1975年11月5日 第一版第一刷発行
第一章 言語は変化する 佐藤喜代治
一 語形の変化 エからイヘ
二 語形の変化 イからエヘ
三 東国語におけるイとエ
四 言語変化の要因
五 外国語の影響
第二章 日本語の系統 村山七郎
一 言語年代学と"水深測量"
二 朝鮮語と日本語
三 文献以前の日本語
第三章 日本人と文字との出会い 阪倉篤義
一 漢字文化の移入
二 漢字の受入れと帰化人
三 尊重から同化へ、漢字と横文字
四 日本文化の運命と漢字
第四章 国語音韻の史的変化 奥村三雄
一 国語音韻の史的変化
二 音韻史と変化の概念
三 音韻変化の記述とその対象
四 国語音韻変化とその原甲i外部的要因
五 音韻変化の考察に関する問題点
六 音韻変化とアクセント変化
七 国語アクセントの史的変化
八 アクセント変化とその方向
九 アクセント変化の原因
第五章 生活の変化と語彙の消長 前田富祺
一 生活語彙史について
二 衣生活の変化と語彙の消長
三 食生活・住生活の変化と語彙の消長
四 おわりに
第六章 文法の変遷と日本人の論理 吉田金彦
一 万葉「月はみつれども」の解釈
二 万葉「妹はみつれて」 「みつれにみつれ」の解釈
三 「みつれて」 、みつれにみつれ」の語法について
四 「みてる」の発達と歴史
五 「みてる」の意味変化
六 反対の意味の派生と日本人の論理
第七章 待遇表現の移りかわり 蜂谷清人
一 はじめに
二 奈良時代の待遇表現と自敬表現
三 待遇表現の複雑化と『枕草子』の記述
四 丁寧語の発達と狂言名ノリの指定表現
五 待遇表現の命令の形をめぐる問題
六 「遊ばせ詞」の移りかわり
七 結び
第八章 日本語の歴史 小林芳規
一 書く生活と仮名・符号
二 片仮名の字体の変遷
三 符号の成立と変遷
四 終りに
第九章 表記の変遷 馬淵和夫
一 表記と表記法
二 奈良時代以前の表記
三 奈良時代の表記
四 平安時代の表記
五 後代へのつながり
第十章 現代日本語の形成 飛田良文
一 江戸時代から東京時代へ
二 江戸語の衰退
三 地方語の混入と同化
四 男性ことばの形成
五 女性ことばの形成
六 標準的話しことばの確立