#author("2021-10-25T13:53:46+09:00","default:kuzan","kuzan")
*和語 [#t65c2a05]
大和言葉
*書名 [#y67d6f93]

**岡島蔵本 [#o2e229d6]
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世の中のまゝにならぬはいなものじや
もみひく賤之女のみのも人のこゝろを
種として万のことの葉とぞなせりけり
爰にやまと詞とてあさくさ川のふか
きたは事にも風俗やはらかに艶なる詞
こそしけれと云なせり しかはあれど道ふみ
わけされはしりかたし 其流の功者に聞よる
へき便舟なけれは藻鹽草硯の水辺に
書あつめ下にことはり書して戀の詞世話
抔追加して板にちりはめ人のためにとする
のみ
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十一月吉日 本屋佐七
**岡島蔵本その2 [#ye6ef8da]
外題「新板増補/大和詞大全 完」
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世の中のまゝにならぬはいなものじや
もみひく賤之女のみのも人のこゝろを
種として万のことの葉とぞなせりけり
爰にやまと詞とてあさくさ川のふか
きたは事にも風俗やはらかに艶なる詞
こそしけれと云なせり しかはあれど道ふみ
わけされはしりかたし 其流の功者に聞よる
へき便舟なけれは藻鹽草硯の水辺に
書あつめ下にことはり書して戀の詞世話
抔追加して板にちりはめ人のためにとする
のみ
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宝暦六子年孟春 京寺町通松原上ル町 菱屋治兵衛板

**岡島蔵本その3 [#w62d2641]
外題「やまと詞大成」
やまと詞之序
>>
それ哥は天地いまだひらけざる時
より出来しとかや されば青きをふみ
てよろこぶ野辺の鶯 黄ばみ落るを
おしむ谷の鮴もちいづれか敷島の
道しるべならざらん 千早振神代の
俳優は人の世にをよんで俳諧に
つらねさかんにたのしみもてあそべ
り 是を好めるうなひ子のたより
ともなりねかしと中村氏冨丸が
心をよする波の間に〳〵ひろい集め
をきし玉をかいやり捨んも此道
の本意にあらざればとてあづ
さにちりばめんとするになを
つくば山のしげきことの葉なれ
ば此面彼面にしりがたく岩瀬
の森のいはれぬたくひはもり
ながら編なしてやまとこと葉と
名づく このおもむきをやつかれ
にいさゝか述よといふにいなみ
がたくて拙き硯をならしの
をかの露ばかり筆をくはふる
ものならし
久楽山人書
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于時 享保十二丁未年正月吉日

内題「増補大和言葉」

享保十一丙午年八月吉日
寺町通松原上ル町 菱屋治兵衛板

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