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[[山崎豊子]]

新潮文庫による
p.9 丁寧な柔かい[[京都弁]]であったが、一語、一語が多加の心に粘りつくような皮肉である。
p.196 漫才は大阪から生れ、大阪の言葉で、喋って笑いをつくる芸であった。[[大阪弁]]のもつ庶民的などぎつさ、阿呆らしいほどのとぼけ、それでいてズバリと云いたいことを云ってのける勘が、大阪の漫才を創り上げている。
p.207 大阪喜劇の元祖である曽我廼家五郎が初めて東京公演したのは明治三十八年であったが、[[大阪弁]]の面白さが全く通じず失敗に終り、その後、二回、三回と赤字公演を繰り返し、五十四回目にやっと笑いの声が起った東京である。大阪漫才自身に色合いを持っている大阪弁が強味だと信じていた。
p.264 わざと使っている[[田舎訛り]]の[[大阪弁]]も、商人らしく見せようとするはったりが目だち、いやらしかった。


解説・山本健吉
[[山崎豊子「小説のなかの大阪弁」]]
[[山崎豊子「小説の中の大阪弁」]]

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