朝山信彌「国語の頭音節における濁音について」
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朝山信彌
(「国語と国文学」第二十巻第五號、昭和十八年五月)
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/PDF/toondaku.pdf
>>
一
国語の語頭音としての濁音音節の成立は、普通に、語のその...
さて、国語における[[語頭の濁音]]音節が、さうした事情で...
「それとは異なった何らかの事由」とは何であらう。実は、...
一体古代日本語に「頭音としての濁音なし」といふ主張は、...
二
字音語の場合は余程別である。奈良時代における「餓鬼」や...
琵琶 【毘婆二音俗云微波二音】(第四十七)
沈香 【沈俗音女林反】(第百五十四)
彈弓 【徒丹反去聲彈弓俗音暖宮】(第百七十五)
〓《炎の篇が見えず》 【吐敢反俗音奴含反】(第百七十八)
等、所謂俗音――借用語として口語化した字音――ではすべて初頭...
さて、これらの俗音と註されるものは、多く借用語彙として...
ところで、これらの字音語に俗音として註記される濁音は、...
尤も、しかし一方において借用語における初頭音としての濁...
この詳細は、けれど、又節を改めて説く事としよう。
三
考察を第一章の終に再びつづけよう。
中世以前の日本語において、語頭音として立つ濁音音節の問...
事実、さうする事によって、乏しいながらの収穫を得る事が...
>>
ぶぜ
春の野にきのふ失せにし我が駒をいづれの方にさして求めむ
<<
とあるのは「失せ」に「豊前(ぶぜ)」をよみこんだものである...
勿論、ところで、これらは何れも語頭音としての濁音節の音...
四
sprossvokalとは何か。語源的には無関係な音韻が、語の発達...
それについて簡単な解説を加へて置かう。例へば、ウマ、ウ...
さてこれらの発達母音は多く濁音の前に現はれる。だからそ...
尤もそれらの前飾音がすべての場合に必ずある一個の音韻文...
ともかく国語の濁音音節に先行する前置的な鼻音要素の存在...
五
以上古代国語の語頭音としての濁音音節について、その特質の...
(三月二十五日夜)
(一) 一九二頁参照。
(二) 日本外來語辞典(上田萬年等、大正四年)
(三) 拙稿「[[古代漢音における四声の軽重について]]」(国...
(四) 石黒魯平氏「語頭グライド臆説」(安藤教授還暦祝賀記...
(五) 箋註倭名類聚抄所説
(六) 新撰字鏡巻八ノ六ノウ(天治本)
(七) 古代国語の研究、大言海引例等参照。
(八) 近古の国語(国語科学講座・土井忠生氏・十頁)所引[[...
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朝山信彌
(「国語と国文学」第二十巻第五號、昭和十八年五月)
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/PDF/toondaku.pdf
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一
国語の語頭音としての濁音音節の成立は、普通に、語のその...
さて、国語における[[語頭の濁音]]音節が、さうした事情で...
「それとは異なった何らかの事由」とは何であらう。実は、...
一体古代日本語に「頭音としての濁音なし」といふ主張は、...
二
字音語の場合は余程別である。奈良時代における「餓鬼」や...
琵琶 【毘婆二音俗云微波二音】(第四十七)
沈香 【沈俗音女林反】(第百五十四)
彈弓 【徒丹反去聲彈弓俗音暖宮】(第百七十五)
〓《炎の篇が見えず》 【吐敢反俗音奴含反】(第百七十八)
等、所謂俗音――借用語として口語化した字音――ではすべて初頭...
さて、これらの俗音と註されるものは、多く借用語彙として...
ところで、これらの字音語に俗音として註記される濁音は、...
尤も、しかし一方において借用語における初頭音としての濁...
この詳細は、けれど、又節を改めて説く事としよう。
三
考察を第一章の終に再びつづけよう。
中世以前の日本語において、語頭音として立つ濁音音節の問...
事実、さうする事によって、乏しいながらの収穫を得る事が...
>>
ぶぜ
春の野にきのふ失せにし我が駒をいづれの方にさして求めむ
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とあるのは「失せ」に「豊前(ぶぜ)」をよみこんだものである...
勿論、ところで、これらは何れも語頭音としての濁音節の音...
四
sprossvokalとは何か。語源的には無関係な音韻が、語の発達...
それについて簡単な解説を加へて置かう。例へば、ウマ、ウ...
さてこれらの発達母音は多く濁音の前に現はれる。だからそ...
尤もそれらの前飾音がすべての場合に必ずある一個の音韻文...
ともかく国語の濁音音節に先行する前置的な鼻音要素の存在...
五
以上古代国語の語頭音としての濁音音節について、その特質の...
(三月二十五日夜)
(一) 一九二頁参照。
(二) 日本外來語辞典(上田萬年等、大正四年)
(三) 拙稿「[[古代漢音における四声の軽重について]]」(国...
(四) 石黒魯平氏「語頭グライド臆説」(安藤教授還暦祝賀記...
(五) 箋註倭名類聚抄所説
(六) 新撰字鏡巻八ノ六ノウ(天治本)
(七) 古代国語の研究、大言海引例等参照。
(八) 近古の国語(国語科学講座・土井忠生氏・十頁)所引[[...
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