佐藤亨
桜楓社
1986
幕末・明治初期語彙の 研究
1 序説
第一章 幕末・明治初期語彙研究の課題――中国後期洋学書の語彙との関連――
一 幕末・明治初期の漢語研究の概観
二 中国後期洋学書の語彙の研究
三 中国後期洋学書の語彙と幕末・明治初期の国語語彙
四 おわりに
第二章 『智環啓蒙塾課初歩』の訳語
一 はじめに
二 資料について
三 『智環啓蒙』の訳語の性格
四 『智環啓蒙』の訳語と幕末期の国語語彙との関連
五 『智環啓蒙』の訳語と明治初期の国語語彙との関連
六 『智環啓蒙』の訳語の検討;『英華字典』 『五車韻府』との対比i
七 おわりに
II 中国後期洋学書の語彙と国語語彙
第三章 『大美聯邦志略』の語彙
一 資料について
二 語彙についての概観
三 漢籍に典拠をもち、本邦幕末・明治初期に用いられた語
四 中国近世末の漢籍に典拠があり、本邦幕末・明治初期に用例のある語・
五 『聯邦志略』における訳語
六 おわりに
第四章 『地球説略』の語彙
一 資料について
二 『地球説略』の語彙の概観
三 中国洋学書の訳語の襲用
四 漢籍に典拠があり、本邦幕末もしくは明治初期に用例のある語
五 漢籍に存するか不明だが、本邦に用例のある語
六 おわりに
第五章 『六合叢談』の語彙
一 はじめに
二 『六合叢談』の語彙について
三 幕末・明治初期の国語語彙との関連
四 『六合叢談』の訳語と幕末・明治初期の国語語彙
五 おわりに
第六章 『万国公法』の語彙
一 『万国公法』について
二 『万国公法』の語彙について
三 漢籍に典拠があり、わが国幕末・明治初期に用例のある語
四 漢籍に典拠があるか不明だが、幕末または明治初期に用例のある語-
五 おわりに
第七章 『徳国学校論略』の語彙
一 はじめに
二 漢籍に典拠があり、本邦幕末・明治初期に用いられた語
三 漢籍の典拠不明だが、幕末・明治初期の国語に存する語
四 『日本国語大辞典』との対比
五 むすび
第八章 『西学考略』の語彙
一 はじめに
二 以前に指摘した語
三 漢籍と語義の異なる語
四 幕末・明治初期の国語に用例のある語
五 中国洋学書の訳語
六 漢籍等に典拠があるか不明の語
III 幕末・明治初期国書の語彙
第九章 『玉石志林』の語彙(一)
一 はじめに
二 漢籍に典拠があり、本邦近世中期頃までに用例のある語…
三 漢籍に典拠があり、本邦近世末に用例のある語
第十章 『玉石志林』の語彙(二)
一 漢籍にあるが、本邦では該書以前に用例があるか明らかでない語
二 漢籍にあるか不明だが、本邦近世末までに用例のある語
三 国語において近世末に用いられた語
四 明治初期に用例のある語
五 おわりに
第十一章 『経済小学』の訳語
一 『経済小学』について
二 『経済小学』の語彙の概観
三 漢籍に存し、幕末期に用例のある語
四 漢籍に存するが、該書以前の国語に用例のない語
五 漢籍の典拠不明だが、該書以前の国語に用例のある語
六 該書の訳語について
七 おわりに
第十二章 『泰西国法論』の訳語
一 『泰西国法論』について
二 『万国公法』の訳語との対比
三 漢籍にあり、本邦幕末もしくは明治初期に用例のある語
四 漢籍に見出しえず、本邦幕末に用例のある語
五 訳語と考えられる語
六 むすび
第十三章 『西洋事情』の語彙
一 『西洋事情』について
二 『西洋事情』の語彙(一)
三 『西洋事情』の語彙(二)
四 漢籍に典拠をもち、本邦幕末に用例のある語
五 漢籍に典拠があり、本邦で『西洋事情』以前に用例があるかわからない語・
六 漢籍の典拠不明だが、幕末もしくは明治初期の国書に存する語
七 おわりに
第十四章 『米欧回覧実記』の語彙
一 『米欧回覧実記』について
二 問題点
三 字順が現代語と同じ場合(AB)と逆の場合(BA)が両用されている例・
四 字順が現代語と異なる場合(BA)の例
五 おわりに
あとがき
事項索引
語彙索引