道二翁道話
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>http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/kokusyokai...
だうにおうだうわぞくへん
道二翁道話續編 八巻 [[中澤義道]]
三教一致の説に基ける説話を集録したるものなり、年代詳な...
◎中澤義道は通稱を亀屋久兵衛といひ、剃髪して道二と號せり...
<<
中澤道二
http://dbrec.nijl.ac.jp/KTG_W_385820
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/758822
http://ir.u-gakugei.ac.jp/handle/2309/106075
>>
近思録ニ。夫天地之常。其心普2万物1而以2無心1也ト天地の...
道とは何ぞ。雀はちう〳〵。烏はかあ〳〵。鳶は鳶の道。鳩は...
君子之学は。廓然たる大公。物来りて順応する。心は虚霊不昧...
熊も魚も鳥も。草木はいふに及ばず一切天の化《け》したのじ...
√西行も牛もおやまも何にもかも土のばけたるいなり街道
此世有らん限り。心は居なり街道。此席に並らんでござるおま...
○おどろかす鐘の声さへ聞なれて永き眠りの覚る夜もなし
此無常をしらぬゆへ目が明と何がほしい。かゞほしい。どふし...
○はかなくも消るを露と思ふなよどんなものでも消て行なり
露の親子。露の主従。露の夫婦。どんなものでも死んで行なり...
此露の身を譬て御噺し申ませう。マア世界中の。いきとし生る...
貧乏も其通りで誰じゃとてすき好んで貧乏するものはなけれど...
腹の中は。六十万億那由多恒河沙由旬両眼四大海の如しと。大...
皆此骸が有ゆへじゃ。ちっとでもよいものが身にまきたいのは...
暗きより闇き道にぞ入ぬべし。いづくをさして御出なさるぞ。...
ちっと不審《ふしき》打てごろうじませ。此よふにいふて有て...
金がなければどふもならぬ。是では詰らぬ。あれではゆかぬ。...
○うまれては死ぬるものとは知りながら猶うらめしき朝ぼら...
死出の旅とはいづくをいふぞ。死んだ先きに死出の旅はない。...
一足づゝに消て行。あとへ戻るといふ事はない。夫もしらずに...
若ひ衆よ命おしくば死にめされ一度死だら二度は死なぬよ
平常往生能ウ御明らめなされませ。紀州若山朋友の辞世に。
心学のおしへの杖に助られ極楽え行足のかるさよ
我さへ殺して仕廻へば丸で仏じゃ。生てゐる内から仏の仲間入...
此席の御方々は。皆丸仏じゃ。一仏一躰に成て。何ぞおかしい...
○なでさすり大事にするもうづみ火のつめとふならぬうちで...
親子のあいだも。主從の間も。夫婦の間も。兄弟のあいだも。...
√終に行ところをこゝにしめ置て世にながらへる身こそ安けれ
御存生の内から石碑まで建置れ。世にながらへる身こそやすけ...
此死といふものを極めて置ねばうろたへる死を極めるといふは...
元日やまたうか〳〵の始かな
面白ひ事じゃ。口ばかりで祝ふても。またうか〳〵のはじめか...
御用心〳〵肉気なき此しゃりこうべあなかしこ。これより外に...
此通りじゃ誠に有難ひ御示じゃ。人は悪念妄想を去れば。此し...
√はかなくも消るを露と思ふなよどんなものでも死で行也
死んだはどんなものじゃ。ちゃうど寐たやうなものじゃ
寐た時何んぞ覚へてゐるか。何にもしらぬ。天地と一躰といふ...
夜るの八つ時分には。釈迦も。孔子も。熊坂長範も銘々共も乞...
√寐る間のみ人にかわらぬ思ひ出をうき世に返す暁のかね
夜が明ると今日がかりの世見たり聞たり。皆天地のかりもの。...
扨是までは骸《からだ》の事。是からが心の事じゃ
<Div Align="right">巻之上</Div>
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>http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/kokusyokai...
だうにおうだうわぞくへん
道二翁道話續編 八巻 [[中澤義道]]
三教一致の説に基ける説話を集録したるものなり、年代詳な...
◎中澤義道は通稱を亀屋久兵衛といひ、剃髪して道二と號せり...
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中澤道二
http://dbrec.nijl.ac.jp/KTG_W_385820
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/758822
http://ir.u-gakugei.ac.jp/handle/2309/106075
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近思録ニ。夫天地之常。其心普2万物1而以2無心1也ト天地の...
道とは何ぞ。雀はちう〳〵。烏はかあ〳〵。鳶は鳶の道。鳩は...
君子之学は。廓然たる大公。物来りて順応する。心は虚霊不昧...
熊も魚も鳥も。草木はいふに及ばず一切天の化《け》したのじ...
√西行も牛もおやまも何にもかも土のばけたるいなり街道
此世有らん限り。心は居なり街道。此席に並らんでござるおま...
○おどろかす鐘の声さへ聞なれて永き眠りの覚る夜もなし
此無常をしらぬゆへ目が明と何がほしい。かゞほしい。どふし...
○はかなくも消るを露と思ふなよどんなものでも消て行なり
露の親子。露の主従。露の夫婦。どんなものでも死んで行なり...
此露の身を譬て御噺し申ませう。マア世界中の。いきとし生る...
貧乏も其通りで誰じゃとてすき好んで貧乏するものはなけれど...
腹の中は。六十万億那由多恒河沙由旬両眼四大海の如しと。大...
皆此骸が有ゆへじゃ。ちっとでもよいものが身にまきたいのは...
暗きより闇き道にぞ入ぬべし。いづくをさして御出なさるぞ。...
ちっと不審《ふしき》打てごろうじませ。此よふにいふて有て...
金がなければどふもならぬ。是では詰らぬ。あれではゆかぬ。...
○うまれては死ぬるものとは知りながら猶うらめしき朝ぼら...
死出の旅とはいづくをいふぞ。死んだ先きに死出の旅はない。...
一足づゝに消て行。あとへ戻るといふ事はない。夫もしらずに...
若ひ衆よ命おしくば死にめされ一度死だら二度は死なぬよ
平常往生能ウ御明らめなされませ。紀州若山朋友の辞世に。
心学のおしへの杖に助られ極楽え行足のかるさよ
我さへ殺して仕廻へば丸で仏じゃ。生てゐる内から仏の仲間入...
此席の御方々は。皆丸仏じゃ。一仏一躰に成て。何ぞおかしい...
○なでさすり大事にするもうづみ火のつめとふならぬうちで...
親子のあいだも。主從の間も。夫婦の間も。兄弟のあいだも。...
√終に行ところをこゝにしめ置て世にながらへる身こそ安けれ
御存生の内から石碑まで建置れ。世にながらへる身こそやすけ...
此死といふものを極めて置ねばうろたへる死を極めるといふは...
元日やまたうか〳〵の始かな
面白ひ事じゃ。口ばかりで祝ふても。またうか〳〵のはじめか...
御用心〳〵肉気なき此しゃりこうべあなかしこ。これより外に...
此通りじゃ誠に有難ひ御示じゃ。人は悪念妄想を去れば。此し...
√はかなくも消るを露と思ふなよどんなものでも死で行也
死んだはどんなものじゃ。ちゃうど寐たやうなものじゃ
寐た時何んぞ覚へてゐるか。何にもしらぬ。天地と一躰といふ...
夜るの八つ時分には。釈迦も。孔子も。熊坂長範も銘々共も乞...
√寐る間のみ人にかわらぬ思ひ出をうき世に返す暁のかね
夜が明ると今日がかりの世見たり聞たり。皆天地のかりもの。...
扨是までは骸《からだ》の事。是からが心の事じゃ
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