田中千禾夫『劇的文体論序説』
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[[田中千禾夫]]
[[白水社]]
上
一九七七年四月一五日
一九七七年四月二五日
下
一九七八年四月一五日
一九七八年四月二五日
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口上のこと
一 今は昔、竹取の
『竹取物語』─『宇津保物語』─『懐風藻』─『大和物語』─『...
二 [[文語]]とは
『古事記伝』
三 [[文語体]]と[[口語体]](附『東海道中膝栗毛』)
《しだし》とは
四 源氏よみ
『源氏物語』─『枕草子』─『無名草子』─『問はず語り』
五 チェホフは物語る、山田美妙は更に物語る
六 [[七五調]]は言葉の花盛り(上)
『お伽草子』─『明徳記』─日本語のリズムに就て─山田美妙...
七 七五調は言葉の花盛り(下)
山田美妙─北村透谷─藤野古白─岩野泡鳴─番外 新派劇『不如...
八 枕もんとう(枕問答)1客観と主観との転移
近松の『心中二枚絵草紙』と『難波土産』─『シラノ・ド・...
九 「華かなり、大名の行列」(上)
曾我兄弟の物語の流行(歌舞伎の文体)
十 「華かなり、大名の行列」(下)
続曾我兄弟の物語の流行(浄瑠璃と能の文体)
十一 新劇の誕生で挙げた産ぶ声(上)
永井荷風─松居松葉(松翁)─岡鬼太郎─岡本綺堂─小栗風葉─尾...
十二 新劇の誕生で挙げた産ぶ声(中の一)
小山内薫(二)─真山青果─佐野天声─長田秀雄(一)─菊池寛(一)
十三 新劇の誕生で挙げた産ぶ声(中の二)
木下杢太郎─郡虎彦─吉井勇(二)─秋田雨雀(二)─長田秀雄(二...
十四 新劇の誕生で挙げた産ぶ声(中の三)
中村吉蔵─久米正雄─武者小路実篤─山本有三
十五 新劇の誕生で挙げた産ぶ声(下)
正宗白鳥─菊池寛(二)─久保田万太郎
十六 「戯曲時代」
青年作家達の輩出と小説家達の進出。然し自然な会話と劇...
十七 岸田(國士)戯曲
番外 吉田絃二郎と佐藤春夫
ひとこと
索引
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>>
重ねて口上のこと
十八 言葉そのものに美は無い
プロレタリア劇
前田河広一郎─三好十郎─村山知義
十九 直接法と条件法
久板栄二郎─久保栄ー真船豊
二十 人工的美化作業
『劇作』(第一次)と築地座
[[森本薫]]─[[三島由紀夫]]
二十一 [[方言]]、この《粋》なるもの
方言とは何か
洒落本(戯作の虚無)から[[民話劇]]まで
[[木下順二]](一)ー[[矢代静一]](一)
純粋方言の限界(『丸山蘭水楼の遊女たち』[[井上光晴]])
[[三島由紀夫]]の方言批判
二十二 "古い新劇"卒業・その総代
木下順二(二)
そのサスペンス的女性造型
治安維持法の検事と刑事(参考、小説『霧笛』八木義徳)
藤森成吉
二十三 無冠の帝王、社会の木鐸
飯沢匡 演劇経済説
何が笑を起させるか
二十四 近代劇作法の純粋培養
福田恆存
詩劇《シエイクスピア》からの開眼
附、石橋忍月の「戯曲論」
川路柳虹の「定音自由詩」
二十五 美しいカオス
秋元松代
比類無き[[人工方言]]と物語り性
二十六 「詩と真実と、そして」の系譜(上)
小山祐士ー温かく、優しく、美しく
加藤道夫─"斯くばかり憂けく辛けく"
内村直也─教養の書
伊賀山昌三─潜航する如き生動
二十七 「詩と真実と、そして」の系譜(下)
阪中正夫ー無愛想な田園エピキュリアン
田口竹男ー[[京都弁]]とそれからの解放
川口一郎ー女三人寄れば
田中澄江ー悪女の嘆き
矢代静一(二)ー道化の形而上学。黄と紅と黒と白
二十八 状況設定と仮構(その生理と物理)
椎名麟三─生きているが、呼吸の仕方が違う
安部公房─観念の生態解剖からイメージの詩へ
二十九 [[国語愛]]と物語り性
宮本研─"芸術は、その道程においても死滅する"
三十 草書(遊撃法)と楷書(正攻法)
[[八木柊一郎]]─沢庵とウイスキー
[[福田善之]]─石橋を叩いて渡るが如く、蔓橋に揺れるが如く
[[中村光夫]]─"雲をたがやす"
[[山崎正和]]ー劇に於ける文学性の孤塁
三十一 無調演劇─全音と半音との競合と協調
[[秋浜悟史]]ー心やさしき歌詠み
[[寺山修司]]ー心すさぶる歌詠み
[[井上ひさし]] 活き仏語り舞い歌い行くところ知らぬこ...
[[唐十郎]]─遊行風狂伝
[[別役実]]─現実の剥製
[[清水邦夫]]─"舞台に於ける音響発生の可能性"としての言語
あとがき
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口上のこと
一 今は昔、竹取の
『竹取物語』─『宇津保物語』─『懐風藻』─『大和物語』─『...
二 [[文語]]とは
『古事記伝』
三 [[文語体]]と[[口語体]](附『東海道中膝栗毛』)
《しだし》とは
四 源氏よみ
『源氏物語』─『枕草子』─『無名草子』─『問はず語り』
五 チェホフは物語る、山田美妙は更に物語る
六 [[七五調]]は言葉の花盛り(上)
『お伽草子』─『明徳記』─日本語のリズムに就て─山田美妙...
七 七五調は言葉の花盛り(下)
山田美妙─北村透谷─藤野古白─岩野泡鳴─番外 新派劇『不如...
八 枕もんとう(枕問答)1客観と主観との転移
近松の『心中二枚絵草紙』と『難波土産』─『シラノ・ド・...
九 「華かなり、大名の行列」(上)
曾我兄弟の物語の流行(歌舞伎の文体)
十 「華かなり、大名の行列」(下)
続曾我兄弟の物語の流行(浄瑠璃と能の文体)
十一 新劇の誕生で挙げた産ぶ声(上)
永井荷風─松居松葉(松翁)─岡鬼太郎─岡本綺堂─小栗風葉─尾...
十二 新劇の誕生で挙げた産ぶ声(中の一)
小山内薫(二)─真山青果─佐野天声─長田秀雄(一)─菊池寛(一)
十三 新劇の誕生で挙げた産ぶ声(中の二)
木下杢太郎─郡虎彦─吉井勇(二)─秋田雨雀(二)─長田秀雄(二...
十四 新劇の誕生で挙げた産ぶ声(中の三)
中村吉蔵─久米正雄─武者小路実篤─山本有三
十五 新劇の誕生で挙げた産ぶ声(下)
正宗白鳥─菊池寛(二)─久保田万太郎
十六 「戯曲時代」
青年作家達の輩出と小説家達の進出。然し自然な会話と劇...
十七 岸田(國士)戯曲
番外 吉田絃二郎と佐藤春夫
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重ねて口上のこと
十八 言葉そのものに美は無い
プロレタリア劇
前田河広一郎─三好十郎─村山知義
十九 直接法と条件法
久板栄二郎─久保栄ー真船豊
二十 人工的美化作業
『劇作』(第一次)と築地座
[[森本薫]]─[[三島由紀夫]]
二十一 [[方言]]、この《粋》なるもの
方言とは何か
洒落本(戯作の虚無)から[[民話劇]]まで
[[木下順二]](一)ー[[矢代静一]](一)
純粋方言の限界(『丸山蘭水楼の遊女たち』[[井上光晴]])
[[三島由紀夫]]の方言批判
二十二 "古い新劇"卒業・その総代
木下順二(二)
そのサスペンス的女性造型
治安維持法の検事と刑事(参考、小説『霧笛』八木義徳)
藤森成吉
二十三 無冠の帝王、社会の木鐸
飯沢匡 演劇経済説
何が笑を起させるか
二十四 近代劇作法の純粋培養
福田恆存
詩劇《シエイクスピア》からの開眼
附、石橋忍月の「戯曲論」
川路柳虹の「定音自由詩」
二十五 美しいカオス
秋元松代
比類無き[[人工方言]]と物語り性
二十六 「詩と真実と、そして」の系譜(上)
小山祐士ー温かく、優しく、美しく
加藤道夫─"斯くばかり憂けく辛けく"
内村直也─教養の書
伊賀山昌三─潜航する如き生動
二十七 「詩と真実と、そして」の系譜(下)
阪中正夫ー無愛想な田園エピキュリアン
田口竹男ー[[京都弁]]とそれからの解放
川口一郎ー女三人寄れば
田中澄江ー悪女の嘆き
矢代静一(二)ー道化の形而上学。黄と紅と黒と白
二十八 状況設定と仮構(その生理と物理)
椎名麟三─生きているが、呼吸の仕方が違う
安部公房─観念の生態解剖からイメージの詩へ
二十九 [[国語愛]]と物語り性
宮本研─"芸術は、その道程においても死滅する"
三十 草書(遊撃法)と楷書(正攻法)
[[八木柊一郎]]─沢庵とウイスキー
[[福田善之]]─石橋を叩いて渡るが如く、蔓橋に揺れるが如く
[[中村光夫]]─"雲をたがやす"
[[山崎正和]]ー劇に於ける文学性の孤塁
三十一 無調演劇─全音と半音との競合と協調
[[秋浜悟史]]ー心やさしき歌詠み
[[寺山修司]]ー心すさぶる歌詠み
[[井上ひさし]] 活き仏語り舞い歌い行くところ知らぬこ...
[[唐十郎]]─遊行風狂伝
[[別役実]]─現実の剥製
[[清水邦夫]]─"舞台に於ける音響発生の可能性"としての言語
あとがき
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