『講座日本語の語彙』 近世の語彙
『講座日本語の語彙5』
明治書院
近世語彙の概説 鈴木丹士郎
一 はじめに
二 漢語の通俗化
三 近世における語意識
四 造語の特徴
五 外来語
仮名草子の語彙-嶋醒睡笑』を中心に 佐藤亨
一 仮名草子について
二 親族呼称等に関する語彙
三 人間に関する語彙
四 食物・食具に関する語彙
五 漢 語
六 和 語
七 むすび
西鶴の語彙 浅野晃
一 研究史概観
二語彙と表現
近松浄瑠璃の語彙-世話浄瑠璃の漢語 小松寿雄
一 はじめに
二 漢語語彙表
三 『古典対照語い表』との比較
四 漢語使用における性差
歌舞伎の語彙ー『五大力恋縅』の場合 蜂谷清人
一 はじめに
二 武士のことばの特徴
三 女性語の表現の方法と意識
四 江戸本における江戸語の採択をめぐる問題
五 おわりに
俳諧・俳文の語彙 赤羽学
一 俳諧とは何か
二 俳諧における語の運用
三 俳諧における用語の拡充
四 俳言の実例
五 貞門期の俳文
六 談林風の俳諧・俳文
七 芭蕉・鬼貫の俳言観
川柳・狂歌の語彙 鈴木勝忠
一 生活語の宝庫
二 近世的表現の資料として
歌謡の語彙〜『松の葉』を中心に 蜂谷清人
一 はじめに
二 『松の葉』の表現の特徴をめぐって
三 『松の葉』における近世俗語の摂取
四 「憂さ辛さ」ー感情の形容詞とその周辺
五 『松の葉』と奴詞
六 おわりに
洒落本の語彙 彦坂佳宣
一 はじめに
二 名詞語彙の意味的構造
三 洒落本語彙の特性
四 洒落本語彙と近世語
読本の語彙 鈴木丹士郎
一 はじめに
二 馬琴の文章観
三 和語(1)ー上代語
四 和語(2)中古語
五 和語(3)中世語
六 和語(4)近世語
七 和語(5)古語めかし
八 漢語
滑稽本・人情本の語彙 小島俊夫
一 研究の目標・資料・方法
二 文における語の脈絡的機能
三 語彙と身分(階級・階層)
四 江戸ことばの残照
東国方言資料の語彙 深井一郎
一 はじめに
二 その資料と研究成果の概観
三 江戸時代前期の東国語語彙
四 江戸時代後期の東国語語彙
五 江戸時代の東国方言集の語彙
六 おわりに
講義・注釈書の語彙 村上雅孝
原注注釈書としての『周易訓点異同』における原注と訓点語について
一 はじめに
二 近世の経書解釈における注釈書と原注
三 鵞峰の易学受容
四 『周易訓点異同』における原注と訓読語
五 おわりに
心学道話の語彙-心学道話の用語序説 佐藤茂
一 はじめに
二 心学と心学道話
三 心学道話のことば
四 道話ということばと資料
五 文字に由らぬ語
六 堵庵の用語
七 道二の用語
八 虚白斎の用語
九 義堂の用語
十 単朴・松翁・鳩翁など
十一 本稿のおわりに
書簡・往来物の語彙 橘豊
一 書簡の語彙
二 往来物の語彙
蘭学資料の語彙ー『舎密開宗』の用語を中心として 湯浅茂雄
一 はじめに
二 蘭学資料におけるこれまでの語彙研究
三 『舎密開宗』の用語
四 まとめ