第七章 かなづかいの歴史 山内育男
一 かなづかいの成立契機
1 文字言語の保守・継承と「かな表」
2 語音表としての「いろは」
3 かな表としての「いろは」
二 古代におけるかなの用法
1 かなづかい以前
2 古典かなづかい
3 十・十一世紀のかなの用法
『因幡国司解案紙背仮名消息』
『虚空蔵菩薩念誦次第紙背仮名消息』
『藤原為房妻仮名消息』
4 かなづかいと語音
三 近代におけるかなの用法
1 十二世紀のかなの用法
① 『平安遺文』のかなの用法
② 『法華修法一百座聞書抄』のかなの用法
2 親鸞のかなの用法
(1) 和語表記のかなの用法
(2) 親鸞のかなの用法と語音との関連
3 位置の原則-『和歌大綱』と『悦目抄』
4 藤原定家のかなの用法とそのかたづかいの原理
(1) 『土左日記』におけるかなの用法
(2) 定家のかなづかいの原理
5 定家かなづかいと中世一般のかなの用法
(1) 定家かなづかい
(2) 中世一般のかなの用法