#author("2021-08-09T23:30:00+09:00","default:kuzan","kuzan") >http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/kokusyokaidai/k1/kokusyo_ka074.html> かなづかひちかみち 假名遣近道 寫本一巻 一條兼良 端のへの事、端のをの事、奥のおの事、中のえの事、端のいの事、中のゐの事、わの字の事、其の他の数目につきて催名遺を示したるものなり。奥書によりて、今、一條兼良と署名す。 ◎一條兼良の傳は「歌林良材集」の下にあり。 << http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/ka/kaidai_ka029.html >> 假名遣近道 一巻 室町時代の末 [[一條禪閤兼良]]の著なりと言はれてゐる。作歌の參考書として假名遣の事を簡単に説いたものであるが説く所「定家假名遣」以上に出るものではない。 (亀田次郎「国語学書目解題」) << >> 假名遣近道 語學書 一卷 【著者】奥書に「右一册者[[一條禪閤]]([[一條兼良]])御作也」と記されてゐるが、眞僞不明である。 【成立】未詳。但し大體室町時代後期頃 【解説】初にいろはを[[萬葉假名]]で記し、次に「音連聲相通」として五十音を記し、次に「[[端のへ]]」「[[端のを]]」「[[奥のお]]」「[[中のえ]]」「[[奥のゑ]]」「[[端のい]]」「[[中のゐ]]」「わの字」と八項に就て實例を擧げて記してゐる(端・中・奥はいろはの順位を示す語)。 次に「音にはねたらん字を、おと讀は皆ほと心得べし」「うの字の事」「生の字を書き、うと讀むは、皆ふと心得べし」、「唇にてうと云字は、みなむとかくなり」「ひの字をみとよむこと」「音につまる宇をふと云事」「假名遣[[體用]]の事」の七項について説いてゐる。本書は作歌の參考書として、假名遣のことを簡單に記したものであるが、その假名遣は「[[定家假名遣]]」(別項)によつてゐる。 〔龜田〕 <Div Align="right">新潮日本文学大辞典</Div> << http://f.hatena.ne.jp/kuzan/20100710210219