青木正児「漢文直読論」
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青木正児
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二百餘年前、正徳の昔に於て荻生徂徠は夙に道破した、―漢學...
(著者後記) 徂徠の著訓譯示蒙にも同説が述べられてをる。
それは今日から見れば珍とするに足らぬ當然の論だ、併しか...
前述の徂徠の説は愧し乍ら現代に在つても尚ほ我國支那學研...
吾々は今やさびれた「寒村」から交化燦然たる「都會」へと進...
うつら〳〵とまどろんでは居られない。そして其れは平凡な方...
(附言) 漢籍の支那音直讀説は徂徠の後を受けて門人太宰...
漢文の訓讀法は、應神の朝(西紀二八五)に王仁が百濟から渡...
では音讀に依らずしてうちつけに訓讀の法を以てし始めたの...
菅家に起るの説は考へ得らる可き可能性があるが、聖徳太子や...
訓読が專ら行はれるに至つた時期は、所謂「[[袁古登點]]」...
茲に一顧して置く必要のあるのは、推古朝の遺文として有名...
平安朝に鳴らした菅江二家の後裔も、鎌倉室町期に入つては...
さて「道春點」は山崎闇齋の「嘉點」となつて稍Z假名付け...
上來述べ來つた訓點略史から僕はかう云ふ歸結を得た―漢學の...
〔附言〕近世の學者中にも支那音をよくして直讀してゐた...
訓讀の讀書に害あることは今更云ふ迄も無いが、併し世には...
(一) 訓讀は讀書に手間取つて、支那人同樣に早く讀むこと...
(二) 訓讀は支那固有の文法を了解するに害がある。何とな...
としては「將に」「宜しく」「未だ」の意義に中心を置く可き...
(三) 訓讀は意義の了解を不正確にする。訓讀が隔靴掻痒の...
賢明な讀者諸君は右の如き解り切つた事柄の列擧を長々とさ...
過渡時代に於ける第二案としては從來の漢音呉音何れかに據...
且つ國語との連絡を取る爲には漢音を主として呉音を併用すれ...
何れにしても直下音讀は目下の急務だ。現今支那學專門家の大...
(補正) 上文の讀方の沿革を略敍したうちに、訓讀は平安...
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二百餘年前、正徳の昔に於て荻生徂徠は夙に道破した、―漢學...
(著者後記) 徂徠の著訓譯示蒙にも同説が述べられてをる。
それは今日から見れば珍とするに足らぬ當然の論だ、併しか...
前述の徂徠の説は愧し乍ら現代に在つても尚ほ我國支那學研...
吾々は今やさびれた「寒村」から交化燦然たる「都會」へと進...
うつら〳〵とまどろんでは居られない。そして其れは平凡な方...
(附言) 漢籍の支那音直讀説は徂徠の後を受けて門人太宰...
漢文の訓讀法は、應神の朝(西紀二八五)に王仁が百濟から渡...
では音讀に依らずしてうちつけに訓讀の法を以てし始めたの...
菅家に起るの説は考へ得らる可き可能性があるが、聖徳太子や...
訓読が專ら行はれるに至つた時期は、所謂「[[袁古登點]]」...
茲に一顧して置く必要のあるのは、推古朝の遺文として有名...
平安朝に鳴らした菅江二家の後裔も、鎌倉室町期に入つては...
さて「道春點」は山崎闇齋の「嘉點」となつて稍Z假名付け...
上來述べ來つた訓點略史から僕はかう云ふ歸結を得た―漢學の...
〔附言〕近世の學者中にも支那音をよくして直讀してゐた...
訓讀の讀書に害あることは今更云ふ迄も無いが、併し世には...
(一) 訓讀は讀書に手間取つて、支那人同樣に早く讀むこと...
(二) 訓讀は支那固有の文法を了解するに害がある。何とな...
としては「將に」「宜しく」「未だ」の意義に中心を置く可き...
(三) 訓讀は意義の了解を不正確にする。訓讀が隔靴掻痒の...
賢明な讀者諸君は右の如き解り切つた事柄の列擧を長々とさ...
過渡時代に於ける第二案としては從來の漢音呉音何れかに據...
且つ國語との連絡を取る爲には漢音を主として呉音を併用すれ...
何れにしても直下音讀は目下の急務だ。現今支那學專門家の大...
(補正) 上文の讀方の沿革を略敍したうちに、訓讀は平安...
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