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岩倉市郎
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[[岩倉市郎]]
1932
「喜界島に於ける敬語法」
「[[喜界島]]に於ける敬語法」
『旅と伝説』5-2


『沖縄文化論叢5言語編』



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 喜界島にも「オー・ホー」言葉といふのがあります。敬語を用ひよといふ事を「オー・ホー・シリ」といひ,目上に対して粗末な言葉を使つてはいけないといふ様な場合には「イン・ヒン,シルナ」といふ事は,本誌第2号金城氏の記事にあるのとよく似てゐます。
 喜界島には古くから階級制度がはつきりしてゐなかつたせいか,といふよりは総ての人がお互に平民同士であつたせいか,オー・ホー言葉も至つて簡明で,階級的な差別がなく,敬意の軽重に依つて臨機応変に言葉の言ひ廻しで,ユミタ・ヂュラク(言葉綺麗)に色々な表現が出来る丈であります。

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