、後に発達した詞や曲などでは、当時の音に基づいた自由な押韻もなされ、更に新しい韻書が編まれたりもした。これら韻文の、どれが*韻字かは、その韻文の作られた当時の音韻状態や、使われていた韻書等を考慮に入れて認定しなければならない。また『詩経』等、上古の押韻は、当時の韻書がないので、音韻体系を知る資料となる。 
〔参考文献〕○王力『漢語詩律学』(一九五八年 〈中国〉新知識出版社)〇小川環樹『唐詩概説』(昭和三三年 岩波書店) (岡島昭浩)
→韻脚・通韻
<<
<hr>
書名
[[急閑]]
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/kokusyokaidai/a/kokusyo_a042.html
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/hoi/kaidai_hoi001.html
岩波日本古典文学大辞典 安田章

トップ   編集 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS