今東光
「あんたア。河内の訛りが抜けなあかんわ」 […] 「そうやねえ。訛りって抜けんもんやねえ」 […] 「けつね(狐)うろん(饂飩)など言うてたらあかんよ」
「ひどい河内訛りがおますねん」
彼女等が台辞が言えないということは訛りがあって標準語が喋れないということや、どうにも一本調子でやりきれないからだ。
「大連がダルニーとロシヤ風の発音が時代を語るようなもんですな」