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唐詩平側考 三卷
詩語考附録 一卷
盧玄淳著
此書は、中井竹山の「詩律兆」と雙璧ともいふべき著書にして、彼は專ら律詩のみに限りたるも、此は律詩と古體とを併せ論じ、彼は漢丈を以てし、此は眞假交り文を以てせり、蓋我邦の詩人概ね聲律に疎にして、往々唐人の嚴禁する所を犯せり、今此書は一々例を舉げて之を辯ぜり、其古詩に平側あるを論じたるは、翁方綱が王漁洋の説を叙述せしより、約二十年前にして、是が先鞭を著けたるものと謂ふべし、附録には、我邦の作者が國訓によりて、文字の使用を誤れるを論じ、一々例を引いて之を指摘せり。
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