- 追加された行はこの色です。
- 削除された行はこの色です。
#author("2020-09-09T20:51:04+09:00","default:kuzan","kuzan")
#author("2023-10-18T11:42:51+09:00","default:kuzan","kuzan")
[[谷崎潤一郎]]
[[「文芸作品の関西弁」]]
https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/card56874.html 新字新仮名
>「をかしいや、小父さんの[[大阪辯]]は。それぢやアクセントが違つてらあ」
「弘の奴は大阪辯がうまくなつちやつて困るんだよ、學校と家とで使ひ分けをやるんだから、 」
「そらなあ、僕かつて[[標準語]]使へ云うたら使はんことないけど、學校やったら誰かつてみんな大阪辯ばつかりやさかい 」
>ふだんはあんな風に人の前で[[大阪辯]]を使つてみせたり、揚げ足を取つたりするやうなことはめつたにないんだ
>「困るなあ、君は。江戸つ兒の癖に東京の三越を知らないなんて。それだから大阪辯がうまい譯だよ」
>「や、失言、失言。今のは本員の過ちでありました。唯今の言葉は取り消しますから、[[速記録]]へは載せないやうに願ひます」
「駄目よ、今更取り消したつて.、もう速記録へ載つてしまつてよ」
「本員は決して悪意で申したのではない。しかし故なく淑女の名譽を傷けたるのみならず、妄《みだ》りに議場を騷がしたる罪は謹んで陳謝いたします」
>「さあ、いつたい昔の唄の文句と云ふものは、ぼんやり心持は分るやうな氣がしますけれど、文法的に云ったらば殆ど出鱈目ぢやあないんですかな」
「さうだよ、全く。 昔の人は文法なんかは考へない。ぼんやり心持が分る、 その程度で澤山なんだね。そのぼんやりとしてゐるところに却つて
>たゞ外國人の悲しさにはその發音に何處か[[東北訛り]]のやうなひゞきがあつて
[[漢字片仮名交じり]]の手紙文