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物集高世 もづめたかよ 國學者
【通稱】丈右衞門【號】葎生
【生歿】文政六年豐後杵築に生る。明治十六年二月歿す。享年六十一。
【閲歴】高世は杵築の商人の子であるが、早く學に志し.藩の儒臣兀田百平について漢學を學び、又豐前企救郡の定村直好に神道及び歌學を學んだ。慶應四年豐前國宇佐學館へ招かれて神典の講義をなし.次いで杵築藩から命ぜられて神官教授方並に國學教授となつた。明治二年神祗官宣教使を拜命、翌年宣教權少博士になつた。これより先、功に依つて士族に列した。高世は初め赤貧洗ふが如くであつたが、何等意に介せず、刻苦勉學したのであつた。その最も力を注いだのは神道に關するものであり、次いでは歌學に關するものである。而して後者に於ては、特に「辭格」を研究した。所謂「辭格」とは、手爾波のとゝのへではなく. 「何々にも」「何々をぞ」などいふ語の「に」が「も」にかゝり、「ぞ」が「を」を受けるのに一定の格があるを云ふ。その説は未だ整備したものではなく.不備誤謬もあるが、從來の手爾波の呼應の研究から一歩を進めたものであつて、注意すべき點が少くない。
【著書】辭格考 二卷
○辭格考抄本 二卷二册(安政五年刊)
○歌學新論一卷
○熟語彙一卷
○口辭格考二卷
○消息文梯一卷
○説教話柄一卷
〇十七問題辨設一卷
○教義之説一卷
○宣教講本一卷
○祈祷文章二卷
○邪教抜萃一卷
○神道本論五卷
○説教本稿一卷
○耶蘇叢書一卷
○外教祕書一卷
○神道餘論一卷
○妖魅論一卷
○葎屋家集一卷
○葎家文集一卷。
【參考】日本教育史資料(卷五)
    〔龜田〕

PDD図書館(獨澄旻さん)の人名辞典に項目あり。<br> http://www.cnet-ta.ne.jp/p/pddlib/biography/frame.htm


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 08:43:25