本書は一九七七年十二月十日、筑摩書房より刊行された作品を大幅に改めたものである。
はしがき
Ⅰ〈作家訪問〉創作現場の肉声を聴く 13
1 詩からの脱出 吉行淳之介 15
2 遊 井伏鱒二
3 屈折 小島信夫 47
4 時 円地文子
5 東京・あたくし 永井龍男 83
6 過不及なし 里見弴 101
7 余白 尾崎一雄 117
8 巧言令色鮮し仁 庄野潤三 137
9 感傷との闘い 田宮虎彦 157
10 実感 瀧井孝作 177
11 ものぐさの美学 網野菊 199
12 玄人 小林秀雄 219
13 この道より我を生かす道なし 武者小路実篤 235
14 難儀なところに詩は求めたい 堀口大学 255
15 眼 大岡昇平 275
Ⅱ〈解説〉作家の文体と言語意識
−作家紹介/インタビュー概説/文章鑑賞−
吉行淳之介 294
井伏鱒二 303
小島信夫 313
円地文子 323
永井龍男 333
里見弴 344
尾崎一雄 353
庄野潤三 363
田宮虎彦 379
瀧井孝作 390
網野菊 401
小林秀雄 410
武者小路実篤 422
堀口大学 432
大岡昇平 441
〈印象記〉その囗の作家たち…………………………………………………………………453
文庫版へのあとがき……………………………………………………………………………461