#author("2021-09-07T00:13:11+09:00","default:kuzan","kuzan") >http://blog.livedoor.jp/bunkengaku/archives/25272048.html> 物集高世 もづめたかよ 國學者 【通稱】丈右衞門【號】葎生 【生歿】文政六年豐後杵築に生る。明治十六年二月歿す。享年六十一。 【閲歴】高世は杵築の商人の子であるが、早く學に志し.藩の儒臣兀田百平について漢學を學び、又豐前企救郡の定村直好に神道及び歌學を學んだ。慶應四年豐前國宇佐學館へ招かれて神典の講義をなし.次いで杵築藩から命ぜられて神官教授方並に國學教授となつた。明治二年神祗官宣教使を拜命、翌年宣教權少博士になつた。これより先、功に依つて士族に列した。高世は初め赤貧洗ふが如くであつたが、何等意に介せず、刻苦勉學したのであつた。その最も力を注いだのは神道に關するものであり、次いでは歌學に關するものである。而して後者に於ては、特に「辭格」を研究した。所謂「辭格」とは、手爾波のとゝのへではなく. 「何々にも」「何々をぞ」などいふ語の「に」が「も」にかゝり、「ぞ」が「を」を受けるのに一定の格があるを云ふ。その説は未だ整備したものではなく.不備誤謬もあるが、從來の手爾波の呼應の研究から一歩を進めたものであつて、注意すべき點が少くない。 【著書】辭格考 二卷 ○辭格考抄本 二卷二册(安政五年刊) ○歌學新論一卷 ○熟語彙一卷 ○口辭格考二卷 ○消息文梯一卷 ○説教話柄一卷 〇十七問題辨設一卷 ○教義之説一卷 ○宣教講本一卷 ○祈祷文章二卷 ○邪教抜萃一卷 ○神道本論五卷 ○説教本稿一卷 ○耶蘇叢書一卷 ○外教祕書一卷 ○神道餘論一卷 ○妖魅論一卷 ○葎屋家集一卷 ○葎家文集一卷。 【參考】日本教育史資料(卷五) 〔龜田〕 << PDD図書館(獨澄旻さん)の人名辞典に項目あり。<br> http://www.cnet-ta.ne.jp/p/pddlib/biography/frame.htm