1997.3.20
2001.10.10 再版
思文閣出版
序論に代えて
日本医学事始 予告の書としての『医心方』 山田慶児
病の中の歴史
肩こり考 栗山茂久
疝気と江戸時代のひとびとの身体経験 白杉悦雄
狐憑きの心性史 昼田源四郎
日本の医学へ
劉医方という誤解 江戸前期医学史をとらえるための一視点 石田秀実
三帰と道三 曲直瀬流医学の形成 桜井謙介
後藤艮山の医学について 梁〓
目医師達の秘伝書と流派 奥沢康正
四海を超えて
「紅毛流外科」の誕生について ヴォルフガング・ミヒェル
近世前期朝鮮医薬の受容と対馬藩 医学書・薬種・医師について 田代和生
江戸期渡来の中国医書とその和刻 真柳誠
診ることと瘉すこと
初期腹診書の性格 廖育群
看護人の系譜 新村拓
プラセボの日本受容 Placeboはのりと薬だ 津谷喜一郎
体内の風景
一七、一八世紀の日本人の身体観 酒井シヅ
医学において古学とはなんであったか 山脇東洋の解剖学と職業および学問としての医の自立 山田慶兒
人体内景図の脂〓・脂膜について 高島文一
江戸時代解剖の事跡とその反響 杉立義一
もうひとつの医学
日本密教医学と薬物学 二本柳賢司
西チベット、ラダックにおける病いと治療 山田孝子
ふたつの「預言者の医術」 三木亘
『斉民要術』のなかの家畜の病 小林清市