#author("2023-07-11T22:08:50+09:00","default:kuzan","kuzan")
[[邦光史郎]]


 一小説・松下王国-


堅苦しい国語読本を読み上げるような口調


船頭たちの[[九州弁]]が賑やかだった。


いまだに[[軍人訛]]の抜け切らない庶務主任


小室は英之助と同じ和歌山の出身で、何かというとすぐ"連れもって行こら”と[[和歌山弁]]で誘って、

「いや、こっちこそ……。[[和歌山弁]]で、いっしょに手をとり合っていくことを、連れもって行こら”といいますが、まアーつ仲ようやりまひょな」

いつの間にか、あたりは聞きなれない[[東京弁]]の世界に変っていて、





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