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[[金澤裕之]]・矢島正浩編


http://kasamashoin.jp/2011/05/post_1814.html
isbn:978-4-305-70555-6

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はじめに

第Ⅰ部 文法史の面から捉え直す近世語
 時代を超えた言語変化の特性——動態の普遍性を考える 金澤裕之
 現代語からみた江戸語・江戸語からみた現代語——ヨウダの対照を中心に 岡部嘉幸
 時間的・空間的比較を軸にした近世語文法史研究——ソレダカラ類の語彙化を例として 矢島正浩
 条件表現からみた近世期日本語の景観——『方言文法全国地図』と国語史・近世方言文献の対照から 彦坂佳宣


第Ⅱ部 言語生活の面から捉え直す近世語
 日本語の歴史的研究と変異形 福島直恭
 節用集と近世社会 佐藤貴裕
 「近世通行仮名表記」——「濫れた表記」の冤を雪ぐ 屋名池誠
 問いの共有——文学研究と言語研究の架橋へ 井上泰至
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ISBN:978-4-305-70555-6

//近世語研究は、日本語学研究に、日本文学研究に、何をもたらすのか。
//研究者ごとにさまざま異なろうとする、近世の言語文化の「像」。それらをすりあわせるべく、「新鮮で見晴らしのよい」眺望を提示する。
//2010年の日本語学会春季大会で開催したシンポジウムB「外から/外への近世語研究」での白熱した議論を経て、それらのテーマを深化させ、シンポジウム参加以外のメンバーも加え一書にしたものである。

//【近年の研究の進展とそれに伴う細分化によって、近世の言語文化というものに対して、我われ近世語研究者、日本語研究者が捉える「像」がそれぞれに異なろうとしている。そしてそれ以上に、日本文学や歴史学の研究者の描く「像」が、大きくその趣を異にしつつあることは想像に難くない。本書では、これまでの日本語史研究者の長年に及ぶ「執拗な」追究の集積を出発点とし、そこに拠って立ちながら、言語研究者たちが何に感動し、事実をいかに追い求め、それによってどのような「像」を見ようとしているかが描き出されている。この「像」と、読者各自のそれとをすりあわせることにより、日本語研究者にとってはもちろんのこと、他分野の読者にとっても、それぞれに新鮮で見晴らしのよい眺望--パースペクティブ--が立ち現れる契機になることを信じるものである。】......本書より




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