#author("2020-07-10T00:07:48+09:00","default:kuzan","kuzan") 和辻哲郎 和辻哲郎全集20巻 pp.157-8 >> 自分の郷里の発音では、「わかりますか」が「解りまッか」と「解りまフか」との中間で、Suの音のSは消えるが、uはかすかに残っている。そういう点で大阪弁よりもっと柔らかい。で、七五郎がそういう発音で、 「あんた、わたしがわかりますか」ときいた時に、自分は幾つもうなずいた。 「えゝ、えゝ、わかりますとも。」 「そうだすか。私の方はちょっともわかりまえん。」 <<