#author("2020-07-25T17:55:46+09:00","default:kuzan","kuzan") 工藤幸雄 『ぼくの翻訳人生』 中公新書 isbn:4-12-101778-1 >> はじめに 第1章 言葉の自分史 1 言葉好き 重訳 稀少言語 2 ロシア語との出遇い 工員寮での自習勉強 「ロシア語ができれぽ、ソ満国境あたりに送られるさ」 「あっ、これがロシア語か!」 森鴎外に恨み 多士済々 恐い親父 ドイツ語が苦手な理由 3 引き揚げ、焼け出され、そして終戦 浪人四年 CCD(民間検閲局) 裁判所弁護団翻訳課 号泣 講読偏重 先生方の学恩に遠く フランス文学科 他人の人生を左右するような干渉はよろしく控えるべし 第2章 翻訳に迷い込むまで 就職前後 小説家?医者? 「君はアカじゃあるまいね」 『小學國語讀本』 共同通信社に鞍替え 持ち込み 筆慣らし 「一日に四〇〇字五〇枚のスピードで訳す」 日本語が基礎であり、武器であり、戦場 人さまの翻業が読めなくなった 外国語習得 頑張るか、それとも、さっさと諦めるか 外国人と見たら日本語で話せ 万人向けの分野では決してない 「語学」という言い方が好きになれない 第3章 ぼくの翻訳書 1 最初の三冊 若くして自殺した才ある人々 江川卓との共同作業 「翻訳は一世代、すなわち三十年しかもたない」 2 翻訳読本 「御三家」のおこぼれ仕事 凝る、凝らない 遅すぎたアメリカ留学 「話し方」教育 文学精神のかけらも見当たらない表現行為 3 囚われの羮 反抗詩人の伝記 『囚われの魂』 結ばれた夢 4 『古代保存官』 「ブランディー一本でいいですよ」 傑作 「牛の血」という名の赤ワイン ハンガリー物 東欧六力国を一周 5 楽しくない話 58 盗訳疑惑 卑怯な男 ワルシャワ赴任の経緯 ポーランド料理の味 6 「宮仕えはするな。おれたちは、死に向かって突進しているんだ」 多摩美術大学教授 帰国から三十年の成果 井上光晴 「文学全集ブーム」の余恵 たまごの色 シンガーの児童物 ミッチェナー『ポーランド』 原作者と訳者とのこころの通い合い 7 お江戸、日本橋、七つ立ち カプシチンスキから直接、手渡された新著 独り占めのように訳せた エイジェンーの必要性 「この本は出しても、あまり意味がない」 大誤植 うるさすぎる言葉談義 あるいは、人生とは日本語のすべてに通ずるためには、あまりにも短すぎる ◎翻訳に携わる者の必須条件 覚悟はよろしきや 絶望的なほど厄介 トラウマ 誤訳 「ドレミの歌」 明白な誤訳 ゴーゴリの『検察官』 改善例 改むるに憚ることなかれ 変形日本語 ◎『検察官』ばかりが誤訳ではない 訳題 失敗を防ぐ最良の方法 &記号 すべからく ◎勝負は日本語だ 日本語は論理的でない? 日本語ブーム ブームの背景 日本語をつまらなくさせているのは ◎冒険と反逆 文章論 はたたがみ 選び抜いた言葉 あとがき <<