#author("2020-07-25T15:24:50+09:00","default:kuzan","kuzan") //〇返照,入日のひかりを云 //落輝,入日のひかり //落照,入日のひかり //餘輝,のこるひかり //落霞,くれかたのくもやけ //低照,ゆふひかり //夕照,ゆふひかり //横射,入日よこにさしこむ //妝點,よそをひいだす //桑楡,入日のときを云 //天淡,そらのいろうそぐらい //薄影,うすきかげ //遙映,はるかにかゝやく //瞑色,くれかたのけしき //凄迷,ものさびしい //殘鴉,のこったからす //暮鴉,くれかたのからす //淡烟,ゆうけふり //長虹,ゆふかたのにじ //迷藏,ものがみへわからぬ //既夕,もはやくれかた //雁泊,かりがねとまる //瀲瀲,入日がぎらぎら //雲岫,くもかみねのやうな //孤鶩,ひとつのあひる //各分,それそれにわかる //一半,はんぶん //淡淡,をぼろをぼろ //銜山,山のはに入日がてらす //村瞑,ざいしょくらい //牛羊,うしひつじみなもどる //風急,かぜがせはしくふく //林梢,はやしこずえ //鴉宿,からすがとまる //牧笛,くさかりぶえ //泊舟,ふねをとめる //殘雨,のこったあめ //微光,すこしのひかり //入戸,日のひかりとえさす //片影,かたかげ // //〇新月,みかづき //光細,ひかりほそし //半桂,はんぶんのかつら月を云 //玉〓《王夬》,たまのかけみか月を云 //玉鉤,たまのかぎみかづきを云 //蛾眉,まゆのほそい月を云 //眉黛,まゆのほそい月を云 //一彎,一とまがり //銀鉤,しろがねのつりばり //弓勢,ゆみのかたち //碧雲,あをきくも //天邉,そらのあたり //樓上,にかいのうえ //微升,すこしのぼる //映水,水にかゝやく //雲匣,くものはこ //纖纖,ほそぼそ //隱隱,かくれてみえぬ //微茫,かすかにみゆる //影斜,かげがよこになる //疑弓,ゆみかとうたがふ //半片,かたへら //點綴,ちょぼちょぼ //學扇,あふぎをまなぶ //未全,まだまんまるにならぬ //如鉤,つりばりのやうな //挂簾,すだれをかける //磨鎌,かまをとぎたてたやうな //簾鉤,みすのかぎ //仙宮,せんにんみや //雲箔,くものすだれ //始見,はじめてみる //初學,はじめてならふ //臥看,ねてみる //娟娟,うつくしい //銜山,山のはてらす //欲上,あがりかゝる //破環,くわんがわれた //匣小,はこのちいさい //魚怯,うほがこわがる //林梢,はやしのこずえ //天上,そら //纔成,わづかにでける //磨出,みがきいだす //長空,そら //淺露,すこしのつゆ // //〇春夜月, //清光,きよきひかり //清輝,きよきひかり //嫦娥,月を云 //含烟,けむりをふくむ //嬋娟,てりかゝやく //地白,土地が白くみえる //棲鴉,からすがすむ //星稀,ほしがまばらな //玉壷,たまのつぼのやうにてらす //賞心,をもしろいこゝろ //朦朧,をぼろづきよ //氷輪,月を云 //寒影,さむいかげ //光凝,ひかりがかたまる //漠漠,をぼろをぼろ //一鏡,月を云 //晴飛,はれたそらに月がうごく //夜闌,よがふける //半庭,にわはんぶん //有華,月にひかりがある //仰看,あをぎみる //露滿,つゆがたんとある //夜靜,よるがしずかな //柳塘,やなぎのつゝみ //梨庭,なしのあるにわさき //春宵,はるのよ //花影,はなのかげ //烟光,よるのけしき //素魄,月を云 //倚欄,らんかんによりかゝる //薄霧,うすぎり //皓色,月のひかり //樹隔,こがくれに //燭暗,ともしびくらし //雲淨,くものきれいな //清涼,きよくすゞしい // //〇秋風, //嫋嫋,あきかぜがふく //生涼,すずしさをまやうす //披襟,えりをひらいている //爽氣,あきのさわやかなる氣 //露冷,つゆがつめたい //蕭蕭,ものさびしい //蛩吟,きりぎりすなく //秋漢,あまのがは //振條,えだを風うごかす //雲飛,くもがとぶ //思鱸,秋風にてすゞきをおもふ //拂林,はやしをうちはらふ //伴月,月にともなふ //〓《シ景頁》氣,あきのけしき //飄葉,木のはをうちはらふ //笛聲,ふえのこえ //催愁,かなしみをまやうす //寒〓《風炎》,さむいかぜ //驅雁,かりがねををいまわす //悲笳,かなしいふえのね //傷心,こゝろをいたむ //切切,みにきるやうな //掃塵,ちりをうちはらふ //墜丹,このはのをつる //思郷,ざいしょををもい出す //歸興,いぬるこゝろ //瀟瀟,ものさびしい //凄涼,心さびしい //殘柳,のこったやなぎ //青蘋,あをいうきくさ //砧杵,きぬたのをと //松涛,まつにひゝくかぜのをと //清韻,きよきをと //吹送,ふきをくる //輕拂,かろくはらふ //棄扇,あふぎもいらぬ //雁群,かりがねむらがる //暑退,あつさもみなになる //和露,つゆにまじる //微飄,すこしふく //怒號,きびしくふく //肅殺,あきは草木かれる // //〇雲, //捲舒,くもののびちゞみ //捧日,日をさゝげる //如峯,みねのやうな //騰空,そらえのぼる //出岫,ほらからくもが出 //傍花,はなにそふ //成錦,にしきのもやうがある //天際,そら //離海,うみをはなれる //蔽月,月をかくす //乘風,かぜにのる //垂天,そらにたるゝ //伴雨,あめにともなふ //飛空,そらにとぶ //隨意,こゝろまかせ //無心,こゝろなくくもがでる //朝飛,あさとぶ //陰歸,かげがかえる //去來,ゆききたる //奇峯,くもがみねのやうな //如畫,えにかいたやうな //非霧,きりでもなし //非烟,けふりでもなし //蕭索,さびしい //聚散,あつまったりちったり //溌墨,すみをまいたやうな //漠漠,ひろびろ //氤气温-シ,氣たちのぼる //溶洩,ゆらゆら //隱顯,かくれたりあらわるゝ //片片,ひらひら //飛來,とびくる //溪虚,たにむなし //淺傍,あさくそふ //飄零,ふきをとす //鳥隨,とりがついてくる //入夢,ゆめにみる //樓頭,にかいのうえ //倏忽,たちまち //貼破,ひっつく //依林,はやしよりかゝる //瞑鳥,くれかたのとり //萬態,いろいろのすがた //變彩,いろいろにかわる //霏微,うすくかすかな //盡日,ひめもす //照日,日にてりかゝやく //心間,こゝろしづかな // //〇雨, //雨色,あめのけしき //雨脚,あめのあし //雨足,あめのあし //微雨,すこしのあめ //飛雨,あめがとぶ //庭樹,にわさきのき //壓樹,きををしたをす //遮山,山をへだてる //過江,かわをうちすぐ //跳珠,たまををどらすほどのあめ //雲深,くももたんとある //滿空,そらに一ぱい //陰雲,くもるくも //爲霖,ながあめになる //溌空,そらをしひらく //空濛,そらがくもる //沾濡,うるほふ //潤澤,うるほう //細細,こまかなあめ //疎疎,まばらにふるあめ //紛紛,雨がをびたゞしい //霎霎,にわかあめがふる //瀟瀟,ものさびしい //潤物,ものがぬれる //夜窓,よるまどのもと //堪聽,きくによい //蕉滴,ばしょうにかゝるあめのをと //草碧,くさがあをい //霧裏,きりのうち //獨坐,ひとりいる //密洒,しきりにふる //亂飄,みだれとぶ //淋漓,ちょぼちょぼとふる //點滴,しずくがをちる //洗塵,ほこりをあらふ //入夜,よにいる //如織,をりものゝやうな //連雲,くもにつらなる //洒幕,まくをあらふ //寂寥,ものさびしい //如糸,いとのやうにほそい //霏微,ちらちらふる //不眠,ねむらずにいる //柳低,やなぎひくい //含滋,しげりをふくむ //澗滿,たにゝみつる //烟添,けむりそふ //濯枝,えだをあらふ //吹渚,なぎさをふく //迷雁,かりがねをまよはす //動竹,たけをうごかす //點細,ちょぼちょぼ //青搖,あをき色がうごく //紅濕,はなのあかいがぬれる //輕洒,さっとひとふり //半濕,はんぶんぬれる //花重,はながあめでをもたい //烟澹,けむりあわしい //急瀉,きうにふる //涼生,すゞしさがでける //密縷,こまかなあめ //[才戚][才戚],あめのふるをと //吟苦,詩もつくりにくい // //〇曉霧,あさぎり //霏霏,きりがとぶ //未收,まだはれぬ //飛塵,ちりをとばす //迷路,みちをまよはす //烟廻,けむりがめぐる //五里,五里にきりをふらす //罩柳,やなぎをへだつ //迷花,はなをまよはす //市暗,いちまちもみえわからぬ //遙翳,とほくみえわからぬ //黯然,くらふてわからぬ //蒼茫,をんぼりとした //迷漫,まよふてわからぬ //一般,一つに //隨雨,あめにしたがふ //拂林,はやしをうちはらふ //輕篭,あっさりとふる //柳岸,やなぎのきし //暗鎖,をんぼりとしてふさぐ //雜烟,けむりと一所になる //平蕪,ひろいのばら //淡處,あっさりとしたところ //緑處,たんとふったところ //雨毛,あめのけしき //恍似,さもにたり //如近,ちかきやうな //如遙,とほいやうな //遙裔,はるかにとほい //氤〓,きのたちのぼる //層嶂,かさなるみね //水氣,みづのき //峯沒,みねもわからぬ //遠近,をちこち //烟生,けふりがたちのぼる //曉泊,あさがたとまる //江空,かわもしれぬ //山遠,やまがとほい //淡白,あっさりとしろい //濛濛,ものがわからぬ //點染,ちょっほりとそまった //靄靄,ものがみえわからぬ //窈冥,とほくわからぬ //川廻,かわがめぐる //度野,のをわたる //遍罩,どこもかも一めんに // //〇晩霞, //丹霞,あかきかすみ //輕霞,うすきかすみ //金光,きんのひかり //孤暉,ひとつのひかり //晴暉,はれたひかり //瑞彩,めでたきひかり //丹染,あかくそめる //紅染,あかくそめる //成綺,うつくしきもやうできる //凌空,そら一めんに //落霞,くれかたのかすみ //晩接,くれにつゞく //春暖,はるあたゝかな //暮山,くれかたのやま //照山,やまをてらす //染花,はなをそめる //染楓,もみぢをそめる //照水,水をてらす //赤城,山の名 //絳雲,あかきくも //紅錦,あかじのにしき //錦楓,にしきなやうな //紅[糸肖],あかききぬ //斜陽,入日 //仙家,せんにのいえ //散綺,をりものをまいたやうな //染出,そめいだす //燦燦,きらつく //長空,ひろきそら //麗天,そらにつく //吹散,ふきちらす //連雲,つゞくくも //絳色,あかきいろ //殘照,入日のひかり //曉迎,あけがたにむかえる //光搖,ひかりがうごく //紅暉,あかくひかる //晩晴,ゆうかたはれる //餘光,あまるひかり //一抹,ひとなで //憑欄,らんかんによりかゝる //幾峰,いくつのみね // //〇大雪, //白雪,しらゆき //積雪,つもるゆき //雪色,ゆきのいろ //積素,つむゆき //飛花,とぶゆき //六出,ゆきの異名 //玉樹,たまのき //瓊林,たまのき //玉樓,たまのにかい //瑤臺,たまのうてな //銀海,ゆきをみたてる //漫空,そらに一めん //閉戸,をもての戸をしめる //乘舟,ふねにのる //舞風,かぜにまふ //隨風,かぜにしたがふ //帶雨,あめををびる //飛絮,わたをとばす //柳絮,やなぎのわた //梅花,むめのはな //白盡,まっしろになった //〓《竹束缺》々,ゆきのぼたぼたふる //一色,一めん //氷壷,こほりのつぼ //漫天,そら一めん //匝地,土地に一ぱい //撲窓,まどをうつ //潤白,うるをほてしろい //皎潔,しろくきれいな //冷艷,ひやくうつくしい //寒光,さむいひかり //呈端,めでたさをたてまつる //同雲,ゆきのけしき //滿空,そらにみつ //撲簾,すだれをうつ //過牆,かきをすぐる //飛舞,とびまふ //夜陰,よるはくもる //玉龍,ゆきをみたてる //朔風,きたかぜ //生光,ひかりをいだす //碎飄,くだけてちる //冷透,さむさがきつい //玉塵,ゆきを云 //凍氣,こほりがはる //片片,ちらちら //飄飄,ちらちら //紛紛,たんとふる //霏霏,たんとふる //如鷺,さぎのやうな //裁花,はなをこしらえる //俄驚,にわかにびっくり //寒深,さむさがきつい //表祥,めでたいしらせ // //〇寒食, //佳節,よきをりふし //韶光,はるのけしき //催春,はるをもよほす //春城,はるのしろ //春夢,はるのゆめ //花前,はなのまゑ //養花,はなをそだてる //柳糸,やなぎのいと //弄晴,はれをよろこぶ //鳥啼,とりはなく //鴬舌,うぐひすのこえ //傳燭,らうそくの火をつたへる //燕泥,つばめのどろ //春容,はるのやうな //醉叟,さけにえふたおやぢ //遨遊,たのしみあそぶ //禁烟,けふりをいやしむ //習俗,ならはせ //芳草,にほひのあるくさ //紫陌,にぎやかなまち //緑迷,くさでまよふ //堤柳,つゝみのやなぎ //柳眠,やなぎがめがでぬ //杏花,あんずのはな //藏烟,けふりをかくす //尋芳,ゆほひのはなをたずねる //香車,にほひのくるま //冷雨,さむいあめ //楡柳,にれやなぎ //騎馬,むまにのる // //〇七夕, //佳期,よきじせつ //穿針,はりをとほす //乞巧,かうしゃになる //星河,あまのがは //銀漢,あまのがは //銀河,あまのがは //鵲橋,かさゝぎのはし //素光,しろきひかり //新糸,あたらしきいと //耿耿,ほしのはかり //女牛,二星 //玉露,たまのやうなつゆ //金風,あきかぜ //一帶,一つらなり //鵲喜,かさゝぎよろこび //巧態,よきすがた //雙星,二星 //風落,かぜがをりる //良辰,よきとき //惜別,わかれををしむ //鳳駕,のりもの //還路,かえるみち //向月,つきにむかふ //彎彎,ほそく //露下,つゆがをりる //停梭,をさをとめる //爽氣,さはやかな秋のき //匝月,つきをめぐる //啼烏,なくからす //光芒,ひかりのきっさき //瑞彩,めでたきひかり //天邊,そら //螢-蟲+火×2,ひかりかゝやく //麗天,そらについてある //秋期,あきのじせつ //永夜,ながきよ //入夜,よにいる //翩翩,ちらちら //半塘,はんぶんのつゝみ // //〇遠山如眉,とをき山が女のまゆのやうにみえる //修眉,ながきまゆ //翠黛,あをきまゆずみ //輕黛,うすきまゆずみ //雲蓋,くもがふたになる //連雲,くもにつゞく //翠色,あをきいろ //淡寫,うすくうつす //接水,水にちかよる //幾點,いくところ //遠岫,とほきやまのほら //遙峰,はるかなるみね //碧雲,あをきくも //碧空,あをきそら //寸碧,すこしのあをさ //斷雲,きれたくも //一派,ひとつある //纖纖,ほそし //愁雲,くもにもくったくがあるか //眉《女無》,まゆのやさしさ //依然,もとのとほり //細君,妻を云 //張敞,-京兆と云人妻のまゆをえがく //濃緑,こきもへぎいろ //光浮,けしきもうきたつ //彷彿,をんぼりとみえる //縹緲,はるかにとほい //天外,とをきところ //色漲,いろがみなぎる //一望,一目にみる //如畫,えにかいたやうな // //〇觀海, //南溟,みなみのうみ //北溟,きたうみ //滄溟,あをうみ //天池,うみ //渤〓《シ解》,うみ //朝宗,川々の水うみへゆく //巨浪,をほなみ //飛涛,とぶなみ //潮沙,うしほすな //潮來,さしじほ //鯨翻,くじらはねる //鯨波,くじらのふくなみ //乘桴,いかだにのる //呑江,かはをのむ //泛日,日かげをうかす //接天,そらえとゞく //吐呑,はいたりのんだり //積流,ながれがかさなる //千尋,ちひろ //萬頃,をびたゝしいなみ //瀛洲,仙人のすむしまの名 //蓬莱,仙人のすむしまの名 //蜃樓,うみの氣 //鮫室,海中にいる人のいえ //巨鰲,をほきなかめ //濔萬,はびこる //洶湧,わきいづる //シ斂シ艷,ゆらゆらとながる //紫貝,むらさきのかい //浩蕩,うみのひろい //澄清,よくすみきった //潮聲,うしほのをと //涛翻,なみがうちかへる //無底,そこがしれぬ //無窮,きわまりがない //莫測,はかられぬ //含洪,をほきくふくむ //浸霞,かすむをひたす //長瀾,をほなみ //連嶼,つゞくしま //溟濛,くらくとほい //雪山,ゆきかやまのやうになみがうつ //噴雪,ゆきのやななみうつ //拍岸,きしをうつ //動雷,かみなりがうごく //晴光,はれたるひかり //帆檣,ほばしら //望斷,のぞみたえる // //〇泛湖,舟にのってみづうみにあそぶ //烟浦,とをきうら //緑波,あをきなみ //細波,くまかななみ //廻棹,さほをいごかす //凌波,なみををしてゆく //蘭舟,あらゝぎのふね //樣樣,ゆらゆらとゆく //畫[舟工],さいしきのふね //鏡中,みづうみにたとえる //湖光,みづうみのけしき //〓《シ艷》々,ぎるぎらうつる //一望,ひとめにみる //晴烟,はれたけむり //月浮,月がさす //雁聲,かりがねのこえ //烟暖,けむりあたゝかな //畫圖,えにかいたやうな //水光,水のけしき //呉歌,呉の國のうた //浪高,なみがたかくうつ //釣艇,つりをするりゃうしぶね //沙鳥,すなばにいるとり //載酒,さけをのせる //媚眼,目をよろこばす //去帆,いぬるほのかげ //虹外,にじのほか //天影,そらのかげ //水壷,みづうみにたとふ //偏好,一めんによろしい //斷虹,にじがきれてある //鰕菜,えびや。なのるい //漁釣,うをつり //鳧渚,かもめのいるなぎさ //蘆花,あしのはな //蘆洲,あしはらのしま //繞堤,つゝみをめぐる //遠情,とをきををもふ //欸乃,ふなうた //狎鴎,手なれたかもめ //〓《盧鳥》〓《茲鳥》,うのとり //紅霞,あかいかすみ //〓箸,うをゝとるかご //沙嘴,すなばのはた //晴和,はれとのどかな //囘塘,まわったつゝみ //紅簇,あかいはなたんとある //柳岸,やなぎのあるきし //如畫,えにかいたやうな //漁醉,すなどりがさけにえふた //一泓,一たまりのみづ //烟蕪,けむりのやうなくさむら //著岸,きしについた //水鳥,みづとり //飄然,かるがるとゆく //風皺,風で水にしはがよる //蒲帆,がまのほ //鳧翁,かもめのをゝきな //無邊,かぎりがない //碧空,あをきそら // //〇登江樓,かわばたのにかいえあがる //飛樓,たかきにかい //凌雲,くもをもをしのける //映斗,ほしにかゝやく //倚漢,そらによりかゝる //疎櫺,あかりまど //聚翠,みどりをあつめる //畫壁,えのかいたかべ //畫棟,えのかいたむなぎ //朱欄,あかいらんかん //杳杳,はるかにとをく //各自,それそれ //聚遠,とほきところまでをあつめる //收拾,ひとつにあつまる //間人,ひまなひと //烟水,けふりみず //帆稀,ほかけぶねすくない //搖出,ふねをこぎいだす //百尺,たかいにかい //銜山,入日山にうつる //釣艇,つりふね //如萍,うきくさのやうな //凝眸,じっとみはっている //鴉翻,からすかえる //雁草,かりがねがつれだちとぶ //眼結,目にみなみえる //吟魂,詩をつくるこゝろ //乍晴,ふっとはれた //簷高,のきばたかく //天垂,そらもひくひ //勝地,よきところ //登臨,のぼりながめる //清賞,よきしゃうくわん //吟罷,うたいやむ //逸興,をもしろいたのしみ //指顧,ふりかえりみる //月好,つきもよい //捲簾,すだれをまきあげ //樹暗,木がはえしげる //淡靄,あっさりとかすみはる //物色,けしき //縹緲,はるかにとをい //簾鉤,すだれのかぎ //憑眺,よりかゝってながめる //霧羃,きりがをゝふ //遮眼,まなこにさえぎる //烟〓,とをきそら //危樓,たかきにかい //連山,やまがつゞく //〓《山歸》然,たかきをか //疊嶂,かさなるみね //縱目,一めんにながめる // //〇廢宅,あばれや //荒涼,あれてさびしい //荒草,あれたくさわら //空梁,あきやのうつばり //暗室,くらいいえ //荒宅,あれたいえ //一逕,ひとすぢのみち //幽逕,さびしいみち //破屋,やぶれたいえ //壞壁,そこねたかべ //狂花,さきみだれたはな //空庭,さびしいにわさき //頽壁,くづれかゝったかべ //頽垣,くづれかゝったかき //無主,あるじなし //木暗,木がよくしげった //苔斑,こけがまだらな //飄瓦,かわらがをちる //蛙喧,池にかはずがやかましい //梁塵,うつばりにほこりがある //池涸,池の水ひっつく //遺恨,のこったうらみ //門鎖,もんがしまってある //門外,かとぐち //簷隙,のきのあいだ //艸深,くさぶかい //花落,はながちる //流水,ながれみづ //柱穿,はしらにあながあく //鳥啄,とりがついばむ //苔紋,こけのもやう //巣屋,やねにとりがすをこしらへる //殘月,のこったつき //想像,をもひだす //空顯,むだにかきつける //多雨,あめがふる //野蔓,のにくさがはびこる //蛛網,くもがすをはる //敗牆,そこねたかき //黄昏,くれかた //鬪雀,すゞめがさはぐ //寂莫,さびしい //零落,をちぶるゝ //怪石,あやしきいし //枯樹,かれた木 //風飄,かぜがふく // //〇村園, //南園,みなみのその //園林,そのはやし //地勝,すぐれたところ //竹邊,やぶぎは //緑陰,あをきこかげ //潅畦,あぜに水をかける //清陰,きよきかげ //短垣,ひくいかき //開門,もんをひらく //一簾,すだれ //半欄,らんかんはんぶん //疎籬,まばらなまがき //藥圃,くすりばたけ //撫景,風けいをよろこぶ //景佳,風けいがよい //栽花,はなをうえる //誅茅,わらをよせる //新搆,あらたにこしらえる //村逕,ざいしょのみち //花信,はなのたより //閑窓,しづかなまど //適趣,をもむきにかなふ //編籬,まがきをつくろふ //天眞,こゝろのまこと //背郭,しろきんへんのいえ //燕泥,つばめのどろ //蒼苔,あをいこけ //芳徑,くさのにほふみち //移花,はなをうえかえる //緩歩,しづかにあるく //迎客,きゃくをむかえる //高眠,まくらをたかくねむる //可愛,すきこのむ //紅欹,くれなひがさく //好鳥,よきとり //蝶舞,てうがまふ //竹深,やぶがをゝい //柴門,しばの戸 //松徑,まつのあるこみち //圃晴,はたけがはれた //遍地,あまねくひろい //臨流,ながれにのぞむ // //〇仙人, //仙家,せんにんのいるいえ //異境,かわったところ //群仙,をほくのせんにん //物外,せけんのほか //星壇,はしをかつるばしょ //丹篆,あかき文字 //騰空,そらえあがる //歩虚,そらをあるく //種玉,たまをうえる //凌雲,くもをしのぐ //蓬莱,仙人のいるしま //洞裏,ほらのうち //烟霞,けむりかすみ //喰霞,かすみをくふ //輕身,みをかるくする //却老,としはよらぬ //長生,ながいき //延年,としをのばす //換骨,ほねをかえる //煉丹,たんをねる //金鼎,かねのなべ //超然,すぐれたる //行滿,しゅぎゃうがみちる //道成,みちもじゃうじゅする //縮地,地をひきよせる //紫府,せんにんのところ //紫芝,さいわいだけ //雲臥,くもにねる //琪樹,仙家にある木 //玉樹,(仙家にある木) //環佩,こしにさげるたま //採芝,れいしをとる //丹砂,せんにんになるくすり //雲路,くもぢ //紫宵,そら //壷中,つぼの中 //片雲,すこしのくも //三山,仙人のすむ山 //白雲,しらくも //竝遊,ともにあそぶ //清隱,きよくかくるゝ //修身,みををさむ //閑消,しづかにすまいする //鳳管,しゃうのふえ //馴鶴,つるをよくつかふ // //〇山中僧, //〓《艸必》芻,僧を云 //緇衣,くろころも //禪心,しづかなこゝろ //法身,のりのみ //去髮,かみをそる //不染,ものにそまぬ //誦經,きゃうをよむ //説經,きゃうをとく //雪笠,ゆきふりにきるかさ //飛錫,しゃくじゃうをとばす //金錫,かねのしゃくじゃう //錫杖,しゃくじゃうのつえ //洗鉢,てっはつをあらふ //坐石,いしにすわる //貝葉,きゃうもんを云 //高風,たかきふうぎ //梵音,きゃうをとなえる //老衲,としよった出家 //挂錫,しゃくじゃうをかける //烹茶,ちゃをにる //案上,つくえのうえ //松蘿,まつにつた //茅庵,わらやのいおり //臥鹿,ねているしか //一鉢,ひとつのてっはつ //一瓶,ひとつのつぼ //蓮花,はすのはな //〓法,佛法をとく //金身,かなぼとけ //趺坐,ざぜんする //〓《門?》禪,ほとけのみちをたづねる //無二,ふたつとない //悟空,くうをさとる //了性,むまれつきをさとる //天花,そらからふるはな //雨花,そらからふるはな //清淨,きよきこゝろ //脱障,この世をのがるゝ //馴虎,とらをなつける //破衲,やぶれたころも //雪鞋,ゆきふりにあるくわらんぢ //身臥,みはねている //蓮社,出家がともをよぶ //辭家,家を出る //浮世,うきよ //遁跡,あとをかくす //無着,つきどころない //焚香,かうをたく //雪頂,しらがあたま //跏趺,ざぜんする //山童,やまにつかふわらんべ //掃葉,このはをそうじする //松花,まつのはな //雲歸,くもがもどる //龍眠,りゃうはねむる //眉白,まゆもしろい //鶴飛,つるがとぶ // //〇邊將,えびすぐにをせめにゆく大將を云 //瞿鑠,としよりてきじゃうな //雄略,すぐれたはかりこと //戰膽,たゝかふときのきも //壯心,わかいこゝろ //邊功,えびすをせめたてがら //立功,てがらをたてる //破敵,てきをやぶる //談兵,いくさばなしをする //百戰,もゝたびたゝかふ //如飛,とぶかごとく //矢石,や。又はいしびや //金甲,こがねのよろひ //據鞍,くらにいりかゝる //奪〓《矛肖》,ほこをばいとる //拔幟,はたをひきぬく //鐵槍,てつのやり //寶刀,けっかうなかたな //胯馬,むまにまたがる //戰袍,いくさのひたゞれ //錦袍,にしきのひたゞれ //虎隊,陣ぞなえ //結營,ぢんやをこしらへる //鐵馬,馬めんをきせる //爪牙,つめきばとなるよきけらい //隴上,やまのうえ //邊塵,へんどのほこり //邊塞,えびすぐにのち //陰山,やまのうえ //玉關,せきしょの名 //胡虜,えびすぐにのもの //遠征,えんはうへうってにゆく //枕戈,ほこをまくらにす //威武,いせいもつよい //胡騎,えびすのものむまにのる //旗畫,えのかひたはた //龍城,しろの名 //挾矢,のろしの火 //横劍,けんをよこたえる //斥候,ものみの役人 //烽火,のろしの火 //勇志,いさむこゝろ //縱横,たてよこにする //樓蘭,えびすの大將 //先鋒,さきてのひとくみ //秣馬,むまにかいばをかふ //黄雲,いくさばのくも //雁門,えびすの地名 //漢兵,みやこのいくさ //飛騰,とびあがる //健兒,つよきものども //氣焔,いきをいつよい //彫弓,ほりものゝあるゆみ //面縛,ひっくゝりてもどる //霜劍,するどきつるぎ // //〇隱者, //高士,いんじゃ //幽人,しづかなひと //隱栖,かくれが //高臥,たかくねる //笑敖,わらひあそぶ //任懶,ぶしゃうなにまかす //白髮,しらが //古琴,ふるいこと //鎖門,もんをしめる //柴戸,しばのと //荊扉,しばのとぼり //衡門,そまつなもん //野衣,いんじゃのきもの //山飯,やまでくふめし //猿嘯,さるがなく //超然,すぎこえた //踪跡,あと //漁唱,すなどりのうた //洗耳,みゝをあらふ //垂釣,つりをたるゝ //泉石,いづみいし //林泉,はやしいづみ //空谷,さみしきたに //地閑,土地がしづかな //烟霞,けむりかすみ //白雲,しらくも //對雲,くもにむかふ //幽溪,しづかなたに //野{艸敕},やさいのるい //山肴,しゃうじんざかな //忘情,こゝろをしづかにする //甘隱,いんじゃをよろこぶ //讀書,しょもつをよむ //猿鶴,さる。つる //琴樽,こと。さかだる //談玄,ふかきみちをはなしする //避俗,ぞくをのがれる //清泉,きよきみづ //一瓢,ひとつのひゃうたん //翠屏,あをきやまを云 //錦石,うつくしきいし //蘿幄,つたのまく //〓《辷?》客,世をのがるゝひと //間雲,しづかなくも //石牀,いしのゆか // //〇小兒垂釣,こどもうほをつる //綸絲,つりのいと //釣餌,つりのえば //釣罷,つりをやめる //蓬頭,かしらのかみみだける //垂綸,つりいとをたれる //莓苔,こけ //魚驚,うをがびっくりする //心閑,こゝろがひまな //捕魚,うほをとる //香餌,にほひのあるゑば //釣雪,ゆきふりにつりをする //石磯,いしのうえ //無機,こゝろのたくみはない //風輕,かぜもそよそよふく //浪暖,なみはあたゝかな //烟雨,きりあめ //雨笠,あめぐりにかさきる //霜簑,しものあしたにみのをきる //金鱗,よきうほ //遠岸,とほききし //蘆洲,あしのあるしま //投餌,えばをなげる //一笛,ふえのこえ //活計,すぎわい //午眠,ひるね //深矼,ふかきいぜき //雨後,あまあがり //烟波,なみ //魚扈,うをゝとるどうぐ //短篝,みじかいかゞり // //〇美人,うつくしい女 //國色,きりゃうよし //佳人,よき女 //雪肌,ゆきのはだえ //玉肌,たまのはだえ //玉顏,たまのかほばせ //含羞,はづかしさをふくむ //嫣然,やさしいわらい //帶笑,わらひをふくむ //想容,かたちををもふ //比玉,たまにくらべる //翠眉,あをいまゆ //曲眉,まがったまゆ //柳眉,やなぎのまゆ //青蛾,あをきまゆ //絳脣,あかきくちびる //豐頬,ふっくりしたほう //鵝黄,きいないろ //綽約,やさしいすがた //〓《米女》粉,をしろいをけしゃうする //[青見][米女],うつくしいみぢまい //〓《月因》脂,べに //鬢掃,びんをなでつける //緑雲,かみのくろい //纖腰,ほそひこし //逸態,めづらしいすがた //寶髻,よきかみのもとゞり //鳳釵,けっかうなかんざし //麗色,うるはしきすがた //春葱,ほそひ手を云 //玉腕,たまのやうなうで //金屋,をなごのへや //蓮歩,あるくすがた //蝉{髟兵},せみのやうなうつくしいびん //鸞鏡,かゞみ //曉粧,あさみじまい //纖歌,ほそいこえのうた //金鳳,かんざしのかざり //妖〓《女堯》,うつくしいすがた //窈窕,やさしいすがた //婉轉,あでやかな //霧〓《穀-禾+糸》,うすものゝいしゃう //紅裙,べにうらのすそ //氷[糸肖],しろいきぬ //嬌聲,やさしいこえ //醉眸,えふた目もと //鬢斜,びんのかみよこになる //嬌容,やさしいすがた //皓齒,しろいは //撥頭,かんざし //新粧,けしゃうのしたて //花朶,はなのえだ // //〇鏡中美人,かゞみにうつる女のすがた //寶鏡,かゞみ //臨鏡,かゞみにむかふ //光瑩,ひかりかゝやく //徑尺,一尺よほうのかゞみ //玉仙,うつくしいすがた //臨粧,かゞみにうつるすがた //分影,かげがわかる //愁容,くったくのすがた //生憐,かわいくなる //洞徹,すきとをる //緑窓,あをきまど //飾容,みぢまひする //間整,そろそろとみじまいする //影照,かけがうつる //秋水,かゞみにたとふ //玉臺,きゃうだい //鸞彩,かゞみのひかり //寶《匚夾》,かゞみのさや //金輝,きんのひかり //凝氷,かゞみを云 //嬋娟,うつくしいすがた //似月,つきににた //皓色,しろきいろ //照人,ひとをてらす //無蔽,をゝはるものない //圓明,まるくあきらか //試照,ちょっとてらす //妍〓《女山亠蟲》,すがたのよしあし //澄澄,すみわたる //磨出,とぎいだす //青銅,かゞみのじがね //一片,ひとへぎ //艷容,うつくしいすがた //含嬌,やさしさをふくむ //阿娜,やさしいすがた //畫眉,まゆをつくる // //〇聞歌, //一聲,ひとこえ //一曲,ひとふし //誰唱,たれがうたふ //知音,をとをよくしる //清音,きよきをと //行雲,ゆくくも //響發,ひゞきをこる //白雪,よきうたを云 //聲長,こえがながい //古調,ふるきうたのふし //臨汾,ふん水にのぞむ //帶雨,あめをもやうす //風韻,うたのふし //艷歌,やさしいうた //郢中,よきうたをさして云 //新腔,しんうた //梁塵,うつばりのちり //飛塵,ちりをとばす //清風,きよきかぜ //錦筵,けっかうなざしき //清唱,よきこえ //在耳,みゝにとどまる //遏雲,くもをひきとめる //妙曲,たえなるきょく //餘響,のこったひゞき //曲終,きょくがをわる //坐上,ざしき //絶詞,たえなることば //朱脣,あかきくちびる //高樓,たかきざしき //寒泉,さむきみづ //流水,曲名 //涙流,なみだこぼれた //雪落,ゆきがをちる //皓齒,しろきは //玉人,たまのやうなよき人 //笑愁,曲の名 //如神,かみのやうな //〓《島-山+衣》々,たをやかな //歌板,うたをうたふひゃうしぎ //慢聲,ゆるやかなこえ //殘譜,のこったはじめ // //〇觀舞, //妙伎,をもしろきわざ //花袖,はなのもやうのそで //羅裙,うすものゝすそ //飄袖,そでをひるがえす //翳袂,そてをかざす //廻鸞,まふひとのすがたにたとふ //儀鳳,まふひとのすがたにたとふ //應聲,こえにつれて //赴節,ふしをとる //相和,たがいにまふ //折腰,こしををる //斂袖,そでをかきをさめる //〓《口頻》容,かほにしわをよせる //曼睇,ゆるく目づかいする //絶世,世にまれな //傾腰,こしをよこにする //袖輕,そでもかるい //笑態,わらふすがた //飛燕,舞女の名 //纖指,ほそひゆび //凌《冫麥》風,かぜをしのぐ //分隊,れつをわかつ //翠眉,あをいまゆ //舞腰,まひ人のこし //歌瞼,うたふかほのほふ //無力,ちからない //有情,なさけはある //凝睇,じっとみつめている //低舞,こしひきくまふ //宛轉,やさしく //羅袖,うすもんゝそで //動香,にほひがちる //〓《島-山+衣》々,たをやかな //搖風,かぜにうごく //拂水,みづをうちはらふ // //〇瑟,二十五すぢのこと //雲和,ことの名 //湘靈,ことをたんじた神 //鳳舞,ほうをうがまふ //朱絃,あかきいと //更張,あらためはる //魚聽,うはがきいている //錦瑟,けっかうなこと //能鼓,よくならす //無端,きりもなく //逸韻,すぐれたをと //清音,きよきをと //杳冥,はるかにとほい //善撫,よくなでる //韻諧,こえもとゝのふ //妙彈,みゃうにひく //月明,つきあきらかな //妙指,たえなるゆびさき //繁聲,こえがをゝい //幽契,かすかなこゝろ //一彈,一どひく //一絃,ひとすぢのいと //一撥,ひとはじき //神女,かみの女 //調苦,しらべむつかしい //試奏,ためしにひく //瀟湘,川の名 //驚聞,びっくりしてきく //遺音,のこったをと //氷簟,きれいなむしろ //銀牀,うつくしいゆか //碧天,あをきそら //雁聲,かりがねのこえ //餘音,のこったをと //賞聞,しゃうくはんしてきく //清怨,きよきうらみ //促柱,ことぢをゆるめる //斷續,きれたりつゞきたり //古調,ふるき曲 //楚客,そこくの人 //悲風,かなしきかぜ //清冷,きよくすゞしい //依稀,もとのとをり //〓《風立》々,かぜのふくをと //流泉,水のながるゝ //惆悵,いたみかなしむ // //〇琵琶, //半月,びわのもやう //快彈,こゝろよふたんじる //促節,ふしをせはしくする //清音,きよきをと //緩曲,ゆるやかにひく //斜抱,よこにだく //四絃,いと四すじ //馬上,むまの上 //絃清,いともきれいな //撥剌,びわをざらりとはぢくをと //披撥,ばちをすくふ //製成,こしらへる //揮涙,なみだをふく //斷腸,はらわたもきれるやうな //抱來,だいてくる //幽咽,かすかにむせぶ //春泉,はるの水 //終宴,しゅえんのをわる //調和,しらべとゝのふ //胡聲,えびすのこえ //聽徹,きゝ入 //深情,ふかきこゝろ //寄情,なさけをよせる //娯心,こゝろをたのします //駭耳,みゝををどろかす //恨多,うらみもをゝい //金撥,きんのばち //裂帛,きぬをさくやうなをと //一聲,ひとこえ //江月,かわばたの月 //素桐,きじのきり //響急,ひゞきがきうな //指底,ゆびのした //團〓《囗欒》,びはのまるい //悠悠,とほく //彈高,たんずる�たかい //引起,かなしみをひきだす //涕泣,なみだ //雁行,かりがねのつらなる //錚錚,からからとなる //颯颯,かぜのふくをと //醒醒,さめたやうな //低髮,ひくいかみ //斂黛,まゆをつくる //關愁,うれいにあづかる // //〇吹笙,しゃうのふえをふく //〓《竹均》管,しゃうのふえのくだ //鳳吹,ふえのね //龍吟,ふえのねいろ //妙曲,めづらしききょく //清音,きよきねいろ //宮徴,ふえのてうし //幽意,かすかなこゝろ //繞空,そらえひゞく //應節,ふしにをうじる //月堂,つきのさすざしき //一曲,一とふし //分明,はっきりとしれて //短長,みじかくながく //高下,たかびく //參差,かたかたそろはぬ //瀏亭,こえのよくすむ //凄切,さびしくみにしむ //洪纖,こえのほそくをゝきな //動搖,うごく //碧桃,あをきもゝ //〓《糸侯》山,仙人のふえをふきし山 //蓋竹,たけのをゝい //樓上,にかいざしき //院冷,にわさきすゞしい //月露,月夜のつゆ //筵前,むしろのまえ //玉振,ふえのふきじまい //新聲,しんうた //仙音,めづらしきをと //誰家,どこのいえ //輕挑,かろくかゝげる //絳脣,あかいくちびる //十指,兩手のゆび //斷續,きれたりつゞきたり //曉鴬,あけがたのうぐひす //金簧,ふえのした //贏臺,仙人すむうてな //弄玉,しゃうをふいてたのしむ仙人 //玄鶴,くろいつる //天籟,かぜのを云 //彩霞,かすみのいろ //重門,かさなるもん // //〇梅下吹笛,むめのもとでふえをふく //吹笛,ふえをふく //風月,かぜのふきつきもさえ //律呂,ふえのねいろ //玉笛,よきふえ //粉牆,しらかべ //落梅,曲の名 //折柳,曲の名 //關山,−−月曲の名 //飛聲,こえをいだす //終夜,よもすがら //凄凄,さびしい //層峰,かさなるみね //寒香,さむいにほひ //羅浮,むめのあるところのな //吹出,ふきいだす //驚起,をどろきたつ //胡床,しゃうぎ //香散,にほひちる //飄殘,ふきのこる //冥冥,くらい //半夜,よなかじぶん //旅情,たびのこゝろ //少婦,わかいをんな //倚樓,にかいによりかゝる //隨調,てうしにつれて //得意,こゝろにうる //徘徊,あちこちまわる //花開,はなのひらく //怪來,ふしぎなこと //雲宵,くものそら //吹斷,ふききる //喚囘,よびもどす //月下,つきよ // //〇扇, //素〓《糸丸》,しらはりのあふぎ //魯縞,ろのくにのきぬ //素華,しらじのあふぎ //青竹,あをだけ //清吹,すゞしいかぜ //新樣,いまよう //如霜,しものやうにしろい //引秋,あきをひきよせる //藏月,つきをかくす //握月,うちはをもつにたとふ //在手,てにもっている //手揮,手でうごかす //剪落,かみをきりこしらえる //巧作,よきさいく //修成,つくりなす //搖動,うごかす //提携,ひっさげる //動風,かぜをもよをす //題詩,詩をかきつける //裁成,こしらえる //含風,かぜをもつ //障日,ひをさえぎる //禦熱,あつさをしのぐ //掃塵,ほこりをはらふ //驅暑,あつさををいのける //掩脣,くちびるをかくす //剪雲,くもをきる //破竹,たけをわってほねをこしらえる //竹衣,たけをわってほねをこしらえる //便面,扇を云 //團團,うちはを云 //皎皎,しろきを云 //越紙,えつのくにのかみ //皎潔,しろくきれいな //蒲葵,ひろうちは //白羽,しろきはねのうちは //雲母,きらゝのあふぎ //五明,扇を云 //帶月,うちはを云 //舒卷,ひろげたりすぼめたり //玉柵,ほねにたとふ //齊編,そろえてあむ //揮頻,しきりにつかふ //掩口頻,くちもとをかくす //冰〓《糸丸》,しらはりのあふき //霜羽,はねのうちは //勾引,ひきよせる //清凉,きよくすゞしい // //〇斑竹枝,まだらなふのあるつえ //扶老,老人をたすける //竹〓《竹エ邑》,たけづえ //一條,一すぢ //斑點,まだらなふがある //紫紋,むらさきのもやう //涙痕,なみだのあと //洒涙,なみだのあと //紅斑,あかいもやう //霜節,しものやうな //文彩,もやうがある //疎圓,まるい //渉瀬,せをわたる //穿雲,くもをうがつ //踏月,つきをふむ //尋梅,むめをたづねる //碧玉,あをきたま //經霜,しもをこす //踏遍,どこえもあるく //代勞,くろうにかはる //相伴,つれだちゆく //隨行,つれだちゆく //扶危,あぶないとこをすくふ //携來,ひっさげてゆく //卓時,つえをたてるとき //挂去,さゝげていぬる //幾伴,いくたりづれ //叩門,かどをたゝく //立砌,きりいしのそばにたつ //溪邊,たにのあたり //寒溪,さむいたに //春徑,はるのみち //下山,やまををりる //轉身,みをふりかへす //緩歩,そろそろあるく //移歩,あるく //葛坡,つゑをなげた所の名 //一枝,ひとえだ //歴盡,あまねくあるく //傍肩,かたにかける //春卓,はるつえをたてる //苔穿,こけをのける //支頤,をとがひをやすます //策處,つくところ //挂壁,かべにひっかける //敲門,かどをたゝく //山[解谷],たけの名所 //長身,せののびる //[手東]得,さがしえて // //〇書舍寒燈,ともしびのもとにて書物をよむ //青燈,ともしび //更長,よがふける //黄卷,しょもつ //銀罐,工火ざら //吾〓《口尹》,しょもつをよむこえ //寸光,わづかのひかり //丹心,いつわりのなき心 //簡册,しょもつ //藝編,しょもつ //竹汗,しょもつ //蘭膏,にほいのあるあぶら //照耀,ひかりかかやく //花燼,ともしじまい //燼寒,ともしじまい //寒焔,ひかりうすい //耿耿,ひのひかり //〓《榮木→火》々,ひのひかり //未央,まだ夜はふけぬ //苦心,こゝろをいためる //焦思,をもいをこがす //焚膏,あぶらもやけつく //鑿壁,かべにあなをあけ燈をかる //偸光,かべにあなをあけ燈をかる //繼〓《日処口》,夜を日につぐ //明滅,火がともったりきえたり //煎熬,あぶらいりつく //窓前,まどのまえ //書窓,しょもつをよむまど //隱几,つくえによりかゝる //不眠,ねむりはせぬ //安貧,びんぼうをくにせぬ //膏澤,あぶら //一點,ちょっほりと //伴我,つれになる //青焔,あをきひ //紅光,あかい火のひかり //長〓《敬木》,ともしびのせるだい //吐穗,ひかりをはなつ //孤耀,ひとつのひかり //清輝,きれいなひかり //凌寒,さむさをしのぐ //終宵,よもすがら //五更,夜あけまえ //尚友,古の人を友とす //刮目,めをこする //提挈,ひっさげてゆく //輕挑,かきたてる //落煤,てうじがをちる //浮暈,火のひかりをんぼり //結花,てうじがでける //花意,(てうじがでける) // //〇聞砧,きぬたのをとをきく //〓《手島》衣,きものをうつ //砧杵,よこづち //抱杵,きねをいだく //暮砧,くれかたのきぬた //清砧,きれいなきぬた //流聲,きぬとのをと //丁東,とんとんとうつをと //斷續,きれたりつゞきたり //音響,をとひゞき //聲寒,こえもさむい //聲急,をとがせはしない //韻切,をとかみにきるやうな //夢斷,ゆめもさめる //五更,夜のふける //寒窓,さむいまど //閨中,ねやのうち //閨情,ねやのこゝろ //夜寒,夜はさむい //長夜,ながの夜 //夜闌,よもふける //人靜,人もしづまる //月明,つきはさえた //西風,にしかぜ //秋高,あきもすえになる //〓《手島》霜,しもの夜にうつ //何處,とこである //霜冷,しもでさむい //玉漏,水どけい //萬戸,いえいえ //消息,といをとづれ //一聲,ひとこえ //羈思,たびのをもひ //想得,をもいいだす //沈沈,夜もふける //寂寂,さびしい //寄遠,えんはうえたよりする //幽人,さびしき人 //一燈,ひとつのともし火 //月殘,月はまだのこる //剪刀,はさみ //思婦,をっとををもふ女 //〓《手島》素,しろいきぬをうつ //刀尺,はさみものさし //霜月,しものふる月夜 //近寒,さむさにちかづく //多敲,たんときぬたのをと //相對,むかいあふ //滑淨,うちばんの石ずべった // //〇華陽巾,いんじゃなどのきるづきん //玉洞,いんじゃのすむところ //洞口,いんじゃのすむところ //剪霧,きりの中でこしらえる //裁雲,くもをもやうにをる //角冠,つののかんむり //五雲,五しきのくも //歌斜,よこにかどのある //首飾,かしらのかざり //戴去,かしらののせてさる //裹頭,かいらをつゝむ //雲褐,くものもやうのきもの //一幅,ひとはゞ //製來,こしらえくる //佳名,よきな //翻慚,かえってはぢる //爭乞,あらそひこふ //醉宜,えふてもよろしい //穩稱,をだやかにかなふ //愛留,あいしてとめる //仔細,ていねいにみる //華髮,しらが //鶴髮,しらが //溪翁,たににすむをきな //高士,いんじゃ //逸士,いんじゃ //眞仙,まことの仙人 //舊名,もとの名 //戴處,いたゞくところ //覆頂,いたゞきををゝふ //巧樣,かうしゃなしよう //横簪,かんざしをよこにさす //相贈,たがひにをくる //雨避,あめをよける //雪欺,ゆきをあざむく //輕紗,かるいしゃのきれ //裁成,こしらえる //偏宜,どこでもよろしい //鶴〓《令羽》,つるのはね //由古,いにしえより //剪就,こしらえる //薄質,うすいすがた //加首,かしらにのせる // //〇韈,べっす。たびのるい //龍縞,しろいきぬ //鴉頭,からすのかしらのかたち //羅韈,うすものゝべっす //凌波,なみをしのぐ //微歩,すこしあるく //足衣,たび //生塵,ちりをこしらえる //香塵,にほふほこり //行動,あるく //蜀錦,しょくのくにのにしき //奇樣,めづらしきもやう //彩光,うつくしいひかり //如霜,しものやうにしろい //青雲,あをきくも //輕雲,うすくも //輕快,かるくこゝろよい //巧〓《米女》,たくみなよそをい //踏處,ふむところ //繋結,つなぎむすぶ //綴珠,たまをぬいつける //曳革,かはをふむ //繩絶,なわがきれる //履霜,しもをふむ //躡露,つゆをふむ //裁成,こしらえる //生香,にほひがある //似月,つきににた //歩時,あゆむとき //呉綾,ごのくにのあや //霞色,かすみのいろ //裁量,きりはかる //尚鮮,まだきれいな //花前,はなのまえ //遺跡,のこったあと //仙姫,せんにんの女 //王笋,きれいなあしを云 //鈿尺,ものさし //纖纖,ほそい //畫裾,もやうのあるすそ //金鐙,べっすのさきを云 //立月,月夜にたっている //窄窄,せばいかたち // //〇煮茶,ちゃをせんじる //建溪,茶の名所 //瓊花,ちゃのはな //雪乳,ちゃのはな //香茗,よき茶 //新芽,ちゃのわかめ //緑塵,ひきちゃ //絶品,よきしな //品第,しなをわける //輕涵,かるくひたす //春味,はるのあじはい //採摘,とりつむ //氷椀,きれいなちゃわん //滿椀,ちゃわんに一はい //半甌,ちゃはんにはんぶん //石碾,うすでひく //輕飛,かるくとぶ //泛緑,あをあをとふきかげん //雲浪,あはたつ //香融,にほいがとける //寶鼎,けっかうななべ //茶鐺,ちゃがま //茶經,ちゃのコトかいた書 //翠縷,あをいいとすぢ //清新,きれいであたらし //生風,かぜををこす //對月,月にむかふ //輕身,みがかるうなる //詩思,詩をつくるをもい //換骨,ほねがかはるやうな //陽羨,ちゃの名所 //至味,いたったあぢはひ //間情,しづかなこゝろ //槍旗,ちゃのめだち //竹爐,たけでこしらえたろ //風軟,かぜもやはらかな //點來,ちゃをたてる //紗帽,しゃのづきんをきる茶人 //藤衫,ふぢをりのきもの //試泉,水のよしあしをためす //金芽,ちゃのめだち //玉液,よきちゃのいろ //白〓《垂瓦》,しろいつぼに茶をつめる //〓《風叟》々,ちゃのにえるをと //魚眼,ぶつぶつわく //松風,ちゃのにえるをとにたとふ //夢渇,のどのかはくをゆめにみる //宿醒,二日えひがさめる //手煎,しぶんのてにえ //掃愁,くったくをのぶる //神暢,こゝろがのびる //得趣,をもむきがでける //玉川,茶人の名 //飮伴,茶のともだち //新汲,あらたに水くむ //招僧,出家をよぶ //火紅,火がよくをこる //濛濛,茶のけふりたちのぼる // //〇酒, //聖人,すんださけ //賢人,にごったさけを云 //濁醪,にごりざけ //瓊液,さけを云 //碧香,さけのにほひ //流霞,さけを云 //甕釀,つぼにしこむ //浮白,さけをつぐ //甘美,あまくよい //醺人,さけにうえた人 //竹葉,さけを云 //酒徳,さけのとく //飮時,のむとき //痛飮,きびしくのむ //醉郷,さけにえふざいしょ //〓《酉它》顏,あかいかほ //顏紅,あかいかほ //顛狂,さけきちがい //忘憂,くったくをわすれた //玉壷,たまのつぼ //醇醪,こきさけ //沈醉,えひつぶれた //劇飮,をびたゝしくのむ //鯨飮,くじらの水のむやうな //八仙,さけのみ八人 //米汁,さけ //糟丘,さけのかすををかにする //金樽,よきさかだる //青樽,たる //狂藥,きちがいみづ //金花,やまぶきいろのさけ //漉酒,さけをこす //斗酒,一斗のさけ //滿酌,十分につぐ //似泥,どろのやうになった //酩酊,さけにえふた //劉伶,さけのみの名 //阮藉,さけのみの名 //淵明,さけのみの名 //碧瓮,あをいさかつぼ //聯歡,つれだってよろこぶ //濃淡,こいとうすいと //沈湎,えいつぶれた //留連,ひきとめらる //花月,はなみ月み //麹米,さけを云 //糟牀,さけぶね //蟻緑,さけのいろ //鵝黄,さけのいろ //合歡,よろこびをまじえる //醉翁,えふたをやぢ //釀來,つくってきた //甕面,つぼのまえ //酒債,さかだい //紅友,さけを云 //歡伯,さけを云 //枕花,はなのもとにえふた // //〇橘, //朱實,あかきみ //丹實,あかきみ //金丸,みにたとふ //白華,しろきはな //緑葉,あをきは //金色,みのいろ //星耀,ほしのごとくかゝやく //珠垂,たまのやうにみえる //千頭,千ほどある //金衣,みのいろ //香遠,にほひがをゝい //甘香,あまくにほふ //飛香,にほひがとぶ //瓊漿,あまいみづ //玉漿,あまいみづ //美味,よきあぢ //新苞,あらたにでける //垂珠,たまをたれる //香染,にほひてそむ //清香,よきにほひ //摘實,みをつむ //擘開,手でひきさく //離離,みのふっさりと //累垂,みのをびたゝしくでける //磊落,かずをゝきを云 //嘉樹,よき木 //霜野,しものふるのべ //秋深,あきもすえになる //秋老,(あきもすえになる) //映霜,しもにてりかゝやく //照眼,まなこにさへぎる //破愁,くったくをうちわする //映日,日にてりかゝやく //色鮮,いろもきれいな //秋顆,あきのくだもの //肌匂,はだえもにほう //遺母,はゝえみやげにする //陸績,人の名たちばなをもらひし //咀嚼,かみこなす //帶露,つゆををびる //樂事,たのしきこと //洞庭,たちばなの名所 //千顆,をびたゝしい //園林,そのはやし //形容,なりかたち // //〇葡萄,ぶどう //〓《日奄》曖,つるのしげるを云 //搆架,たなをこしらえる //〓《榮木→糸》廻,つるのめぐる //移植,うつしうえる //枝弱,えだはよはい //圓實,まるいみ //的的,みのたくさんにでける //疎疎,まばらな //紫房,むらさきぶどう //翠幄,はのしげるにたとふ //消渇,のどのかわきをやめる //高架,たかくたなをかく //馬乳,ぶどうのあまいを云 //新莖,あらたなくき //龍鬚,つるを云 //走架,たなをじゆうにつるはえる //醍醐,あまきにたとふ //瓔珞,みのたんとでけたを云 //珍異,めづらしい //累垂,ぶらぶらさがる //驪珠,ぶどうのみにたとえる //顆顆,いくつもある //凝露,つゆにこるかたまる //滿筐,はこに一はい //甘香,あまふてにほふ //氷玉,ひいやりとする //金盤,こがねのさらにもる //乳滴,あまいしるを云 //露華,つゆのひかり //嫋嫋,たをやかな //拂風,かせをうちはらふ //珊瑚,みにたとえる //高掛,たかくある //氷椀,きれいなはな //引蔓,つるがひっはる //緑蔓,あをいつる //絲蔓,ほそいつる //釀酒,ぶどうしゅ //小摘,すこしつんでくる //西域,にしのえびすぐに //拾珠,たまをひろふ //一叢,ひとむら // //〇甞瓜,うりをくふ //青門,瓜の名所 //邵圃,瓜の名所 //緑蔕,あをいへた //綿〓《瓜失》,うりを云 //甘香,あまくにほふ //甘液,あまい水 //水晶,すいしゃうのやうな //蒼玉,瓜をみたてる //引蔓,つるはびこる //甘潤,あまくうるほふ //瓜疇,うりばたけ //翠交,あをみが入まじる //過畦,うねをゆきすぐる //含秀,みごとにでける //帶露,つゆををびる //清冷,きれいな //金瓣,うりのさなご //有光,つやがある //摘來,つみてくる //初析,はじめてひらく //浮玉,たまをうけたやうな //碧圓,あをくまるい //洗炎,あつさをわすれる //香發,にほひがちる //嚼氷,こほりをくふやうな //新甞,はじめてくふ //堆盤,いれものに一っはい //似漿,さとふ水のやうな //剖瓜,うりをひらく //生水,くちに水がでける //佳種,よきたね //涼沁,すゞしさがみにつく //月彎,みか月のやうにはんぶんにわる //團團,まるい //六月,あついとき //金盤,きんないれもの //有風,ひいやりとする //流霞,仙人ののむ水 //滿把,をびたゝしくとる //午風,ひるどきのかぜ //涼處,すゞしいところ //醉嚼,さけにえふたときくふ //〇梅花, //氷〓《糸丸》,しろいきぬむめをみたてる //玉樹,むめにたとえる //銀花,しろきはな //瓊枝,うつくしいえだ //縞袂,しろきたもと //春容,はるのすがた //雪滿,ゆきが一はいあるやうな //春光,はるのけしき //暗香,むめのにほひ //殘香,のこったにほひ //尋香,にほひをたづねる //清香,きよきのほひ //疎影,まばらなかげ //粉艷,しろくつやある //先發,さきにひらく //清標,きよきこころもち //花底,はなのもと //素面,しろきすがた //玉肌,たまのはだえ //尋春,はるをたずぬる //嬋娟,うつくしいすがた //娉〓《女亭》,うつくしきすがた //清眞,きよくうつくしい //横斜,えだよこにはびこる //香浮,にほひがうく //孤高,べつにめたつ //春妍,はるのやさしさ //澗邊,たにのそば //籬外,まがきのそと //和月,月につれてうつる //凝香,にほひがこりかたまる //〓《青見》妝,うつくしいすがた //半開,はんぶんひらく //痩影,やせたかげ //香魂,にほひのたましゐ //傅粉,をしろいをつけたやうな //寒依,さむさがある //亂綴,さきみだれる //多情,こころがををい //清淺,きよくあさい //含笑,えみをふくむ //瀟灑,さつはりとしてよい //偸眼,ひそかにみる //折來,をってくる //交加,えだがいりまじる //斷魂,たましいがきれるやうな //白玉,うつくしい玉のやうな //村路,ざいしょみち //江南,むめのある地名 //羅浮,むめの名所 //〓《广臾》嶺,同上(むめの名所) //驛使,ひきゃくにむめをことづける //故溪,もとのたに //近水,川のそば //插瓶,はないけにいける //經春,はるをすぎて //幽貞,かすかにをくゆかしい //佳人,よきひとむめを云 //綽約,やさしいすがた //氷姿,きれいなすがた // //〇月下梅影, //疎影,まばらなかげ //縱横,たてよこ //恍疑,をんぼりとしてふしぎな //姑射,仙女のいるところ //轉盻,ふりかえりみる //含情,なさけをふくむ //芳韻,よきをと //幽香,かすかなにほい //分潔,きれいなをわける //迷蝶,てうもまよふ //幽人,いんじゃ //孤山,ひとつのやま //隔窓,まどをへだつ //返魂,たましいをよびかえす //黄昏,くれかた //幽芳,かすかなにほい //靜夜,しづかなよる //無風,かぜもふかず //瑤階,たまのきだはし //留影,かげをとゞめる //仙妹,仙女を云 //憔悴,かじけるすがた //疎密,まばらなとしげると //月上,つきのでしを //彷彿,どうかみえるやうにもある //夢過,ゆめがむかふえゆく //滿庭,にわまめん //輕素,かるい白さ //烟篭,けむりでわからす //淡烟,あっさりとしたけむり //香雪,にほいのゆき //疎籬,まばらなまがき //黄昏,ゆうぐれ // //〇杏花, //春融,はるは氷もとける //芳樹,にほいのある木 //香散,にほいがちる //剪霞,かすみをきる //紫艷,むらさきのつやある //宿〓《米女》,よひのけしゃう //絳雪,あかいゆき //活色,いきたいろ //花信,はなのたより //粉薄,をしろいはうすく //紅輕,べにもすこし //暖蕋,あたゝかなしべ //暈雪,ゆきをうすふつける //融霞,かすみがとける //碎影,かげがくだける //新開,あらたにひらく //碎錦,にしきをくだく //寒雨,さむいあめ //露濕,つゆにうるほう //繋枝,しげったえだ //帽簷,ぼうしのはし //晴梢,はれたこずえ //滿枝,えだに一はい //繁開,をびたゝしくさいた //半折,はんぶんひらく //臨水,川にうつる //〓《米女》成,けしゃうがでける //含春,はるをふくむ //占斷,ひとりしめている //移得,うえかえる //夭艷,わかくしてうつくしい //風流,きゃしゃなふう //〓《月因》脂,べに //絳〓《糸肖》,あかいきぬ //隣牆,となりのかき //墻頭,かきのもと //閑園,しづかなその //繍野,ぬいものゝやうなのべ //間賞,しづかなみもの //高興,たかきたのしみ //嬌翠,やさしいみどり //萬點,をびたゝしく //〓《艸倍》蕾,つぼみ //佳絶,よくべつにすぐれた //結實,みがでける //錦繍,にしきぬいもの //紅顏,あかいかほ //艷紅,うつくしいべに //野店,のべにあるいえ //山林,やまにあるもり //香飄,にほいがふきちる //影媚,かげがこびる //夾岸,きしをはさむ //絳唇,あかきくちびる // //〇白桃花,白きもゝの花 //素妝《米女》,しろいけしゃう //玉洞,仙人のすみか.もゝばやしを云 //玉膚,たまのはだへ //月淡,月かげをんぼり //怯風,かぜををそれる //殘雪,もゝのしろきを云 //氷絹,白ききぬ.もゝをみたてる //無跡,たずねるにしれぬ //玉蝶,しろきてうがとんでくる //清致,きよきをもむき //綽約,やさしきすがた //氷魂,きれいなたましい //武陵,もゝの名所 //粉面,をしろいをつけた //窺人,ひとをのぞく //臨流,川のそばにある //芳意,かうばしきこゝろ //香搖,にほひがうごく //吹片,ちら/\ふく //暖雨,あたゝかなあめ //香風,にほひのあるかぜ //過牆,かきをこしてみえる //仙源,もゝのあるところ //一抹,ひとなで //輕素,あっさりとしろい //篭煙,けふりをふくむ //如霜,しものやうにみえる //溶溶,白くみえる //冷艷,うつくしい //清輝,きよきひかり //鉛華,をしろいをいふ //一叢,ひとむら //春深,はるもすえになる //輕陰,かるきかげ //漠漠,ひろびろ //夜珠,よるひかるたま //素質,しろきすがた //洗〓《米女》,けしゃうをあらふ //含雨,あめをふくむ // //〇梨花,なしのはな //瑤枝,うつくしいえだ //香寒,にほひがさむい //雪態,ゆきのすがた //玉容,たまのかたち //淡白,うす白い //潔白,まっしろな //含風,かぜをふくむ //欺雪,ゆきをだます //閃雪,ゆきがひらめく //嫩苞,わかきはな //洗妝《米女》,けしゃうをあらふ //深鎖,ふかくしまる //開遍,一めんにひらく //一林,ひとつのもり //輕素,かるくしろい //杖高,えだはたかく //冷艷,さっはりとうつくしい //素艷,しろきつや //毬雪,てまりのやうな //搖風,かぜにうごく //凝香,にほいがかたまる //氷肌,こほりのやうなはだ //玉骨,たまのほね //露〓《シ邑》,つゆにうるほう //瀟洒,さっはり //槎毬,てまりをくだく //沈沈,しづかな //莫染,ちりにそまぬ //篭月,月をかくす //〓《蚌−虫》姿,うつくしいすがた //凝霜,しもがこりかたまる //斷魂,たましいがきれるやうな //透骨,ほへえすきとほる //濃熏,こきにほひ //一枝,ひとえだ //團枝,かたまったえだ //左掖,なしのあるところ //似玉,たまのやうな //西園,にしのその //皎皎,白きを云 //香雪,にほいのあるゆき //粉痕,しろきあと //絶塵,ちりをはなれる //滿庭,にわ一めん //幾樹,たんとあるき //輕盈,あっさりとした //冷淡,あっさりときれいな //裁氷,こほりをきったやうな // //〇石榴花,ざくろ //紅光,あかくひかる //丹葩,あかきはなびら //丹鬚,あかきしべ //紅巾,あかきづきん //紅〓《糸肖》,べにいろのきぬ //珊瑚,さんごじゅみるやうな //染雲,くもまでそまる //絳霞,あかきかすみ //照眼,まなこをてらす //紅噴,くれないをはきだす //〓《火共》開,あかくひらく //照水,水にうつる //笑日,日にむかひひらく //朱夏,なつのとき //薫風,なつふくかぜ //吹綻,風でふきひらく //赤萼,あかきはなのへた //青枝,あをきえだ //錦か《穴果》,にしきをつゝむ //嫣然,しをらしくさいた //點染,ちょぼちょぼそめてある //半吐,はんぶんさいた //剪彩,いろ/\のさいしき //絳錦,あかぢのにしき //光輝,ひかりかゝやく //似錦,にしきのやうな //如霞,かすみのやうな //一叢,ひとむら //千朶,千ぼんほとある //猩血,しゃう%\のちをみるやうな //臙《月因》脂,べに //煌煌,あかきいろ //曄曄,日にてりかゝやく //艷色,つやのある色 //欲然,もえたつやうな //紅破,あかさがひらく //紅焔,あかきほのを //一捻,ひとねぢ //丹砂,たんのすな //朱房,あかきはなぶさ //採摘,たねをとる //素粒,たねのしろい //紅雨,あかきあめがふるやうな //曉摘,あさがたとる //一宵,ひとよさ //庭際,にわさき //檻外,らんかんのそと //絳叢,あかきくさむら //絳裙,あかきすそ //成叢,ひとむらをなす //封植,うえる //枝頭,えだのうえ //牆頭,かきのそば //深樹,ふかきもり //緑葉,みどりのは //輕葉,かるきは //子成,みがでける // //〇海棠花,かいどうくは //麗質,うつくしきすがた //繁紅,をゝくあかい //幽姿,かすかなすがた //花時,はなのじせつ //春嬌,はるうつくしい //帶風,かぜをおびる //爭妍,うつくしさをあらそう //映日,日にてらす //韶光,はるのけしき //剪霞,かすみをきる //紅腮,あかいほうづら //嬌紅,やさしいあかさ //醉臉,さけにえうた人のほう //啼妝《米女》,ないたすがた //曉妝《米女》,あさみじまい //錦帳,にしきののうれん //春睡,はるのねむり //紅影,べにのかげ //絳霞,あかいかすみ //蜀錦,しょくのにしき //絳萼,あかいへた //烟梢,けむりをふくむえだ //妖〓《女堯》,やさしいすがた //露蕋,つゆをうけるはなのしべ //半開,はんぶんひらく //樂事,たのしきこと //西施,美人の名 //香徑,にほひのあるみち //零落,はなのをちる //猩紅,しょうじゃうのやうにあかい //丹砂,あかいすな //殘紅,のこったあかさ //宿酲,よいのさけまささめぬ //無力,ちからもない //纖條,ほそいえだ //任亞,ひくふてちにつく //料〓《山肖》,はるのさむいかぜ //黄昏,日くれがた //庭院,にわさき //濃抹,こくぬった //燕飛,つばめもとぶ //佳麗,うつくしい //濕翠,みどりがぬれる //妍姿,やさいいすがた //宛轉,しながある // //〇木槿花,むくげ //白槿,しろむくげ //朝露,あしたのつゆ //繁花,はながたんとさく //榮落,さくとちる //朝榮,あさはさいて //暮落,くれにちる //秋景,あきのけしき //晩英,くれにをちるはなびら //自栽,みづからうえる //滿樹,きに一はい //凄凄,ものさびしい //清冷,きよくすゞしい //暮歛,くれにをちる //日及,むくげの異名 //一瞬,一目にみるあいだ //生感,かなしみをもやうす //藩籬,まがき //玉露,たまのやうなつゆ //辭蘂,しべををとす //迎朝,あさをむかへる //蕣花,むくげ //〓《蚌−虫》姿,うつくしきすがた //榮樂,さかえるたのしみ //品題,名目をつける //高價,たかきあたい //伴秋,あきのとものふ //到寒,さむいときまでさく //多少,そこばく //僅榮,しばらくのえいぐは //一日,はかなきを云 //移種,うえかえる //向晩,くれかたになる //憐他,かなしむかれが // //〇白牡丹, //瓊肌,しろきはだえ //凝雪,ゆきがのこりかたまる //銀苞,しろきはなびら //瓊葩,しろきはなびら //粉腮,をしろいつけたほう //氷玉,こほりかたまか //雪魄,ゆきのたましい //釀雪,ゆきをむす //清香,きよきにほひ //國色,ぼたんを云 //花王,ぼたんははなのかしら //絶世,よにすぐれた //玉容,たまのすがた //玉立,たまをたてたやうな //承露,つゆをうける //無塵,さっはりした //月明,つきよはなをよい //一點,ちょっほり //氷肌,こほりのはだえ //淡妝《米女》,あわしいすがた //素態,しろきすがた //淡泊,あっさりとした //輝輝,ぎらぎら //〓《シ邑》露,つゆにうるほう //露洗,つゆにてあらう //殘妝《米女》,のこったよそほい //含風,かぜをふくむ //傅粉,をしろいをつける //一庭,ひとつのにわ //啼妝《米女》,ないたかほ //綴霜,しもをつける //殿春,はるのしまゐにさく //閃閃,ぎらぎら //月魄,つきのかけ //露凝,つゆがこりかたまる //潔白,まっしろな //瓊佩,たまのをびもの //剪裁,さいくをこしらえる //麗質,うつくしいすがた //無雙,ならびのない //腮粉,ほにつけたをしろい //白晝,ひるなか //妖〓《女堯》,やさしひすがた //名葩,なだかきはな //香滿,にほひがみつる //闌珊,さきみだる //鮮色,あざやかないろ //倚檻,らんかんによりかゝる //照眼,まなこをてらす //嬌凝,うつくしさこりかたまる //無妬,ねたみはない // //〇凌宵花,のうぜんかづら //幽花,かすかなはな //繁艷,しげってうつくしい //巨蔓,をほくはびこる //百尺,せのたかい //高艷,たかくしてうつくしい //直上,すぐにたちのぼる //披雲,くもををしひらく //引蔓,つるをひきはる //透雲,くもえとをる //半空,そらはんぶん //排空,そらををしあける //擢秀,ぬきんでゝひいでる //曳錦,にしきをひく //龍甲,たつのうろこ //抽條,えだをぬきんず //一條,ひとえだ //憑依,よりたのむ //依託,よりつく //攀附,よぢつく //霞蘂,かすみのしべ //殘霞,すこしのあかみ //絳葩,あかきはなびら //絡松,まつにまとふ //纏青,あをきにまとふ //依松,まつにつたふ //翹翹,たかき皃 //嫋嫋,たをやかな //〓《螢−虫+糸》纏,めぐりまとふ //屈曲,かゞみまがる //連延,つたほのぼる //寅縁,よりまとふ //開花,はなをひらく //枝幹,えだみき //葉散,はちる //蒼翠,あをい //深染,いろこくそむ //得勢,いきをいがつく //鮮明,きれいにわかる //滿樹,き一めん //露滋,つゆがをゝい //風動,かぜがうごく //微風,すこしのかぜ //啼鳥,なくとり //驚蛇,をどろくへびのやうな //細葉,こまかなは // //〇蘭, //國香,らんを云 //叢生,あつまりできる //緑艷,みどりうつくしい //緑葉,みどりのは //紫莖,むらさきのくき //紫芽,むらさきのめ //涼葉,すゞしいは //芳叢,にほひのくさむら //清芽,きよきめ //香風,にほひのあるかぜ //幽香,かすかなにほひ //分植,わけてうえる //芳意,にほふこゝろ //芳潔,にほふてきれい //亂吐,みだれさく //幽艷,かすかにうつくしい //幽谷,ふかきたに //青青,あを/\ //九〓《田宛》,らんの名所 //結陰,かげをむすぶ //抽頴,はさきをいだす //煙篭,めふりをふくむ //淺碧,あさいみどり //清馨,きよきにほひ //芳馥,にほひわたる //秀質,よきすがた //幽貞,かすかにたゞしき //拂塵,ほこりをはらふ //素淡,すなをにあっさり //玉盤,きれいなはちにうえる //燕〓《女吉》,らんをゆめにみた女 //一縷,ひとすぢのにほひ //靈根,めづらしきらんのね //腦麝,じゃかうのにほひ //君子,らんを云 //紺碧,こんいろのあをさ //青瓷,せいじのはち //碧〓《[タヒ]皿》,あをきはち //和露,つゆにうるをふ // //〇殘菊, //折殘,をりのこす //殘芳,のこったひほい //一衣,ひとよ //襲人,にほいがつく //香衰,にほいがすくない //滿地,とち一めん //疎林,まばらなはやし //開徑,みちをひらく //籬下,まがきのもと //東籬,ひがしのまがき //碎黄,きいなはながそんじる //墜紅,あかいはなをちる //節去,せつもすぎた //清冷,きよくすゞしい //淡泊,あっさり //蜂愁,はちもかなしむ //曉庭,あけがたのにわ //蝶狂,てうがくるふ //〓《文闌》珊,さきみだれた //色變,いろがかわる //隨風,かぜにつれて //零落,をちる //蕭疎,ものさびしい //數枝,かずのえだ //亂英,みだれたはなびら //落砌,しき石の上にをちる //西風,にしかぜ //纔存,すこしのこる //興淺,をもしろさすくない //殿芳,のちにさくひほひ //清奇,きよくめづらしい //帶露,つゆををびる //微霜,すこしのしも //對霜,しもにむかふ //一任,かれにまかす //殘黄,のこったきいろ //疎白,しろさもまばらな //清間,きよくしづかな //小蘂,ちいさいしべ // //〇燈下菊影,ともし火の下のきくのかげ //舞影,はなのまふかげ //頽香,をちたにほひ //玲瓏,月のひかり //相伴,つれだつ //碎瑣,かげのこまかな //寫紋,もやうをうつす //嗅芳,にほひをかぐ //人坐,ひとがすはる //搖曳,ゆらゆらうつる //燈火,ともしび //夜窓,よるまどのもと //寒香,さむいにほい //醉影,えふた人のかげ //分明,あり/\と //清韻,きよきふうぎ //蘭釭,にほひのともしび //吐焔,ほのををはく //瓊枝,うつくしいえだ //印出,きっかりとうつる //留影,かげをとゞめる //紗窓,しゃのまど //香光,にほひとひかりと //彷彿,をんぼりとみえる //疑看,ふしぎながらみる //移時,じこくうつる //淡遮,あっさりとさえぎる //影搖,かげがうごく //清〓《月瞿》,きよくやせる //斜照,よこにてらす //絶塵,ちりをたつ //逸致,すぐれたをもむき //的〓《白樂》,あきらかな //折來,をりてくる // //〇杜鵑花,さつき //望魂,さつきのはなを云 //朶朶,えだごとに //血染,ちでそめる //啼血,ちのなみだあかきを云 //猩紅,しゃう%\のあかさ //花紅,はながあかい //一叢,ひとむら //沾殘,あめにぬれのこる //鮮明,はっきりとあかい //霏微,はなのちる //微雨,すこしのあめ //月冷,月かげがさむい //望帝,さつきを云 //血灑,ちがかゝる //血涙,同上(ちがかゝる) //腸斷,はらわたきれる //無聲,をともせぬ //不飛,とびもせぬ //發芳,にっひをいだす //遺恨,のこったうらみ //朝朝,あさごとに //暮春,はるのくれ //紅謝,あかきはなしりぞく //秋紅,あきのてりは //顏色,かほいろ //煙雨,きりあめ //〓《月因》脂,べにのいろ //杜宇,ほととぎす //江南,かわのみなに //空山,さびしき山 //夜月,よるの月 //三峽,山の名 //五溪,たにの名 // //〇玉簪花,ぎぼうし //金釵,きのかんざしはなをみたてる //玉色,たものやうな //撥頭,かしらをかくかんざし //掻頭,かんざし //氷骨,こほりのほね //雪魄,ゆきのたましい //氷姿,こほりのすがた //白露,つゆ //白玉,しろきたま //獻寶,たからをたてまつる //透衣,ころもにすきとをる //新粧,あらたまよそほひ //涼露,すずしいつゆ //緑柄,みどりのゑ //短〓,みじかいかんざし //移來,うゑかゑる //秋香,あきのにほひ //佳人,よきひと //翠〓,あをきかみのわげ //雲〓,(あをきかみのわげ) //緑〓,(あをきかみのわげ) //瓊芳,たまににほふ //輕垂,かるくたるる //斜插,よこにさす //横斜,よこすじかい //娟娟,うつくしい皃 //冉冉,やさしい皃 //翠裳,あをきしたばかま //翠葉,みどりのは //玉肌,たまのはだゑ //清標,きよきすがた //玉痩,たまやせる //〓露,つゆにうるほふ //出泥,どろよりいづる //幽意,かすかなこころ //孤高,べつにたかく //採〓,とりとる //月庭,月のさすにわ //數莖,いくかぶも //秋濯,あきあらふ //溶溶,つゆにうるほふやうす //秋容,あきのすがた //素腕,しろきうで //香風,にほいのあるかぜ //一陣,ひとふき //薄愁,すこしのうれゑ //有情,こころがある //寒姿,さむいすがた //花神,はなの心 //蕋宮,仙人の居所 //〓々,たをやかな //粧成,けしゃうでけた //試照,ためしにうつす //〓恐,ただあんじる // //〇鷄冠花,けいと //好姿,よきすがた //紫冠,むらさきのとさか //紫頭,(むらさきのとさか) //紅〓,べにのひも //紅亂,べにがみだれる //血色,ちのいろ //花晴,はながはれた //形肖,すがたにた //紅冠,べにのかんむり //鬪風,かぜにたたかふ //疑鬪,たたかふやうにをもわれる //欲啼,なくやうにをもわれる //啼月,うきよになく //訝飛,とぶかとをもふ //無聲,をとはせぬ //有冑,かぶとがある //錦衣,にしきのころも //霜後,しものふるのち //露滴,つゆにぬれる //如飛,とぶやうな //翠羽,みどりのはね //獨立,ひとりたつ //默伴,だまってつれだつ //如舞,まふやうな //枝枝,ゑだごとに //一枝,ひとゑだ //數朶,かずのゑだ //風吹,かぜにふく //臨風,かぜにむかふ //帶雨,あめををびる //昂然,たかくでける //剪裁,きってこしらゑる //籬間,まがきのあいだ //出牆,かきよりそとゑでる //一頂,ひとつのいただき //烟篭,けふりがこめる //露滋,つゆがうるほう //低垂,ひくくたれる //如啄,こめをくふやうな //霞冠,かすみのかんむり //離披,さきみだれる //盈隨,きだはしの下にたんとある //窺〓,まどをのぞくやうな //秋光,あきのけしき //翹首,くびをあげる //絳〓,あかいづきん //排比,ならびたつ //佳卉,よきくさ //夕陽,いり日 //作隊,ならんででける //伴鶴,つるにとものふ //幽人,かすかな人 //飮露,つゆをのむやうな //成蹊,みちがでげる // //〇瓶中花,いけばな //花魂,はなのたましひ //插來,なげいれ //膽瓶,はないけのつぼ //芳菲,にほふ //隔風,かぜをよける //一枝,ひとゑだ //妖艷,うつくしいよそをい //嬌〓,やさしくうつくしい //相窺,たがひにのぞく //生紅,いききしたあかさ //可憐,かわいらしい //好護,だいじにする //半折,はんぶんひらく //香滿,にほいがみつる //幽芳,かすかなにほい //坐暖,ざしきがあたたかな //遊蜂,とぶはち //戲蝶,たはむれるてう //綽妁,たをやかな //冷艷,うつくしい //嬌紅,やさしいあかさ //香夢,にほひのゆめ //低亞,ゑだのひくい //影舞,かげがまふやうな //媚人,ひとにへつらふ //紅頬,べにつけたほう //粉痕,をしろいつけたあと //詩情,詩をつくるこころ //坐客,ざしきにいる客 //對花,はなにむかふ //花房,はなのふさ //弄艷,うつくしいをもてあそぶ //嬌春,はるにをごる // //〇種小松, //弱質,わかきすがた //三尺,三たけ //數株,いくかぶも //疎翠,まばらなみどり //翠色,みどりのいろ //細影,こまかなかげ //數寸,すこしばかり //寸根,すこしのね //手栽,てづからうゑる //移來,うつしきたる //移根,ねをうつす //栽培,つちをねゑかぶせる //枝低,ゑだがひくい //枝柔,ゑだやわらかな //貞心,たゞしいこゝろ //初長,はじめてのびる //勢偃,いきをいはかゞむ //勁節,つよきこゝろ //色新,いろがあたらしい //漸濃,そろ/\いろづく //稍出,そろ/\めがでる //葉淨,はがきれいな //葉細,はがこまかな //含煙,けむりをふくむ //露沾,つゆにぬれる //帶雨,あめををびる //微音,すこしのをと //中庭,にわのまんなか //還期,またまっている //循牆,かきにそふ //小雨,こさめ //細風,すこしのかぜ //半窓,まどはんぶん //纖枝,ほそいゑだ //幽鳥,かすかなとり //歳寒,としをへる //森梢,しげるゑだ //影密,かげこまやかな //〓柯,あつまるゑた //拂檻,らんかんをはらふ //凌雪,ゆきをいとはぬ //葱〓,あをきいろ //婆娑,ゑだのしげるかたち //分株,かぶをわける //結陰,かげがでける // //〇庭槐,えんじゅの木 //殘夏,のこったなつ //緑染,あをくなる //密映,をゝくてらす //夜舒,よるのびる //涼露,すゞしいつゆ //百尺,たかくのびる //粧點,よそをひつける //葉葉,はごとに //亭亭,たかくのびる //細葉,こまかなは //片片,ひらひら //〓藹,をゝひかくす //扶疎,ゑだしげる //染來,そめきたる //碎金,きんをくだく //幽庭,かすかなにわ //高低,たかひく //淺翠,あさきみどり //深黄,ふかききいろ //陰濃,かげもこく //蔽日,日ををゝひかくす //蝉聲,せみのこゑ //蜂採,はちがとる //夾道,みちをはさむ //無埃,ちりほこりもない //寄恨,うらみをよせる //憐香,にほいをあわれむ // //〇梧桐,きり //萋萋,しげるかたち //鳳影,ほうをうのかげ //弄月,月をもてあそぶ //葉落,はをちる //露濕,つゆにうるをう //金井,井戸のそば //知秋,あきをしる //索索,さびしい //蕭蕭,さびしい //徹夜,夜どをし //霜風,しもとかぜ //瞬息,しばらくのあいだ //老盡,すゑになる //秋容,あきのすがた //秋到,あきがくる //晩涼,くれかたさむい //夜深,よふける //亭亭,すぐにたちのびる //直幹,すぐなみき //凌雲,くもをこす //夜雨,よるのあめ //〓陽,きりの名所 //凋萎,はのしぼむ //驚秋,あきにをどろく //夢斷,ゆめもさめる //曉鳥,あかつきのからす //高岡,たかきをか //棲鳳,ほうをうがすむ //銀牀,けっかうなゆか //葉底,はのした //永夜,ながきよ //雨滴,あけがしたゞる //風飄,かぜがふきとをす //宜雨,あめにはよい //滿院,にわ一めん //亂撲,みだれうつ //繁聲,しげきをと //寒露,さむきつゆ //秋來,あきがくる //午陰,ひるうつときのかげ //玉砌,たまのきりいし //月移,つきかげうつる // //〇竹, //烟濃,けふりもこく //移得,うちしかえる //涼生,すゞしさがある //濃陰,かげしげる //拂水,水をうちはらふ //淇園,たけの名所 //渭川,たけの名所 //溪畔,たにのあいだ //碧玉,たけのいろ //戛玉,たまをかきならすをと //篩金,かねをふるふをと //新篁,あたらしいたけ //琅〓,竹にたとふ玉の名 //滿庭,にわ一めん //傍軒,のきにそふ //勁節,つよきふし //拂塵,ちりをはらふ //千竿,たけ千ぼん //數竿,五六本のたけ //挺挺,たかくぬきんずる //雨〓,あめでたけのかはとれる //虚心,たけのなかうつぼ //娟娟,たけのうるはしきすがた //剪伐,たけをきりとる //藏村,ざいしょをかくす //間松,むちにまじはる //蕭騷,さっはりとした //疎淨,たけもきれいなる //侵階,きだはしにつく //蘚折,こけがわかる //春芽,はるめがでる //繞徑,みちのそばをめぐる //夏蔭,なつかげがをゝい //瓊節,たけのふし //宿鳳,ほうをうがやどる //傍砌,きりいしにそふ //篩月,月をすけてみゑる //篭煙,けむりをこめる //蕭颯,風のふくをと //解〓,たけのかはとれる //青葱,あをあをと //凝粉,たけのこがをちる //引風,かぜをひきよせる //團[囗欒],たけのふときを云 //堅貞,たけのかたき //近〓,まどにちかい //佐靜,しづかなをたすける //添幽,かすかなをそえる //碎金,月かげたけにうつる //聲敵,たけのをと //子猷,たけをすいた人の名 //緑潤,みどりうるほふ //碧條,みどりのゑだ //凌雲,くもをもしのぐ //〓〓,わかいたけ //香苞,にほひのあるたけ //新〓,あらたにほる //瀟灑,さっはりとした //修篁,ながいたけ //細韻,こまかなをと //玲瓏,たけのひかりぎらぎら //笋根,たけのこ //祖幹,しんのだけ //孫篁,こだけ //老節,ふりたたけのふし //翠梢,みどりのたけ //緑陰,みどりのかげ //寒色,さむいいろ //遮門,もんをじゃまする //緑玉,たけにたとふ //護粉,こをもっている //短籬,せのひくいまがき //疎影,まばらなかげ //此君,たけの異名 //低枝,ひくいゑだ //清籟,きよきたけ //谷口,たにのそば //〓笠,たけのかわのかさ //圓節,まるいふし //葉忰,はがかぢける //敲玉,たまをたゝく //壓枝,ゑだをさゑる //龍孫,たけのこ //煙雨,けむりあめ //閃閃,たけのかげぎら/\ //清致,きよきをもむき //待月,月をまつ //參差,かたかた //翠袖,−−佳人たけを云 //西軒,にしののき //〓煙,けむりをひく //十畝,とううねたけをうへる //鳳苞,たけのかは //玉筍,たけのこ //〓〓,たけを云 //晴幹,はれたたけのゑだ // //〇紅葉,てりは //猩紅,あかいは //晩態,あきのすがた //濃粧,こきすがた //〓脂,べにのいろ //〓顏,あかきかほ //紅雨,あかきあめ //照眼,まなこをてらす //疎紅,まばらなあかさ //樵徑,きこりのみち //嬌容,やさしきすがた //病容,やつれたすがた //〓映,をゝひてらす //秋煙,あきのけむり //沈寥,さびしきそら //寒堤,さむきつゝみ //爛紅,あかさもすゑになる //碧叢,あをきくさむら //〓々,このはのをちるをと //秋梢,あきのこずゑ //高枝,たかきゑだ //紅飄,あかきはちる //逐流,水ををふてながるゝ //飄零,このはがちる //颯沓,かぜのふくをと //敲雨,あめにたゝかる //夢驚,ゆめがさめる //秋老,あきもすゑになる //凋傷,このはしぼみをちる //慘澹,さびしきけしき //寒空,さむきそら //飄墜,ちりをつる //屡舞,しばしばもふ //多情,こゝろをゝい //知秋,あきをしる //脱葉,はがをちる //搖落,うごきをちる //霜染,しもにそむ //晩紅,をそきあかさ //點岸,きしにかかる //亂影,かげみだる //寄怨,うらみをよせる //添愁,うれゑをそゑる //浮水,水にうかむ //靜掃,しづかにはらふ //漸疎,そろそろまばらな //園林,そのはやし //閑徑,しづかなみち //斜陽,いり日 // //〇芭蕉, //緑葉,みどりのは //鳳尾,ばせうを云 //翠扇,ばせをのはをみたてる //鳳翅,(ばせをのはをみたてる) //風開,かぜでひらく //翻風,かぜにひるがへる //下陰,ひる九つどきのかげ //露〓,つゆにうるをふ //緑旆,みどりのはらばせをのは //搖窓,まどにうごく //蔽日,日かげををゝふ //涼生,すゞしさがでける //生榻,こしかけのはたにでける //曉日,あかつきのひ //映書,しょもつをてらす //碧叢,あをきくさむら //階除,きだはしのそば //雨聲,あめのこゑ //夜雨,よるのあめ //戰雨,あめにたゝかふ //〓緑,わかきみどり //頻敲,しきりにたゝく //新抽,あらたにぬきでる //抽筆,ふでをぬきんでる //寂寥,ものさびしい //翻翻,ひるがへる //洒洒,あめがさら/\ //驚夢,ゆめををどろかす //連夜,まひよまひよ //半牀,ゆかはんぶん //〓風,かぜにうちはらふ //搖日,日かげにうごく //離披,かげうごく //卓旗,はたをたてるやうな //滴瀝,あめのしだるゝをと //清涼,すゞしくきよい //芳心,ばせうのしん //暗析,をぼろにさける //疎雨,まばらなあめ //緑〓,みどりがつゝむ //空齊,しづかないゑ //緑天,ばせをのはにたとふ //吹展,ふきのびる //窓紗,しゃのまど //心舒,しんのびる //葉聚,はがあつまる //鹿夢,しかのゆめ //性柔,もとからやわらかな //濡墨,すみをぬる //浪剪,めったにきる //色潤,いろうるをう // //〇蘆花,あしのはな //白花,しろきはな //乘風,かぜにのる //寒影,さむいかげ //凝潔,しろくこりかたまる //霜乾,しもかわく //雪舞,ゆきがまふ //似霜,しものやうな //含煙,けむりをふくむ //絮飛,わたがとぶ //雁銜,がんがふくんでくる //秋聲,あきのこゑ //映鷺,さぎにてりかゝやく //一叢,ひとむら //沙鳥,すなにいるとり //沙鴎,すなにいるかもめ //高岸,たかききし //叢長,くさむらしげる //臨江,かわにのぞむ //夾岸,きしにのぞむ //葉密,はがしげる //黄葉,きなるは //灘土,なだのうゑ //隨風,かぜにつれる //似雪,ゆきににた //隱鷺,さぎをかくす //江天,かはのそら //搖落,はのをちる //〓〓,たをやかな //扶疎,さきみだれる //漁父,すなどりのをやじ //先寒,まづさむい //雨折,あめにをれる //月明,つきよ //小艇,こぶね //絮衣,わたのやうな //瑟瑟,風のふくをと //釣叟,つりをするをやじ //纖鱗,ちいさいうを //〓〓,はのうごくをと //蕭蕭,さびしい //亂雪,ゆきがみだれる //横水,水におこたはる //漁航,うをつりぶね //捲葉,はをまく //亂播,みだれちる //漁笛,うをつりのふくゑ //垂花,はなをたるゝ //吹香,にほいをふく // //〇萍,うきくさ //細葉,こまかなは //紫葉,むらさきのは //含緑,みどりをふくむ //翠紋,みどりのもん //微馨,すこしのにほい //無根,ねなし //含笑,はのすこしひらくを云 //隨風,かぜにつれてうごく //逐風,かぜををう //逐水,水ををゝてゆく //浪動,なみがうごく //池上,いけのうゑ //煙渚,けむりのなぎさ //浮沈,ういたりしづんだり //散亂,ちりみだれる //開張,ひらきはる //飄蕩,ふきちらす //流蕩,ゆら/\と //水緑,水のあをき //白鷺,しらさぎ //片片,ひとへぎ //紛紛,をゝきを云 //輕浮,かるくうく //鷺浴,さぎが水をあびる //魚遊,うをがあそぶ //蘋香,うきくさにほふ //楊花,やなぎのはな //萬點,をびたゞしく //春盡,はるもすゑになる //西岸,にしのきし //風約,かぜでちゞめる //緑〓,あをいもうせん //臨池,いけにのぞむ //浮〓,ういたあと //魚跳,うほがとびあがる //微風,すこしのかぜ //和影,かげにつれて //如浮,ういたやうな //中流,かはの中ほど //去留,さるととまると //輕浪,かるいなみ //廻風,まいかぜ //釣槎,つりふねのさほ //狂〓,くるふあと //漂泊,うかみたゞよう //晴沙,はれたすな //釣渚,つりのなぎさ //別洲,わかれじま //香凝,にほいこりかたまる //露冷,つゆがつめたい //頻〓,めったにひろふ // //〇鳳凰, //朱冠,あかきとさか //文彩,きれいなもやう //羽儀,はねをつくろふ //來儀,きたりまふ //覽徳,とくをみる //彩羽,きれいなはね //星瑞,めでたきことをしらす //五彩,ごしきのいろ //文章,うつくしいもやう //千仭,たかきところ //丹穴,あかきほら //祥異,めでたきしらせ //雌雄,めとりをとり //律呂,こゑがよくとゝのふ //笙〓,しゃうのふゑのをと //桐枝,きりのゑだ //棲梧,きりにすむ //食竹,たけのみをくふ //竹實,たけのみ //〓〓,さかんな //飮啄,のみくひ //沖宵,そらゑとゞく //巣阿,山のすみにすをくふ //和煙,けふりにつれて //舞鏡,かゞみにまふ //飛下,とびをりる //表祥,めでたさをあらはす //異瑞,めづらしくめでたい //梧桐,きりの木 //〓〓,かけまわる //盛明,さかんにあきらかな //升平,めでたき世 //孤棲,ひとりすむ //高翔,たかくとぶ //靈音,よきこゑ //盛日,よき日 //乘風,かぜにのる //映日,日にかゝやく //明時,よきとき //高岡,たかきをか //顯徳,とくがあらはるゝ //海路,うみのみち //崑嶺,山の名 //醴泉,水の名 //九韶,舜のときのがくの名 // //〇歸雁,かえるかりがね //旅雁,たびのかり //北飛,きたゑとぶ //向北,きたゑむかふ //避雪,ゆきをさける //喜晴,はれをよろこぶ //春到,はるがくる //高高,たかく //翩翩,つれだちとぶ //江城,かわばたのしろ //瀟湘,川の名 //雲程,くものみち //衡陽,がんのいるところ //胡沙,北のくに //關塞,せきしょ //己辭,もはやいとま //傳信,たよりをつたゑる //差池,とびちがふ //横斜,よこになゝめな //別家,いゑをわかれる //九天,たかきそら //雲外,くものそと //飛傳,とびつたふ //霜〓,しろきはね //行于,ゆきゆく //聲勁,こゑつよい //水緑,水もあをく //沙明,すなもあきらかな //淺草,くさもすくなく //銜蘆,あしのはをふくむ //柳條,やなぎのゑだ //翻月,月かげにとぶ //伴侶,ともをさそふ //成群,つれだちとぶ //畏網,あみををそれる //旅中,たびのうち //旅愁,たびのうれい //思家,いゑををもふ //遠客,とをききゃく //不堪,たへられぬ //天涯,そら //帶雨,あめををびる //東風,はるかぜ //〓藻,いけのもをくふ //哀鳴,かなしみなく //〓〓,とりをとるゆみ //汀洲,みぎわしま //寒影,さむいかげ //歸信,かゑるたより //錦字,てがみ //蘆花,あしのはな //避〓,ゆみをさける //浴浪,なみにゆあみする //眠沙,すなばにねむる //夢斷,ゆめさめる //蓼花,たでのはな //暮雲,くれかたのくも //曉月,あけがたの月 //飛息,とびやすむ //煙水,みづけふり //候時,じせつをかんがゑる //青宵,あをきそら //紫塞,ゑびすぐに //遠音,とをきをとづれ //徃來,ゆきゝ //稻粱,いねあわ //隨側,日につれてとぶ //聯翩,つれだちとぶ //數聲,いくこゑも //顧侶,ともをふりかゑりみる // //〇鷹,たか //雄姿,はげしきすがた //逸氣,すぐれたきしゃう //健翰,つよきはね //金眸,きんのやうな目の光 //鐵爪,てつのやうなつめ //〓毛,つばさの毛 //怒〓,いかりうつ //剛翩,つよきはね //老拳,としよったこぶし //高飛,たかくとぶ //雲外,くものほか //霜〓,しものそら //玉立,たまのごとくたつ //雲宵,くものそら //寒空,さむきそら //乘風,かぜにのる //搏風,かぜにはうつ //掣電,いなづまをうつ //渡海,うみをわたる //海上,うみのうゑ //架頭,とまりぎ //遠遊,とをくあそぶ //飛騰,とびあがる //雄心,つよきこゝろ //玉爪,たまのごときつめ //劍翅,つるきのごときつばさ //霜天,しものふるそら //雲間,くものあいだ //如電,いなづまのやうな //枯草,かれたくさ //無敵,あいてもない //凌空,そらをしのぐ //目撃,にらみつける //〓兔,うさぎをつかむ //打兔,うさぎをうつ //〓孤,きつねをつかむ //暫下,しばらくをりる //奮身,みをふるふ //風勁,かせはげしく //輕抛,かるくなげる //遠窺,とをくうかゞふ //一去,ひとたびさる //雙眼,ふたつの目 //雪爪,しろきつめ //星眸,ほしのやうにひかる目 //摩天,そらをなでる //虞人,やま奉行 //羅網,あみ //錦條,たかのへを //颯颯,かぜはげしくふく //狡兔,わるがしこきうさぎ //窟穴,ほらあな //〓鳩,からすはと //搏撃,うちうつ //毛衣,け //所稀,まれなもの //側翅,はねをあげる // //〇鸚鵡,をうむ //紅觜,あかきくちばし //朱喙,あかきくちばし //翠頂,あをきいたゞき //金眼,きんのやうにひかるめ //碧羽,あをきね //能言,よくものいふ //語得,ものを云をぼえる //傳呼,つたゑよぶ //巧舌,たくみなした //經年,としをへて //向雲,くもにむかふ //啄餘,ついばみのこす //養得,やしないゑた //惠性,かしこきむまれつき //多機,いろ/\と心をゝい //隴山,をうむのいる山の名 //隴西,(をうむのいる山の名) //隴樹,ろう山の木 //兩翅,ふたつのつばさ //雙棲,ならびすむ //對語,むかいをふてかたる //牢閉,かたくとづ //玉鎖,たまのくさり //金索,きんいろのなわ //雕篭,ほりものゝあるかご //攀篭,かご //金篭,(かご) //奇姿,かわったすがた //人言,ひとのまね云 //雪〓,しろいつばさ //緑衣,あをきころも //養來,かひきたる //識主,ぬしをしる //呼人,ひとをよぶ //秦樓,ろうの名 //繍戸,むいものゝと //朱樓,しゅぬりのにかい //愛惜,をしむ //頻學,めったにまなぶ //聰明,みゝはやくきゝわける //側近,そばちかく //隴雲,ろう山のくも //秦樹,しんの木 //歸心,かゑるこころ //舊侶,ふるきとも //金鎖,きんのくさり //喃喃,なくこゑ //難譯,わかりにくい //霓裳,しろいはな //奇毛,めづらしいけいろ //金條,きんいろのなわ // //〇雀,すゞめ //身微,ちいさいみ //翅短,はねもみじかい //鼓翅,はたゝきする //跳梁,をどりあがる //踊躍,こをどりする //來巣,きたりすをくふ //野田,のゝた //林頭,はやしのはた //空城,あきじろ //晩立,くれにたつ //曉飛,あけがたとぶ //亂噪,みだれさわぐ //噪簷,のきにさわぐ //穿屋,やねにあなをあける //朝日,あさひ //負喧,あたゝかさををふ //爭枝,ゑだをあらそう //呼伴,ともをよぶ //成群,むれをなす //斜過,よこにすぐ //拂水,水をはらふ //穿花,はなをうがつ //啄粟,あわをくふ //下庭,にわゑをりる //營巣,すをこしらへる //百千,いかいこと //暮雨,くれかたのあめ //高鳴,たかくなく //高樓,たかどの //大厦,をゝきないえ //畫堂,けっかうないゑ //引雛,ひなをつれて //高飛,たかくとぶ //得食,しょくもつをうる //翅忙,はねをつかふことたびたび //群飛,むれとぶ //聲噪,こゑさわぐ //驚散,をどろきとぶ //芳草,にほひのあるくさ //嘖々,せはしくなく //得意,こゝろにえる //安身,みををちつける // //〇水鳥, //春波,はるのなみ //曉浪,あかつきのなみ //湖渚,みづうみ //清水,きよき水 //白波,しろきなみ //沙浦,すなうら //池中,いけの中 //江上,かわのうゑ //洲景,しまのけしき //浴水,水にゆあみする //照波,なみをてらす //曉遊,あかつきにあそぶ //緩歩,ゆるくあゆむ //成群,むれをなす //相依,あひよる //兩兩,ふたつづゝ //泛泛,うかむ //悠悠,はるかん //暮浴,くれにあびる //深處,ふかきところ //避舟,ふねをさける //浮水,水にうかむ //竝戲,ならびたわむれる //斜飛,なゝめにとぶ //枯荷,かれたはすのは //折葦,をれたあしのは //菰蒲,まこもがま //衝萍,うきくさをつく //攅藻,もにあつまる //〓亂,あさゞみだれる //蘋開,うきくさひらく //穿波,なみをうがつ //踏浪,なみをふむ //堪泳,をよぐによい //眠處,ねむるところ //飛時,とぶとき //相逐,あひをふ //浮沒,うきしづむ //去來,さりきたる //水宿,水にやどる //爭浴,あらそひあびる //浮遊,うきあそぶ // //〇鵞,あひる //長頚,ながきくび //霜毛,しろきけ //雪羽,ゆきのごときはね //高聲,たかきこゑ //緑眼,あをきまなこ //黄啄,きなるくちばし //〓梳,つばさけづる //毛潔,けがきれいな //素〓,しろきはね //一群,ひとむれ //成群,むれをなす //幾對,いくつがひ //江邊,かわばた //池上,いけのそば //曲岸,まがったきし //暖日,あたゝかな日 //晴天,はれたそら //輕掌,かるき手の中 //丹掌,あかき手の中 //紅霞,あかきかすみ //臥草,くさにねる //泛渚,なぎさへあがる //眠沙,すなばにねむる //引頚,くびをひく //隨流,ながれにそふ //〓白,はねしろし //波間,なみのあいだ //滄波,あをきなみ //怯寒,さむさををそれる //翅開,つばさひらく //〓毛,わかきけ //毛茸,けをゝい //〓〓,けのをゝいを云 //開篭,かごをひらく //無數,をびたゝしく //飮啄,のみついばむ //棲遲,すんでいる //呼侶,ともをよぶ //換書,かきものとかゑる //豐毛,けのをゝいを云 //野渡,のわたれば //竝頭,かしらをならべる // //〇鷄,にわとり //花冠,とさか //絳〓,あかきとさか //繍頚,きれいなくび //丹頚,あかきくび //繍頂,(あかきくび) //玄膺,くろきむね //五彩,いつゝのいろ //蒼距,あをきけづめ //秀尾,よきを //五徳,にはとりには五のとくあり //羽翼,はねつばさ //文彩,もよういろどり //超群,べつにこえる //翹騰,とびあがる //倚窓,まどによる //羽族,とりのるい //鳴聲,なくこゑ //初鳴,はじめてなく //棲塒,ねぐらにすむ //守夜,よをまもる //知時,ときをしる //一聲,ひとこゑ //驚起,をどろきたつ //長鳴,ながなき //報午,ひるをしらす //唱曉,あかつきうたふ //喚囘,よびかゑす //司晨,あさをつかさどる //天曉,そらあける //昂頭,たかきくび //昂然,たかきこと //鼓翅,つばさをうつ //茸毛,けがをゝい //啄黍,くびをくふ //飮啄,のみついばむ //呼伴,ともをよぶ //茅簷,わらや //[口皆]々,なくこゑ //[口屋]々,なくこゑ //蹲寒,さむさにすくむ //茆店,わらぶきのいゑ //安栖,しづかにすむ // //〇犬,いぬ //雄姿,つよきすがた //烏龍,つよきいぬ //〓人,ひとをかむ //搖頭,かしらをうごかす //猛相,つよきすがた //知家,いゑをしる //黄耳,犬の名 //掉尾,尾をふる //飽食,あくまでくらふ //韓盧,犬の名 //報徳,とくにむくゆ //深苞,ふかきまち //逐〓,くじかををふ //傳書,ふみをとどける //夜吠,よるほゑる //爭吠,あらそひほゑる //吠人,ひとにほゑつく //迎客,きゃくを出むかゑる //主翁,ぬしのをやじ //戀主,ぬしをしたふ //逐兔,うさぎをおふ //春眠,はるねむる //晝馴,ひるなるゝ //謹防,用心によい //守門,もんをばんする //門庭,かどにわ //黄昏,くれかた //新晴,あらたにはれる //花陰,はなのかげ //苔徑,こけのみち //花前,はなのまゑ //喜戲,よろこんてざれる //愛同,かはいさはをなじ //防門,かどをふせぐ //聲傳,こゑをつたゑる //小巷,ちいさいまち //短籬,ひくいまがき //[口皐]月,月夜にほゑる //吠形,ほゑるなり //尨也,むくいぬ //左牽,ひだりにひく //防家,いゑの用心になる //臥毯,もうせんの上にねる○ちん //〓獰,犬のさわがしき //擺尾,尾をふる // //〇猫,ねこ //斑攵,まだらふのねこ //斑駮,(まだらふのねこ) //皮毛,かわけ //鉤爪,つめ //利爪,するどきつめ //爪牙,つめきば //食鮮,うをゝくふ //臥〓,ふとんにねる //雙眸,ふたつの目 //捕鼠,ねずみをとる //銜蝉,せみをくふ //鮮鱗,あたらしいうを //蹲窺,うかゞひねらふ //快捷,はやきこと //蹲足,あしをすくめる //側睨,わきをにらむ //閑眼,しづかな目 //虎面,とらのをもて //小獸,ちいさいけもの //柔毛,やわらかな毛 //尾長,ながきを //捷牙,はやききば //臥花,はなのもとにねむる //花影,はなのかげ //可愛,かわいがる //堪憐,あわれむべきもの //應聲,こゑにをゝする //花陰,はなのかげ //春戲,はるたわむれる //人呼,ひとよぶ //護書,しょもつをまもる //腰短,こしみじかく //畏寒,さむさををそれる //卜食,しょくもつをかんがえる //竃前,かまどのまゑ //小貍,ねこの異名 //烏圓,ねこを云 //〓養,かひやしなふ //辨〓,しきものをこしらゑる //溪魚,たにのうほ //〓猫,のらねこ //眠殘,ねむたさがのこる //貍奴,ねこを云 //洗面,かほをあらふ //呼名,わが名をよぶ //珍重,だいじにする //性慵,むまれつきぶしゃうな //鬚燃,ひげやく //跳梁,とびあがる //食少,しょくもつすくない //繍菌,ぬいものゝふとん //半臥,はんぶんねる //雙睛,ふたつのまなこ //一線,ひとすぢ //鼠禍,ねずみのなんぎ //日酣,日ながい //閑庭,しづかなにわ // //〇龍, //甲鱗,かう。うろこ //雌雄,めすをす //萬甲,をびたゝしいうろこ //變化,かはりゆく //渾身,すべてのみ //含章,もようがある //非常,つねならぬ //魚化,うほがかわる //頭角,かしらつの //不群,むらがらす //帶雨,あめををびる //乘雲,くもにのる //繞雲,くもめぐる //升雲,くもにのぼる //升天,てんにのぼる //飛騰,とびのぼる //登門,龍門ゑあがる //雷驚,かみなりをどろく //電撃,いなびかりうつ //五彩,五色 //鼎湖,みづうみの名 //延平,ところの名 //葛陂,ところの名 //雲津,ところの名 //一躍,ひとをどり //騰身,身をあがる //擧足,あしをあげる //奮躍,ふるいをどる //淵水,ふちの水 //濟旱,ひでりをすくふ //爲霖,ながあめふる //滄溟,あをきうみ //碧漢,あをきそら //得時,ときをうる //吸霧,きりをすふ //呼風,かぜをよぶ //劍化,つるぎがしょうかゑる //何地,どこらじゃ //求淵,ふちをもとめ //噴水,水をはく //昂首,かしらをあげる //旁睨,そばをにらむ //蜿蜒,ぐるぐるまわる //風狂,かぜくるふ //〓髯,ながきひげ // //〇緑毛龜,みのがめ //洛書,かめせなかにおふしょ //負圖,(かめせなかにおふしょ) //遊沼,いけにあそぶ //清江,きよきかは //石腸,かたきはらわた //神物,かわったもの //呑氣,きをのむ //含靈,みゃうなことをしる //決疑,うたがひをさだむ //靈機,かわったもの //水族,うほのるい //甲蟲,かふのあるむし //獨長,ひとりながいき //能占,よくうらのふ //曳尾,ををひく //泥中,どろのうち //〓腸,はらわたをさく //養氣,きをやしなふ //通靈,みゃうなことにつうじる //千歳,ちとせ //壽因,いのちながし //知物,ものをしる //莊叟,莊子と云人かめのktを云 //向泥,どろにむかふ //渡江,かわをわたる //三顧,みたびふりかゑりみる //謝恩,れいを云ふ //介物,かふのあるもの //緑簑,あをきみの //簑衣,みの //同見,をなじくみる //不須,もちいず //豈徒,あにいたづらに //瑞質,めでたきすがた //靈〓,みゃうなあと //鑚骨,ほねをきる //不灰,しなぬ //放生,はなしてやる //神明,かみのあきらか // //〇蜂,はち //腰細,こしほそし //身輕,みかるし //尾利,をにはりあり //飮香,にほいをのむ //抱香,にほいをいだく //帶香,にほいををびる //帶聲,こゑををびる //連影,かげにつらなる //磨牙,きばをみがく //露洒,つゆにそゝぐ //花糧,はなのから //露玉,つゆのたま //作蜜,みつをつくる //蜜釀,みつをこしらゑる //芳叢,にほいのくさむら //香中,にほいのんなか //採花,はなをとる //香徑,にほいのみち //去徃,ゆききたる //高低,たかしひくし //春色,はるのけしき //任風,かぜいしだい //日暖,日あたゝかな //蜂房,はちのす //採蜜,みつをとる //聲閑,こゑしづかな //護花,はなをまもる //穿花,はなをうがつ //心狂,こゝろくるふ //投衙,すゑはいる //趁暖,あたゝかにむかふ //群飛,むらがりとぶ //〓飛,をゝくとぶ //纏花,はなにまとふ //叢棲,むらがりすむ //隨蝶,てうにつれだつ //尋芳,にほいをたづねる //無頼,たのみなく //顛狂,くるいとぶ //〓尾,はちのをのはり //花房,はなのふさ //幽砌,かすかなきりいし //名園,なだかきその //香畦,はなばたけ //甘脾,あまき身 // //〇蜻蜒,とんぼう //薄翅,うすくはね //香羅,にほふうすもの //纖腰,ほそきこし //眼睛,をゝきなめ //迎日,日をむかゑる //隨風,かぜにつれて //舞風,かぜにまふ //逐風,かぜををふ //偸眼,めをぬすむ //獨立,ひとりたつ //小立,ちょっとたつ //釣糸,つりのいと //緑陰,みどりのかげ //成群,むれをなす //點水,水にうつる //不定,さだまらぬ //自由,きまゝにとぶ //徃來,ゆきゝ //上下,あがりをりる //高低,たかびく //飛時,とびまわるとき //翩然,ひらひらと //雙飛,ならびとぶ //幽池,ふかきいけ //堤畔,つゝみのほとり //池畔,いけのそば //和風,はるかぜ //董風,なつのかぜ //炎天,なつのそら //畏日,なつの日 //高飛,たかくとぶ //相戲,あひたわむれる //銜尾,ををふくむ //喜晴,はれをよろこぶ //愁雨,あめをやむ //弄晴,はれをもてあそぶ //繍戸,よきいゑの戸 //娟娟,とぶかたち //翼紗,つばさのうすきを云 //掠岸,きしをすってとぶ //依沙,すなによる //玉眼,たまのごとき目 //水紅,水くさ //〓々,ゆらゆらと //薄薄,うすきを云 // //〇促織,はたはた //哀音,かなしきこえ //聲徹,こえとをし //高韻,たかきこえ //微吟,すこしなく //凄清,さびしい //濳催,ひそかにもよほす //露濯,つゆにあらふ //風傳,かぜつたふ //秋高,あきたかく //秋陰,あきのかげ //草根,くさのね //石〓,いしのすきま //牀下,ゆかのもと //欲雨,あめふらんとする //燈下,ともし火の下 //動人,ひとをうごかす //暗送,あんにをくる //徹夜,よどをし //喞々,なくこえ //切切,なくこえ //間階,しづかなきだはし //紗窓,しゃのまど //枕上,まくらもと //愁人,うれいのある人 //頻催,めったにもよほす //旅情,たびのこゝろ //梧桐,きりの木 //殘機,のこったはた //嬾婦,ぶしゃうな女 //辛苦,からくくるし //葉落,はをちる //細雨,こまかなあめ //籬落,まがきの下 //空庭,さびしきにわ //音切,こえみにしむ //黄昏,くれかた //草蟲,くさのむし //鼓羽,はねをならす //聽時,きくとき //欲伴,つれだちたい //聲繁,こえしげし //斷續,たえたりつゞきたり //隣杵,となりのきねのをと //詩思,詩をつくるをもい //巧弄,かうしゃになく //吟月,月夜になく //墻底,かきのもと //細響,ほそきひゞき //泣花,はなになく //寒燈,さむきともしび //淡月,をぼろ月夜 //