#author("2020-03-01T23:44:46+09:00","default:kuzan","kuzan")
獅子文六
小説

九州方言


大衆文学大系



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憑かれたやうに、視線を奪はれてゐる彼女は、久し振りに國訛りを出したことも、まつたく、知らないやうだつた。
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 女々郎と書いて、ヲンナメローと、讀むのであらうが、大根をデコン、石燈籠をイヅロといふ風に、萬事、舌の動きを儉約する[[薩摩訛り]]では、"ヲナメラ"となる!それを、聞いたのが、昨夜のことだつた。
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 それは、まことに[[南蠻鴃舌]]に近かつた。客は、例の國鹽爺さんを除いては、婆さんと中婆さんばかりで、それに春乃とお鹿さんが入り混って、各々、百パーセントの[[國訛り]]を出して、挨拶を交はすのだから壯觀であつた。
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[[言語の系統]]からいつても、[[天草辯]]といふ名はあるが、東は熊本、北は長崎、南は鹿兒島と、それぞれの方言に、強く影響されてるのである。
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外国人の日本語
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述べた日本語も、重助の[[九州辯]]などより、流暢に聞こえた。
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