内田康夫
推理小説

北九州
津屋崎

北海道訛りのきつい素朴な男である。しり上がりのアクセントでいきなり訊いてきた。

「命乞い」などという、とっくに死語になったような言葉を聞いて

「清貧」という、とっくに死語になったような言葉を思い出した。


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Last-modified: 2024-02-21 (水) 10:04:45