#author("2020-08-31T14:11:53+09:00","default:kuzan","kuzan") 円地文子 小説 『新潮文庫の絶版100冊』 #author("2021-10-02T21:32:35+09:00","default:kuzan","kuzan") [[円地文子]] 小説 [[『新潮文庫の絶版100冊』]] >> あの伯父は普段は標準語を使っているけれど、怒り出す時には完全に九州弁になるんだなあ。お前、あげな恥知らずの親の娘、嫁にすっとならば、おいにも覚悟あるばい、なんて力まれるとやくざの親分に乗り込まれたようで、凄く迫力があるんだよ あの伯父は普段は[[標準語]]を使っているけれど、怒り出す時には完全に[[九州弁]]になるんだなあ。お前、あげな恥知らずの親の娘、嫁にすっとならば、おいにも覚悟あるばい、なんて力まれるとやくざの親分に乗り込まれたようで、凄く迫力があるんだよ << >> 「そんなこと言ったって、あの伯父貴|怖《こ》えんだから……いつかなんかは日本刀を持ち出して、引っこぬきそうにしたもの」 と達也はまだ後ろを見返りながら言った。 「九州男子の典型ってわけね」 「[[九州男子]]の典型ってわけね」 << >> 「何しろ、日本刀を持ち出す九州男児ですからね。すべて大時代なんですよ」 「何しろ、日本刀を持ち出す[[九州男児]]ですからね。すべて大時代なんですよ」 <<