#author("2021-10-25T14:02:00+09:00","default:kuzan","kuzan")
>http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/ingaku/okai93.htm:title=岡井慎吾『日本漢字学史』>
 [[韻鏡翼]]は寛保元年(二四〇一)の出板で改點韻鑑よりも三年の前だが、[[名乗反切]]に觸れて居らぬ點のみより見て古義系の物として述べる。この書は三冊より成りて全部漢文。巻上中には序列を下には圖を出す。[[韻鏡考補]]([[白井寛蔭]])には

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序列の解大抵古義本に似たれと粗し。圖は古義書と同じ、但し古義は開發收閉の説を斥したれと此本は亦擧したり、亦カ中の異同數十字あれど古義本とも同じからず。
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と云へるもの。蓋し名乗反切の非なることは[[物徂徠]]の[[南留別志]]にも極言すれば[[漣窩]]に関係なくして之に達したのかも知れぬ。著者[[乗運]]は讃岐の入、字は廣濟。[[堀南湖]]の序が有るが、[[南湖]]は[[惺窩]]門の[[杏菴]]、[[立庵]]と相續した世家だ。
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