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昨非庵是翁
>http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/sa/kaidai_sa044.html>
じきゃうかう 字鏡考一卷 昨非庵是翁撰
嘉永五年八月成る、 寫本
嘉永五年八月成る、 寫本
この書、原本内閣記録局の所藏なり、昨非庵是翁は傳を詳にせす、其のうちにいはく、
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一 字鏡集 古寫本 數七冊 此書は、本朝上代の字書にして宜ハ編るさまは、偏傍沓冠に部を分ち、片假名にて悉く和訓を附したり、其和訓は、今所謂古假名といふものにて、もとより年季、序跋も{ なく、撰者の名は記さ"れこも、延喜天暦以前の書なることは明けし、螺 此書もざは余が家玉川文庫の舊藏にて、大本凡竪尺貳三寸・横入九寸計あり澁表
紙の裏に、古文書の有ける内に、慶長十七年の字,或は堺府の地名寺號など見えだ{
り、(考ふるに、是もと泉州顯摩寺の藏書なりしを、若州喜多見民、彼府政所だりし頃、.
傳來し玉ひ・しより、花禪道林君に傳はりて、玉川文庫に収めたり)文化三年丙寅の〜
夏、此七冊を輪池屋代君の乞に應じて、不忍文庫に讓り級る頃、蠧魚の破れを修補
するどて、後の考據の種にもやビ、彼表紙のうらの交書を摸寫せしもの是なり、書一
中、可徴文字左の如し、
慶長十七年癸子政駈殿 顯本寺是應院 宋壽息女
大町善壽 南庄折敷の座 宗淳 幽良策公
善住院 隆以内義 瓔泉坊 道徳公
友雪 ロ貳公 舜怡 本法院
仁和寺書籍目録云、字鏡抄六卷(イニ廿卷とあるは、卷數と冊數ごの別なるぺし)と見
えだり、鋤字鏡集の事をいへるにや、今六本の字鏡抄建いふもの世に傳はらす、奘一
書鱧、いかなるものにやしらず、又集ご抄ごの差違あり、本數も六七の異みれば、全、
別本なるぺし、
又いはく、
〔朱書〕按に、七本の字鏡集、不怨文庫に收ももの、屋代君の身罷りし後、藏書壹萬餘本、
みな散逸して今は、いつ方の有と成しやらむ惜むべし、其墓本、壹部は、高田與清が
もとに在よし聞組
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http://dbrec.nijl.ac.jp/KTG_W_1188472