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和辻哲郎
和辻哲郎全集20巻


pp.157-8
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 自分の郷里の発音では、「わかりますか」が「解りまッか」と「解りまフか」との中間で、Suの音のSは消えるが、uはかすかに残っている。そういう点で大阪弁よりもっと柔らかい。で、七五郎がそういう発音で、
 「あんた、わたしがわかりますか」ときいた時に、自分は幾つもうなずいた。
 「えゝ、えゝ、わかりますとも。」
 「そうだすか。私の方はちょっともわかりまえん。」
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