#author("2022-04-03T11:21:14+09:00","default:kuzan","kuzan") [[小林賢次]] 1996 ひつじ書房 >> はしがき 序章 条件表現の体系とその分類 一 近代以前における条件表現の把握 二 近代における条件表現の分類・研究 二・一 山田孝雄の分類(3) 二・二 松下大三郎の分類(4) 二・三 阪倉篤義の分類(7) 三 本書における分類 -条件表現の変遷 第一章 条件表現史概観 一 はじめに 二 「未然形+バ」の衰退と「ナラ(バ)」「タラ(バ)」 三 「已然形+バ」の変遷ー恒常条件と仮定条件1・ 四 順接条件の接続助詞「ト」の発達 五 逆接条件表現の変遷 六 おわりに 第二章 院政時代における仮定表現 『今昔物語集』をとおして 一 はじめに 二 「未然形+バ」の仮定表現 二・一 条件句の表現形式(38) 二・二 「然ラバ」と「然レバ」(47) 二・三 帰結句の表現形式(48) 三 恒常条件の表現 三・一 恒常条件の条件句(52) 三・二 副詞「モシ」を伴う場合(54) 三・三 恒常条件の帰結句(57) 三・四 恒常条件と仮定条件とのかかわり(58) 四 「已然形+バ」の仮定表現 五 おわりに 第三章 中世における反実仮想の条件表現 ――呼応形式の推移を中心に 一 はじめに 二 中古における反実仮想の概観 三 院政・鎌倉時代における反実仮想 三・一 A型・B型の呼応(78) 三・二 C型の呼応(82) 三・三 D型の呼応(87) 三・四 E型の呼応(91) 四 室町時代における反実仮想 四・一 室町時代の文語における「マシ」(93) 四・二 室町時代の口語における反実仮想(97) 五 おわりに 第四章 仮定表現形式「ナラバ」の発達をめぐって 一 はじめに 二 院政期までの「ナラバ」 二・一 モノナラバ(付)コトナラバ・ホドナラバ(m) 二・二 活用語+ナラバ(311) 三 鎌倉・室町時代における「ナラバ」の発達 三・一 モノナラバ(付)コトナラバ・ホドナラバ() 三・二 助詞+ナラバ(221) 三・三 活用語+ナラバ(421) 四 おわりに 第五章 『天草本平家物語』における仮定表現 ――覚一本・百二十句本との比較を中心に 一 はじめに 二 条件句表現形式の諸相 二・一 動詞未然形+バ(1) 二・二 形容詞~クハ(1) 二・三 ナラバ・タラバ(1) 二・四 ベクハ・ズハ・その他(1) 二・五 接続詞としての用法(941) 三 「巳然形+バ」による恒常条件と仮定条件 四 おわりに 第六章 仮定表現形式「タラバ」と「タナラバ」 一 はじめに 二 抄物等の場合 三 キリシタン文献の場合 四 狂言台本の場合 五 近世における「タラ(バ)」と「タナラ(バ)」 第七章 恒常条件の表現から仮定条件の表現へ ――虎明本狂言の分析をとおして 一 はじめに 二 虎明本における「已然形+バ」の様相 三 恒常条件の典型的なもの、及び偶然確定条件的性格のもの・ 四 仮定条件への接近 四・一 帰結句に推量表現をとるもの(181) 四・二 具体的場面における恒常条件の表現(1) 四・三 仮定条件の性格の強いもの(1) 五 おわりに 第八章 「ナラ」「タラ」単独形式の成立 一 はじめに 二 従来の説の概要 三 「ナラ」「タラ」の成立事情 三・一 仮定条件の「ナラ」「タラ」の場合() 三・二 偶然確定条件の「タラ」の場合() 第九章 順接条件の接続助詞「ト」の成立と発達 ――狂言台本を中心に 一 はじめに 二 順接条件の接続助詞「ト」の成立 三 順接条件の接続助詞「ト」の発達 三・一 近世前期の状況(012) 三・二 虎明本と虎寛本との比較から(512) 三・三 鷺流保教本の場合(122) 四 おわりに 第十章 大蔵流狂言台本における逆接条件表現 ――「トモ」「ドモ」から「テモ」「ガ」への推移- 一 はじめに 二 逆接仮定条件「トモ」「テモ」など 二・一 トモ・ト(2) 二・二 テモ・イデモ・トテモ・デモ・ニテモ・バトテ・ト…テ(235) 二・三 (ウ)ガ() 三 逆接確定条件「ドモ」「ガ」「ニ」「ヲ」など 三・一 ドモ・ド・ケレドモ(242) 三・二 ガ・ニ・ヲ・モノヲ(2) 三・三 コソ…巳然形・ナガラ(502) 四 逆接恒常条件「テモ」と「ドモ」 五 おわりに II 条件表現の接続詞 第十一章 狂言台本における順接仮定条件の接続詞 「サラバ」から「ソレナラバ」へ 一はじめに 二仮定条件を表す接続詞の概要 三虎明本と虎寛本との比較帰結句の分布及び場面・文脈- 三・一 サラバ(2) 三・二 サアラバ(762) 三・三 ソレナラバ(962) 三・四 ソノ儀ナラバ(172) 三・五 ソレナレバ・ソノ儀ナレバ(272) 三・六 左様ナラバ(372) 三・七 サテハ・スレバ(472) 四 他資料との比較から 五 おわりに 第十二章 「サテハ」と「スレバ」 条件的接続詞としての消長 一 はじめに 二 虎明本「サテハ」から虎寛本「スレバ」へ 三 「サテハ」「スレバ」の成立と発達 三・一 サテハ 三・二 スレバ 四 近世上方語における「サテハ」と「スレバ」 五 おわりに 第十三章 院政・鎌倉時代における接続詞「タダシ」 一 はじめに 二 「タダシ」の意味・用法 三 中古における「タダシ」の概要 四 「今昔物語集」の場合 五 院政・鎌倉時代における「タダシ」 六 おわりに 第十四章 狂言台本等における接続詞「タダシ」 一 はじめに 二 室町時代における「タダシ」 三 狂言台本における「タダシ」 四 近世の諸文献における「タダシ」 五 おわりに 皿条件表現の地理的分布と史的変遷 『方言文法全国地図』をめぐって 第十五章 確定条件の表現形式の地理的分布と史的変遷 一 はじめに 二 「から」と「ので」に対応する表現形式 三 史的変遷とのかかわり 三・一「サカイ」系の語の歴史と分布 三・二「カラ」の発達 三・三「ケー」「ケン」の分布と語源 三・四「デ」「ノデ」の発達 四 「けれども」「のに」に対応する表現形式 五 おわりに 第十六章 仮定条件の表現形式の地理的分布と史的変遷 一 はじめに 二 「方言文法全国地図」第三集の項目 三 完了性仮定・非完了性仮定の表現形式 四 形容詞の仮定法 五 おわりに 付章 森鴎外『舞姫』における条件表現 近代文語文の読解と文法指導―― 一 はじめに 二 「已然形+バ」の用法 三 「未然形+バ」の用法 四 おわりに 条件表現史関係文献目録 あとがき 索引 <<