#author("2020-08-12T09:30:58+09:00","default:kuzan","kuzan") [[柳田征司『日本語の歴史』]] 柳田征司 『日本語の歴史2意志・無意志』 #amazon(4838604297, , ) >> はじめに 一 「修行者あひたり」 「修行者あひたり」型表現12 助詞「に」を表していないのではないこと14 「修行者あひたり」型表現とはどのような表現か15 古代・中世日本語の「あふ」18 逢魔・逢霊説19 「相手が借りる」22 意志形と無意志形とを分化させていない動詞「あふ」24 無意志の出会いに用いられた「相手にあふ」25 「修行者あひたり」型表現の衰退27 二 「ある」〔有)「いる」(居)「おる」(居) 「昔々おじいさんとおばあさんがありました」30 「をり」の語源31 「おる」と「いる」34 南紀方言・八丈島方言の「ある」36 先行研究38 『竹取物語』の「あり」と「をり」 「ある」と「いる」「おる」46 三 意志動詞「忘る」と無意志動詞「忘る」 有坂秀世氏が考えたこと50 四段活用の「忘る」51 四段活用動詞「忘る」の意味56 下二段活用の「忘る」60 忘れる内容が主格に立つ例1「我が面の忘れむしだは」61 「父の写真」63 大和の歌に見える忘れる内容が主格に立つ例65 『今昔物語集』に忘れる内容が主格に立つ例は存するか68 「忘る」の語源69 「忘れかぬ」「忘れす」その他71 有坂説が成り立つ可能性74 忘れる内容がヲ格に立つ確かな例75 四 「前車ノ覆スヲ見テ後車ノ誠ヲ知ル」 吉田澄夫氏の研究78 亀井孝氏の指摘79 『車馬』82 第九二則の原拠85 「覆ル」と「覆ス」89 新古・文体差93 「前車ノ覆ス」の表現価値95 『今昔物語集』の「船俄二覆テ」「船打返シテ死ヌ」99 「前車ノ覆ス」の衰退㎜ 五 意志動詞の無意志的用法 意志動詞の無意志的用法 意志動詞の無意志的用法はいつから見えるか 意志動詞の無意志的用法の内実 主語が為手でない場合 対応する無意志動詞が存するということ 意志動詞の無意志的用法の成立とその後 「〜てしまう」 六 「家の子、郎等多く討たせ、馬の腹射させて、引退く」 強がり表現・負け惜しみ表現から使役表現の随順用法へ 使役表現の許容用法・随順用法の不足 使役表現の内実 意志動詞の無意志的用法 武士詞 七 「アイマチ」(過) 『史記抄』に見える「アイマチ」 『史記抄』に見える「アヤマチ」 『史記抄』の「アイマチ」と「アヤマチ」 その他の抄物に見える「アイマチ」 「アイマチノ高名」 その後の「アイマチ」 「アヤマツ」と「アヤマル」 キリシタン資料の「アヤマチ」と「アヤマリ」 八 意志動詞化.使役・無意志動詞化・受身 「散らス」「知らセル」「思わレル」「降らレル」 他動・使役・自発・受身の接尾語 奈良時代における「ス」(四段活用) 奈良時代における「シム」 奈良時代における「ス」(下二段活用) 自発・受身の「ユ」・「ル」 無意志動詞に付く「ユ」 意志動詞化・使役・無意志動詞化・受身 「ス」(四段活用)「ユ」「ル」の成立 「ス」(四段活用)「ユ」「ル」の接続 「ラユ」「ラル」の成立と「ル」「ラル」の定着 使役「ス」(下二段活用)の成立 平安時代における使役「サス」の成立隅 平安時代における肥大化接尾語「カス」の成立 なぜ「〜カス」なのか 平安時代における「〜シテ」と「〜セテ」 室町時代における「〜シテ」と「〜セテ」 現代語の「ス」と「セル」 九 「はた迷惑の受身」 自発・可能・受身・尊敬 「はた迷惑の受身」とは 受身の類別 「迷惑」 「はた」 望ましくないことだけを表す受身は存するか 「迷惑」意識・「はた迷惑」意識 あとがき <<