#author("2020-08-22T22:50:46+09:00","default:kuzan","kuzan") 石川巧 『「国語」入試の近現代史』講談社選書メチエ ISBN:978-4-06-258405-0 >> 目次 はじめに 革命防止装置としての入試現代文 第一章 入試現代文前史- 受験競争のはじまり 受験雑誌の登場 現代文前史 共通試験の導入 現代文に対する期待と不安 「授け」られる現代文──思想・知識・感情のコントロール 第二章入試現代文のはじまり 現代文は理解力を試す 逐語訳からの脱皮 新しい問題文、新しい設問 新中間層の拡大と本を買う若者たちの増大 「文は人なり」の思想 伝統校における古典主義の復権 第三章 帝国大学の入試現代文 帝国大学の入試 東京帝国大学の入試現代文 東北帝国大学の入試現代文 岡崎義恵の仕事と現代文の定着 大学における文学講義と現代文 第四章 「読む」とはどういうことか 学校教育における「解釈」の変遷 「読む」という行為をめぐって──芦田惠之助と垣内松三 センテンス・メソッドの技法 問題文の長文化 新しい鑑賞主義 保科孝一の言論 第五章 日本精神の発揚と国文学の急成長 紙上の人物考査 踏み絵としての作文 現代文と体育の接近 日本精神の発揚 戦時下の現代文 第六章 戦後民主主義教育のなかの入試現代文── GHQ/SCAPの教育政策と適性検査の導入 二兎を追う国語政策 文部省が考える国語科の試験問題 読解の客観問題 問題文のステレオタイプ化 新しい未来の展望 小説を小説として読むという出来事 第七章 「傾向と対策」の登場──予備校と「蛍雪時代」 予備校の登場 道徳的教育からの解放 受験のテクニック 「蛍雪時代」の時代 漱石のす・め 真理探究のための読書 文学史と二項対立のキーワード 大学受験ラジオ講座の登場 第八章 「客観」幻想の果て マークシート化をめぐる言説 大学への突き上げ 伝統への回帰と小林秀雄ブーム 「天声人語」の文章観 読む力から選ぶ力へ 試行テストの開始 マークシートは人問を頽廃させるか 客観幻想の果て おわりに──「国語」の成立 注 あとがき <<