奥村三雄編
桜楓社
序文
第一章 九州諸方言の史的考察
第一節 九州諸方言の分派-方言国語史的考察
1 九州諸方言アクセントの系譜
2 九州諸方言の区分と分派 アクセントとその他の諸現象
第二節 九州諸方言の古さ 文献方言史的考察
1 方言的特徴を溯る
2 中央語との分派時期
第二章 方言国語史的研究
第一節 方言地理学的研究
1 方言史と国語史の接点1「蜘蛛」の語史 杉村孝夫
2 「すわる(正座)」の語史 伊原信一
3 「におい」の語史 木部暢子
4 「数える」の語史 高橋敬一
5 「蛙」の語史 辛島美絵
第二節 九州諸方言変化の実態
1 福岡地方におけるアクセント変化 中村萬里
2 北九州市内筑前域におけるアクセント変化 添田建治郎
3 北部九州の新方言 陣内正敬
4 日田市におけるアクセント変化-共通語受容の特異性ー 二階堂整
5 琉球における「複母音」の諸相 崎村弘文
第三章 文献方言史的研究
第一節 文献方言史総論 迫野虔徳
1 方言史の構想
2 交隣須知を例として
第二節 文献方言史各論
1 中国資料と方言1『吾妻鏡補』所載の日本語ー 高山倫明
2 方言資料としての『唐話纂要』ー長崎方言の形成 福田益和
3 近世期肥後文献にみられる俚言 矢野準
4 『大和口上言葉集』について 伊佐山潤子
5 日向高鍋藩『本藩実録』の方言語彙 坂口至
6 朝鮮資料による九州方言史 藤井茂利
第四章 九州方言研究史
福岡県 辛島美絵・二階堂整
佐賀県 江口泰生
長崎県 赤峯裕子
熊本県 山下和弘
鹿児島県 坂本浩一
宮崎県 高山百合子
大分県 二階堂整
第五章 筑後方言資料『はまおぎ』
1 『はまおき』解題 岡島昭浩
2 『はまおぎ』影印