#author("2020-08-15T19:40:42+09:00","default:kuzan","kuzan") [[田村紀雄]] 『電話帳 家庭データベースの社会史』 中公新書848 昭和62年8月25日発行 #amazon(4121008480, , ) >> 目次 序 なぜ電話帳を話題にするか 電話帳 それは最大の出版物 効果的な広告媒体 豊かなデータベース ニューメディアの先端事業 世相や風俗の資料 国境のないビジネス 1 電話帳の出現 電話交換のアイデア 「ニューヘブン局加入者リスト」 電話をビジネスにした男 複数の電話帳、加入者数を互いに誇示 "電話のかけ方"指南書でもあった 2 広告媒体の発見 ベル系と独立系会社の先陣争い 一九世紀、早くも日本人の名 国より州政府の方が電話行政に熱心 新聞社の最初の「電話帳警戒論」 電話帳を使った商売の始まり 米国版「残留孤児」の橋渡し 中国文電話帳、現われる ライバル電話局の双方へ加入 亀井ホテル「ホノカア25番」・布哇 114、「ダブルワン・フォア」と言いなさい 3 電話帳出版がビジネスに 先輩格新聞と雑誌のすき間 電話帳共通のトレードマーク 電話帳そのものの宣伝 「市街案内帳」出版社の参入 4 表現方法.著作権思想の抬頭 「ジュゲム」の名前、持ち込まれる 「ドクター」をリスト名につけるべきか 正式名と通称を二重に掲載せよ やさしい単語で広告コピー 電話帳の著作権論争 「出版参入しないから、ショバ代出せ」 5 世界最大の企業、ATTの進出 電話が第一次大戦の"武器"に 政治の介、「地域一社」法ヘ イエローページに印刷 地下鉄も経営していたATT 「めったに利用しない店」に向く広告 「イエローページ」の考え方がふくらむ ATT、名編集長をスカウト 6 出版物としての社会的責任 FCCの誕生と電話熱 ATT、世界一の会社へ 聖書を上回る年間発行部数 住所変更、年間ス一〇〇〇万件 公衆電話台の電話帳、毎日交換 「自動車」だけで九〇の索引項目 信頼される表現とルール どの家にも電話帳 7 日本の電話帳 明治二三年の「加入者人名表」 短命だった戦前の電話帳広告 「官製電話簿の広告価値より優る」私製版 戦後の第一号はGHQ版? "私製"電話帳三〇〇〇種 情報化社会の電話"帳" 家庭の"データブック"になれるか あとがき 参考・引用文献 <<