#author("2022-10-20T00:39:28+09:00","default:kuzan","kuzan")
文部省
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/ka/kaidai_ka094.html
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語彙別記 二巻一冊
 [[木村正辭]]外八人共著。明治四年刊(明治十八年翻刻出版)。本書は言葉の活用及び辭の運用を記したもので、明治四年文部省か木村正辭以下の諸氏に命じて編纂させた辭書「語彙」の「あ」の部と共に刊行したものである。詞の活用については[[作用言]]として八種、[[形状言]]として二種、合計十種を挙げ、次に作用言の活用圖を記してゐる。而してその活用は[[將然]]・[[連用]]・[[終止]]・[[連體]]・[[已然]]の五段となし、又形状言の活用は六段に分って、[[連用言]]・[[將然言]]・[[終止言]]・[[連體辭言]]・[[連體言]]・[[已然言]]となし更にこれ等の説明及言葉の[[自他]]を説いてゐる、以上は上巻に述べる所で、下巻には作用言・形状言の各段に接續する[[手爾遠波]]を説き、又作用言の八種について[[命令形]]の説明をしてゐる。以上所説を通覧するに、動詞に於いて[[下一段活]]を示さず又活用に命令形を除いたるが如き(尤も別に下巻末で説いては居るが)その他不備缺陥が決して少くなく文法書として甚だ不備で義門・廣蔭等の研究に劣るものである。 
【參考】
    * 「[[語彙別記指掌]]」一巻一冊 明治四年刋。 
(亀田次郎「国語学書目解題」)
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