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[[窪田空穗]]

「小庭矚目」のうち
『地上』大正9年8月号
「国訛り」


>国訛り妻がいふ聞けば信濃なるふる里の平思ほゆらくも
国訛り聞けばたのしも飲む酒の喉にしむなす身にしみ入りて
>[[国訛り]]妻がいふ聞けば信濃なるふる里の平思ほゆらくも
[[国訛り]]聞けばたのしも飲む酒の喉にしむなす身にしみ入りて
信濃なる筑摩郡に遠つ祖ゆ今にいひ継ぎ来ける言葉ぞ
恋しくも我がする母は父とゐてかくやもいひしかかる言葉もて
国なまり聞けば嬉しく云はむには云ひ難みすも久しくいはぬに
我が子らは親が国なまり一たびは怪しとし聞きはては笑ひつ
[[国なまり]]聞けば嬉しく云はむには云ひ難みすも久しくいはぬに
我が子らは親が[[国なまり]]一たびは怪しとし聞きはては笑ひつ
我等はもこの言葉ならで幼こころあらはす術は実知らざりき
鶯の巣にや生まれしほととぎす親が言に似て子等は語らふ

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