井上ひさし編『ことばの探偵』

井上ひさし
ちくま文学の森14
一九八八年十二月二十日　第一刷発行

きようし　じゆんさ
狂詩巡査行　サッカレ　平井呈一訳　　　2

がまの油口上　永井兵助演　5
家族混線曲　中田ダイマル・ラケット演　13
ひ　めあが
一ト目上り　春風亭柳橋演　…-23
ちはやふ
千早振る　三遊亭小圓朝演　…・-41
エステル　フィッシュ兄弟　堀口大学訳　57
うわさ/ブダペスト風説便覧　モルナール　徳永康元訳 67

　　　　　　　　　きおくほう
南北戦争式電話番号記憶法　サーバー　西田実訳　……91
　　　もくしろく　きし
三人の黙示録の騎士　チェスタトソ　富士川義之訳　99
七　花田清輝　127
二銭銅貨　江戸川乱歩　163
もじか
文字禍　中島敦　195

予の自伝　堺利彦　207
山下の話はまんざいみたいだ　山下清　223
ベースボール　正岡子規　237
佐々木味津三の「旗本退屈男」　三田村鳶魚　249

比較言語学における統計的研究法の可能性について　寺田寅彦　267
シとチ/ン　幸田露伴　295
　　　　ズイヒツ
カタカナ随筆　抄　伊丹万作　311
べんぎ
便宜と実例　中野重治　319
日本語と酒と　臼井吉見　331

指揮者カリナの話　チャペック　保川亜矢子訳　337
三文作家　アイリッシュ　宇野利泰訳　349
やぶ
藪の中　芥川龍之介　399
ふんけい
刎頸の交はり　バルザック　神西清訳　417
東は東　岩田豊雄　443

スミマセン　解説にかえて　井上ひさし　478