『大日本國語辭典』
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大日本國語辭典 五冊
[[上田萬年]]・[[松井簡治]]共著である。刊行は大正四年に...
(亀田次郎「国語学書目解題」)
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http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/PDF/dainihonkokugoj...
http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000761685/jpn
http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000700861/jpn
>>
修訂版及び増補巻の刊行に就いて
大日本國語辞典の稿本の完成したのは、明治の末年であった...
爾來、今日まで二十餘年、我が國、學術界の進展は著しく、...
大槻文彦博士は斯界の権威であり、一先覺者であることは言...
自分は七八年前、老齢の故を以て致仕したが、幸に健康であ...
又、本辞典の凡例に述べた通り、編纂當時、豫備事業として...
如上の修訂及び増補の事業は、獨力で短日月の間に完成する...
本辞典に寄せられた芳賀博士の序文に、進歩して行く世間に...
本辞典は上田博士との合著ではあるが、同博士は當時、頗る...
芳賀博士は本辞典の編纂に就き、終始、同情を寄せられた事...
又、本辞典新刊の當時、特に厚意を寄せ、序文を認められた...
昭和十四年九月
松井簡治識
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>>
凡例
一 本書に收めたる語彙
一 本書には上古語・中古語・近古語・近代語.現代語其の他普...
一 地名・人名・書名等の固有名詞は一切之を取らず。但し傳...
一 熟語は熟して一義をなせるものを主とし、又はるかぜ(春風...
一 句は首部の語下に收めたり。あめのあし(雨脚)は雨の下に...
一 古今の書に見えたる成句及び俚諺・格言等は最も多く収拾...
二 語彙の蒐集につきて本書の取りたる方法
一 本書編纂の初めに當り、重なる國書數百部を撰びて語句の...
一 現代語は新聞・雑誌につきて蒐集し、相場表の特殊語に至...
三 假名の用法及び其の排列
一 國語・外來語の別なく、すべて平假名を用ひ、五十音の順...
一 假字遣は歴史的假名遣を用ひ、別に検索者の便をはかりて...
一 首部の語句に於ける促音の「つ」は七號活字、拗音の「や...
一 外來語のああち・かあきいの如きは、「あーち」「かーき...
一假字遣の古來決定せざるものは、雙方を掲げて其の由を記し...
四 文法上の注意及び其の排列
一動詞・形容詞・助動詞は悉く終止法にて之を擧げ、動詞は其...
一 あきらか・おだやか・しづかの如き副詞の語根は、其のま...
一 漢語の多くは用方によりて、名詞となり動詞となり副詞と...
一 漢語に、す(爲)の動詞を添へて動詞とせるものは、善く熟...
一 形式の同一にして文法上異なりたる官能を有する語ある時...
一 名詞其の他の語にて同形のものあるときは、古語を先とし...
五 語釋に就きての注意
一 語釋は平易簡明を主として冗漫に流れざらんことを務めた...
一 語釋の下には成るべく同意語を列記し、語彙を應用せんと...
一 語釋の古來諸家の説異同ありて決し難きものは、先づ編者...
一 説明の便宜上、一語の下に他の語を并せ説きたるときは、...
一 説明の文中に著れたる語は、遺漏なく各條の下に掲出せん...
一 語源は古人の説採るべきもの少く、將來猶研究の上ならで...
六 漢字・漢語共の他外來語に就きての注意
一 毎語の下に漢字・漢語を標出せるは、一は同語の並列した...
一 漢字音の一般に行はれて慣用音となりたるものは、原音に...
一 漢語には漢書・呉音の別あれば、本書を務めて普通一般に...
一 漢字・漢語の字音より來りたる語には標出せる漢字の頭に{...
一 植物等に充てたる漢字は普通植物學に用ひたるものを採れ...
一 外來語には原語を插記して其の由來する所を知らしめ、漢...
七 出典につきての性意
一 出典に擧げたる書名は、單に萬葉・源氏・枕草紙若しくは...
一法律語の出典は、必ず何法第何條第何項一一條項を掲げたり。
一出典は原書のままにて、妄に之を改竄せず。但し古事記・六...
一出典に引きたる文の除り長きに渉りたるものは、中略として...
一出典を擧げたる文中に古書の異同・あるものは、異本の符號...
一萬葉集の如き、諸家の説によりて訓讀に異同あるものは、萬...
八 句讀及び送假名等の注意
一 散文には、句讀を施したり。但し法律文の出典には慣例に...
一 送假名は誤讀を防がんがため成るべく多<之を施したり。
一 發音の振假名は、音のままならずして轉呼して發音するも...
の如し。
九 挿畫に付きての注意
一 挿畫は普通の所謂飾畫を省き、説明上言辞を以て其の意を...
<<
あ https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954645/13
い
う
え https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954645/252
お
か https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954645/345
き
く https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954646/3
け https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954646/115
こ https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954646/183
さ
し https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954646/412
す https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954647/4
せ
そ
た
ち
つ
て
と
な
に https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/3
ぬ
ね
の
は https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/79
ひ
ふ
へ
ほ
ま https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/383
み
む
め
も
や https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/542
ゆ
よ
ら https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/617
り https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/631
る https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/659
れ https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/662
ろ https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/674
わ
ゐ
ゑ
を
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昨年末冨山房から編輯部の方が来られて、本辭典新装版刊行...
本辭典の初版は大正四年から八年の間に完成したもので、四...
思へば父の一生は、本辭典の編纂に終始したといつても過言...
そのうち富山房と金港堂との兩出版社が、共同で出版を引受...
明治三十六年私が十歳の時、原稿整理を手傳つた記憶がある...
かくて十年の歳月を閲し、大正二年頃、やうやく原稿の一部...
昭和八年に父は永年の教師生活を打ち切つたが、その晩年は...
増補巻を出すにつき、父は別に中辭典(「辭鏡」と假稱)の...
然るにわが國は太平洋戰爭に突入して、用紙は極度に不足し...
なほその上昭和十九年六月、四十年來住みなれた目白臺の住...
かくの如く昭和二十年には、原稿を手にする日も、途絶え勝...
私は目白臺の家を疎開する時、父と別れて西落合へ居を求め...
終戰後の混亂時代を目撃し、占領下の苦しい國民の生活を甞...
ここに本書刊行に至る經過の一端を記すと共に、父の生前に...
なほ本辭典の出版印刷については、編輯部の数納兵治氏、芳...
終りに、私にとつては、生涯の大半につながりを持つ、本辭...
昭和二十七年九月
[[松井驥]]識
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大日本國語辭典 五冊
[[上田萬年]]・[[松井簡治]]共著である。刊行は大正四年に...
(亀田次郎「国語学書目解題」)
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http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/PDF/dainihonkokugoj...
http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000761685/jpn
http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000700861/jpn
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修訂版及び増補巻の刊行に就いて
大日本國語辞典の稿本の完成したのは、明治の末年であった...
爾來、今日まで二十餘年、我が國、學術界の進展は著しく、...
大槻文彦博士は斯界の権威であり、一先覺者であることは言...
自分は七八年前、老齢の故を以て致仕したが、幸に健康であ...
又、本辞典の凡例に述べた通り、編纂當時、豫備事業として...
如上の修訂及び増補の事業は、獨力で短日月の間に完成する...
本辞典に寄せられた芳賀博士の序文に、進歩して行く世間に...
本辞典は上田博士との合著ではあるが、同博士は當時、頗る...
芳賀博士は本辞典の編纂に就き、終始、同情を寄せられた事...
又、本辞典新刊の當時、特に厚意を寄せ、序文を認められた...
昭和十四年九月
松井簡治識
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凡例
一 本書に收めたる語彙
一 本書には上古語・中古語・近古語・近代語.現代語其の他普...
一 地名・人名・書名等の固有名詞は一切之を取らず。但し傳...
一 熟語は熟して一義をなせるものを主とし、又はるかぜ(春風...
一 句は首部の語下に收めたり。あめのあし(雨脚)は雨の下に...
一 古今の書に見えたる成句及び俚諺・格言等は最も多く収拾...
二 語彙の蒐集につきて本書の取りたる方法
一 本書編纂の初めに當り、重なる國書數百部を撰びて語句の...
一 現代語は新聞・雑誌につきて蒐集し、相場表の特殊語に至...
三 假名の用法及び其の排列
一 國語・外來語の別なく、すべて平假名を用ひ、五十音の順...
一 假字遣は歴史的假名遣を用ひ、別に検索者の便をはかりて...
一 首部の語句に於ける促音の「つ」は七號活字、拗音の「や...
一 外來語のああち・かあきいの如きは、「あーち」「かーき...
一假字遣の古來決定せざるものは、雙方を掲げて其の由を記し...
四 文法上の注意及び其の排列
一動詞・形容詞・助動詞は悉く終止法にて之を擧げ、動詞は其...
一 あきらか・おだやか・しづかの如き副詞の語根は、其のま...
一 漢語の多くは用方によりて、名詞となり動詞となり副詞と...
一 漢語に、す(爲)の動詞を添へて動詞とせるものは、善く熟...
一 形式の同一にして文法上異なりたる官能を有する語ある時...
一 名詞其の他の語にて同形のものあるときは、古語を先とし...
五 語釋に就きての注意
一 語釋は平易簡明を主として冗漫に流れざらんことを務めた...
一 語釋の下には成るべく同意語を列記し、語彙を應用せんと...
一 語釋の古來諸家の説異同ありて決し難きものは、先づ編者...
一 説明の便宜上、一語の下に他の語を并せ説きたるときは、...
一 説明の文中に著れたる語は、遺漏なく各條の下に掲出せん...
一 語源は古人の説採るべきもの少く、將來猶研究の上ならで...
六 漢字・漢語共の他外來語に就きての注意
一 毎語の下に漢字・漢語を標出せるは、一は同語の並列した...
一 漢字音の一般に行はれて慣用音となりたるものは、原音に...
一 漢語には漢書・呉音の別あれば、本書を務めて普通一般に...
一 漢字・漢語の字音より來りたる語には標出せる漢字の頭に{...
一 植物等に充てたる漢字は普通植物學に用ひたるものを採れ...
一 外來語には原語を插記して其の由來する所を知らしめ、漢...
七 出典につきての性意
一 出典に擧げたる書名は、單に萬葉・源氏・枕草紙若しくは...
一法律語の出典は、必ず何法第何條第何項一一條項を掲げたり。
一出典は原書のままにて、妄に之を改竄せず。但し古事記・六...
一出典に引きたる文の除り長きに渉りたるものは、中略として...
一出典を擧げたる文中に古書の異同・あるものは、異本の符號...
一萬葉集の如き、諸家の説によりて訓讀に異同あるものは、萬...
八 句讀及び送假名等の注意
一 散文には、句讀を施したり。但し法律文の出典には慣例に...
一 送假名は誤讀を防がんがため成るべく多<之を施したり。
一 發音の振假名は、音のままならずして轉呼して發音するも...
の如し。
九 挿畫に付きての注意
一 挿畫は普通の所謂飾畫を省き、説明上言辞を以て其の意を...
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あ https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954645/13
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え https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954645/252
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か https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954645/345
き
く https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954646/3
け https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954646/115
こ https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954646/183
さ
し https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954646/412
す https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954647/4
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そ
た
ち
つ
て
と
な
に https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/3
ぬ
ね
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は https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/79
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ふ
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ほ
ま https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/383
み
む
め
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や https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/542
ゆ
よ
ら https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/617
り https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/631
る https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/659
れ https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/662
ろ https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954648/674
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ゑ
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昨年末冨山房から編輯部の方が来られて、本辭典新装版刊行...
本辭典の初版は大正四年から八年の間に完成したもので、四...
思へば父の一生は、本辭典の編纂に終始したといつても過言...
そのうち富山房と金港堂との兩出版社が、共同で出版を引受...
明治三十六年私が十歳の時、原稿整理を手傳つた記憶がある...
かくて十年の歳月を閲し、大正二年頃、やうやく原稿の一部...
昭和八年に父は永年の教師生活を打ち切つたが、その晩年は...
増補巻を出すにつき、父は別に中辭典(「辭鏡」と假稱)の...
然るにわが國は太平洋戰爭に突入して、用紙は極度に不足し...
なほその上昭和十九年六月、四十年來住みなれた目白臺の住...
かくの如く昭和二十年には、原稿を手にする日も、途絶え勝...
私は目白臺の家を疎開する時、父と別れて西落合へ居を求め...
終戰後の混亂時代を目撃し、占領下の苦しい國民の生活を甞...
ここに本書刊行に至る經過の一端を記すと共に、父の生前に...
なほ本辭典の出版印刷については、編輯部の数納兵治氏、芳...
終りに、私にとつては、生涯の大半につながりを持つ、本辭...
昭和二十七年九月
[[松井驥]]識
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