#author("2021-10-26T10:11:22+09:00","default:kuzan","kuzan") 中村保男 『言葉は生きている―私の言語論ノート―』 聖文社 ASIN:B000J8LLSI >> はしがき 第1章・差別語とは何か 1 区別と差別 簡便で印象的な比喩表現 「分る」ということ 差別語反対の風潮に反対する 2 指示的意味と含蓄 言外の意味 言葉は歴史である 差別語をなくす方法 複雑微妙な含み 第2章・散文と詩 2 韻文は翻訳可能か 狂歌と戯詩 詞と辞 3 詩の心と技 詩の技法 散文詩 4 比喩さまざま 隠喩表現の面白さ 言葉はすべて比喩である 第3章・文体という"肉体" 1 言文一致と文 会話体と文章体 口語と文語 2 文は人なり 文章類型と規範性 文体と適語適所 3 文体の演習. 文は眼なり 前半部の結論 第4章・レトリック 1 修辞疑問 疑問の形をとった断定 濫用すると逆効果 2 反語 「おめでたい人」はめでたくない 反対表現 現実認識とアイロニー 3 誇張表現 「大昔」が「久しぶり」 表現はすべて誇張なり 4 沈黙はガラス? 言葉の言葉 沈黙か誇張か 5 倒置と省略 融通無碍な日本語 頓絶法 頭部省略 6 反覆 レトリックは自然 逆説的な効果 7 言葉遊び 洒落 すり替えの妙技 表現のコペルニクス的転換 8 代換 「東の水平線が太陽から離れる」 「頬が涙で流れる」 「可哀想な赤ん坊が泣く」 9 代替と逆喩 「生きた」は「死んでいる」 「利・馬鹿」オクシモロン 10 逆説 常識の襲をかく表現 修辞は詩的 11 換称 土佐衛門は実在した 「ちび伍長」ことナポレオン 12 漸降 頭でっかち、尻すぼみ 本章の結論 第5章・言葉と論理 1 三段論法と演繹論理 「人間は豚である」? 日常言語の非論理性 2 ロジックとレトリッ 誤った一般化 ラスコリニフの非論理 3 帰納論理 論理の妥当性と真偽 断定は鵜呑みにできない 第6章・言語と現実との距離 1 個と普遍 直観的普遍と抽象的普遍 普遍論争 2 抽象化の階段 具体化の希薄化 抽象語の危険性 3 言葉の魔術 言葉は現実そのものではない 迷信の効用 結論 附・適語適所のすすめ 言葉の美醜 適語適所ということ 語願の"美しさ" 内容と形式の同時訳出 英文にも日本語的語順がある 「彼」の省略 敬語の活用 流行語、外来語、卑語、方言 翻訳は日本化にあらず 新しい慣用の創造 <<