日下部重太郎
『現代国語思潮』
昭和8年6月15日 中文館書店
http://books.google.com/books?id=KKuFKZHWYNwC
第1 序説
わが国語
国語の四大時期
現代国語の大展開
一、漢字猛進から常用漢字の選定へ
明治初期の国文
漢字猛進
文部省の漢字調査
福沢氏の文字之教
矢野氏の三千字字引
原氏らの節減説
邦文タイプライター
邦文モノタイプ
新聞方面の漢字制限協議
臨時国語調査会
国民教育の漢字
常用漢字の制定
常用漢字の適用等
二、仮名文字の乱雑からその整理改良へ
日本人の創造力
仮名文字の種類
国民教育の仮名文字
国字改良部の仮名調査
文部省の仮名整理
仮名文字の現在と将来
新字の事
三、仮名遣復古から新仮名遣の整理改良へ
歴史的仮名遣
音便仮名遣
定家仮名遣
仮名遣復古
国民教育と仮名遣
発音的仮名遣
文部省の字音仮名遣改定
文部省の仮名遣全体改定の提案
臨時仮名遣調査委員会
字音仮名遣改定廃止と世論
臨時国語調査会の仮名遣改定案
歴史的仮名遣の尊重
音便仮名遣の拡張
転呼音の仮名遣の承認
真の仮名遣復古
四、ローマ字解放からローマ字普及へ
明治以前のローマ字
明治維新とローマ字説
二国民教育とローマ字
羅馬字会
ヘボン式
羅馬字会式
羅馬字式の普及
ローマ字調査
ローマ字ひろめ会
標準式
日本式の団体
母音字ぬきの説
臨時ローマ字調査会
五、文語文の時世から口語文の時世へ
言文一致と言文二途
普通文と候文
前島氏の建白
明治初期の国文
言文一致の新興
口語文と普通文
言文一致会
国語調査委員会と言文一致
口語法の研究と口語文の発展
口語文の普及
文語文と口語文
六、鎖国的国語から世界的国語へ
明治以前の国語
明治以後の国語の大発展
国語の世界的地位
国語の整理改良
整理改良の精神
国語の内容と形式との向上発展
国文学の現代化
漢詩の民謡訳の例
窮屈な論者
文化の発展と国民の福利
大日本主義
第二 明治時代初期篇
一、明治維新と学制頒布
聖帝の御光
一君万民
国民教育と国語
五箇条の御誓文
学制頒布の聖諭
二、明治維新前後の国文
明治維新前後の新聞や雑誌
バタビヤ新聞
海外新聞
中外新聞
内外新聞
都鄙新聞
崎陽雑報
皇国の弥栄と国語の大展開
三、前島密男爵の直話及び建白文
国語問題の第一声
前島氏の直話
建白書類
漢字御廃止之議
仮名専用説
米人の一語
漢字と漢語
古文と今文
普通教育と国語
漢字と和魂
教育と愛国心
明治政府に建議
国文教育之儀ニ付建議
国民開発と教育
新教育法と漢字廃止
柳川氏の建白
岩倉右府と大木文部卿に国語改良内申書
教育の病根
国字改良の急務
前島氏と逓信事業
四、南部義籌氏の直話及び建白文
南部氏の直話
南部氏の奮発
訳和蘭文語
大学頭に修国語論建白
修国語論
皇国の学問は最難
洋字採用説
当今の急務育才の本
文字改換の議
洋字採用の好機会
音を正し文字を定むる事
文辞の研究
文法書と辞書と児童用書との編纂発行
高崎氏の話
南部氏の歌
五、漢字節減の初調査
国字改良論の刺戟
大木文部卿の新撰辞書編纂の命
原稿の焼失
幣原氏の記述
国民常用の漢字
選定漢字は三一六七字
新撰辞書の内容
新撰辞書の吟味
六、文部省編輯の国語教科書
明治時代の小学校の国語教授資料
初期の国語教材
文部省の単語図
漢字と挿画
連語図
文部省の小学読本
外国読本の教材翻訳
国語教材の観察
国語問題の上からの観察
七、漢字節減の初実行
福沢氏の漢字節減説
文字之教の端書
平易な実用漢字
仮名の利用
新語提出と漸進教授
課程は西洋の読本風
選択漢字の観察
八、西周氏と明六社及び洋字説
西周氏
明六社と明六雑誌
洋字を以て国語を書するの論
隋珠を暗中に投ずる
漢字限定の僻見
和字の不便
洋字採用の十利
洋字採用の三害
漢字と漢学
実行上の難事
洋字の用法
日本語典稿本
学士会院と日本文法書
九、西氏の説に対する西村茂樹氏の論難
西村茂樹氏
洋字説の論難
更に三不利
方今の急務
三不利の批評
漸進主義
十、清水卯三郎氏の直話と著書・論説
清水氏の直話
ものわりのはしご
平仮名の説
漢字の困難
文字は言語の記号
同字異義の弁
横山由清の仮名の序
清水氏の仮名の自序
十一、ホイットネー博士と黒川博士とのローマ字説
森有礼氏の英語採用説
ホイットネー博士の教訓
日本語の最上の改良策
黒川博士の意見
ローマ字の百人一首
十二、阪谷朗廬氏の万国同文同語の説
阪谷氏の万国同文同語の説
言語文字を異にする不便
言語文字を同一にする便利と方法
世界語の創造
エスペラント
国際補助語
十三、国語のローマ字綴りの初期
文禄時代のローマ字綴り
幕末のローマ字綴り
明治時代初期のローマ字綴り
ヘボン式
十四、文部省刊行のローマ字掛図
久保田氏の建議
文部省のローマ字掛図
西洋の綴字図の模倣
十五、発音的新仮名遣の初実行
文部省の掛図の仮名遣
発音的新仮名遣の最初の教授
千葉県師範学校長那珂通世氏
仮名文の教本
新仮名遣
分語法
国語の文法
柴原県令の一任
那珂氏の功績
仮名運動の一大起因
第三 明治時代中期篇
内政改良
文化的活動
一、「かなのくわい」の活動
仮名説の団体
かなのとも
いろはくわい
いろはぶんくわい
かなのくわいの成立と目的
月雪花の三部
会員及び役員
三部合併
本会の分裂
もとのとも
かきかたかいりようぶ
語学社
役員組織
会員の数
会合及び事業
機関雑誌
単行本
重要な研究事項
かながくかう
本会の影響
仮字に関する論説
羅馬字会との關係
両会の盛衰
かなのくわいの功績
二、「つきのぶ」の代表人物
大槻文彦氏
かなのくわい大戦争
質問の文
回答の文
回顧の話
仮名を主張するわけ
文法会その他
三、「ゆきのぶ」の代表人物
三宅米吉氏
仮名遣の事
音の關係及び変遷
仮名文の変遷
支那文字と仮名文字との争
詞の活用と成立
文の書き方
手紙の書き方
国々の訛言につきて
蝦夷語と日本語との関係如何
ミルザの幻
ヒルバの話
ネサン、ブラウン氏の説を読みて
方言取調仲間の主意書
仮名遣改良すべき事
俗語をいやしむな
言文一致の論
土佐日記の一節
日本読本
習字教授案
小学校用作文書
四、「ゆきのぶ」の「ぶんのかきかた」
雪の部の文の書き方
文字
頭文字
音の符号
分ち書き
句読法
発音的仮名遣
数字
雪の部の潮流
五、仮名文の贈答
後藤氏の仮名文
福沢氏の仮名の手紙
大槻氏の仮名の手紙
後藤氏の仮名の手紙
杉浦氏の仮名の手紙
六、矢田部博士のローマ字国字論
矢田部氏のローマ字主張
国字改良
国語と表音文字
漢字
仮名
ローマ字
ローマ字採用の得失
東京語標準
小学校にローマ字
ローマ字綴り方
羅馬字早学び
七、外山博士の「羅馬字会」首唱
羅馬字を主張する者に告ぐ
仮名の会
ローマ字の主張
仮名者流とローマ字者流との一致団結
主唱の成果
八、「羅馬字会」の活動
外山博士の主唱
発起会
目的及び会合
会員の数
役目
書方取調
機関雑誌
著作物
「かなのくわい」との関係
同志討ちせぬやう
羅馬字会は第二歩
ローマ字に関する論説
羅馬字新誌社その他
勢力扶植
気長に計画
羅馬字会の功績
九、「羅馬字会」で日本語の書き方の制定
書方取調委員会
三綱領
羅馬字会式は国語のローマ字綴りの標準
字名
母字
子字と母字
長音
クワとグワ
二母字
促音
撥音
ハイフン
語の切り方
句読と頭字
仮名との関係
比較表を見る注意
羅馬字会式は標準式の基本
十、田中舘博士のローマ字綴りの主張
田中舘氏のローマ字意見
五十音の目的
簡明にして学び易い
語源主義と発音主義
意見の要点
意見の吟味
十一、矢野文雄氏の三千字制限
矢野氏の説
その方法論
郵便報知新聞の漢字制限
実行の不首尾
十二、末松博士の日本文章論
日本文章論の内容
各内容の摘要
新仮名遣を高唱
欧文沿革考
川田剛氏の批評
十三、言文一致の気運が開く
前島氏の意見
矢田部三宅神田諸氏の意見
美妙と二葉亭
物集氏の著書
口と手
子供の修身の本
話と文
諸家の論説
十四、官民の国語教科書の新編
民間の小学読本
文部省の編輯書
読書入門
尋常小学読本
高等小学読本
尋常小学読本の新出漢字
文部省の方針
教科用図書検定規則
民撰の小学読本
五種の小学読本の新出漢字
節用標準の不確定
十五、言語取調所・国語研究室と言語学会・高師水曜会
言語取調所
取調べ事業と担任者
国語学書目解題
言語学科と国語研究室
言語学会
高等師範学校の水曜会
十六、邦語速記術の由来
速記
西洋の速記術
邦語速記術
田鎖綱紀氏
速記術の実用
官報の議事速記録
十七、日本訓盲点字の由来
点字の創案者
現行の点字の考案者
我が国最初の点字教授
日本訓盲点字の由来
石川氏最初の考案
小西氏の切望
遠山氏の案
石川氏の案
伊藤・室井両生の案
三案の選定会
石川案採用
石川案拗音点字の採用
石川氏の光栄
十八、井上文相と字音仮名遣
国語教育奨励の名文相
文字の学びを簡便にする必要
字音仮名遣の困難
漢字と字音仮名遣
古人の用例
ムンの別
井上子の卓見
十九、上田博士の欧州諸国綴字改良論
我が仮名遣問題の鑑
新文字論と新語法論
欧州諸国の綴字改良論
日本の綴字法の回顧
二十、仮名文字の改造及び新字
新字論
平岩氏の神代文字説
小島氏と田中氏との新字
井上博士の意見
早稲田文学記者その他の意見と考案
木村氏の日本文字改良案
片仮名を取る
片仮名の改造
菅沼氏の新字の見本
新国字の前提
仮名の会の再興
岡田氏の新仮名
仮字改良の余地
平仮名を取る
平仮名改良
自然仮字遣法
故意仮名遣法
田中氏の日本字
一語一字の新考案
第四 明治時代後期篇
三十七八年の役の前と後
研究調査及び実行
一、帝国教育会の国字改良部と言文一致会と
国語調査の気運
国字改良会
国字改良部とその規程
国字の調査方針
部長と幹事と委員
帝国教育会等の請願
理由書
我が国の言語文字文章の複雑多様
日本の学生は世界無比の重荷
教育事業改善の根本
国字国語の改良の急務と調査の必要
国家事業として調査実行すべきこと
貴衆両院の建議
言文一致会とその規程
言文一致会の重な会員
幹事と委員
同会の請願
言文一致と国家の盛衰
我が国の言文は無比の難物
言文一致実行の急務
国語調査会設置の必要
取調委員
言文一致会の活躍
言文一致論集の序文
言語と文章
言文一致と美文
文章と達意
国文学上の新運動
言文一致論集の目次
言文一致会の目的達成と解散
二、国字改良部の国語調査
漢字節減の標準決定
漢字節減案
仮名調査部の議決十九箇条
羅馬字調査部の調査報告
再調査報告
新字調査部の報告
小島氏の新字の資格案
新字大体の基準
三、言文一致会の口語文体の試練
言文一致会の方針
年始状の文案
事業計画
調査事項
後藤代表の請願
全国連合教育会の決議
口語文体の試練
市街の掲示
公園の掲示
大槻博士の改修
東京教育博物館案内
東京帝室博物館の掲示
愛宕塔の掲示
内国商品陳列館の掲示
四、尾崎紅葉の言文一致論
尾崎紅葉
擬古文と言文一致
紅葉の手紙
演説大下手の大きらひ
村山氏の談話
五、文部省の羅馬字書方調査報告その他
羅馬字会式の伝播
文部省の羅馬字書方調査報告
之に対する反対
上田局長の説明
田中秀穂氏の意見
ローマ字綴りの批評
六、明治三十年代に現はれた新字
井上博士の新字説
小林氏の新国字
石川氏の明盲共通字
ゲ氏の日本新国字
伊沢氏の視話文字説
小森氏の自由仮名
増田氏の改良文字
前田氏の東亜新字
明盲共通字再説
明盲共通字の効用
日本新国字再説
平仮名分解
母音の字
子音の字
五十音図
濁音の字
長音と拗音
七、井上円了博士の漢字不可廃論
漢字不可廃論
その序言
その目次
保科氏の論駁
井上博士と漢字節減及び言文一致
人名地名の変改
漢字教授法の改良
漢字の音訓の制限
井上博士の国語改良の方法
八、文部省の国語改良に関する法規
文部省の国語改良の法規
小学校令施行規則第三条
同第十六条
第一号表
第二号表
第三号表
八年間の実施
第一号表の効果
第二号表削除と世論
九、「国語のため」と「国語改良異見」と「国字改良論纂」
国語のため
その目次
上田博士の学風
国語改良意見
その編纂の趣意
その目次
その内容
国字改良論纂
その内容
十、国語調査委員会
国語調査委員
国語調査委員会官制
委員長その他
調査方針
調査事業
本会廃止
十一、明治時代後期の仮名遣問題
改定の精神と方法
語原的区別の困難
国語教育の不統一
片隅仕事
長音符の非難
高等師範学校での調査
外国地名人名仮名遣の調査
文部省の仮名遣改定案諮問
仮名遣改定と世論
国語会とその方針
伊沢氏の説
日本新聞の説
上田博士の説
師範学校の答申
帝国教育会の答申
国語調査委員会の答申
高等教育会議の決議
臨時仮名遣調査委員会官制
諮問案の性質
文部当局者の意中
委員の意見
フランス語の綴字改良問題との比較
第二号表の削除と世論
仮名遣に対する主義について
やはり宿題
教育問題としての仮名遣
十二、ローマ字ひろめ会その他
会の目的及び役員
維持会員及び事業資金
機関雑誌及び本会と会員との著作
日本のろーま字社
会合及び懸賞文
本会の評議員及び幹事
欧米の新聞雑誌の評論
国字問題論集
十三、国語学会・日本言葉の会
国語学会
日本言葉の会
その発起人
本会の起る趣意
言文一致会の解散
日本言葉の会の発会
新言語の輸入
外来の言語
日本語の独立及び統一
日本人の談話演説
初寄合の案内状
趣意がき
申し合せ
内輪の申し合せ
本会の立消え
十四、文芸協会・文芸委員会・教科用図書調査委員会
文芸協会
文芸委員会
教科用図書調査委員会
句読法案と分別書き方案
大正・昭和時代篇
我が國の世界的地位
國語の大展開
一、教育調査會と國語國字改善建議
國語調査委員會の廢止
教育調査會と國語問題
言語文字の整理に關する建議案
特別委員
國語國字改善に關する建議案
建議
改善の方針
實行の順序及び準備要領
理由
調査槻關特設の急務
國語困難の根本
日本文字改善の二案
假名の優劣
ローマ字の優劣亀)
言語の發展とローマ字
ローマ字と愛國心
ローマ字普及の方法
國家百年の長計
改善實行の促進
根本的改善
特別委員會からの建議案の可決
二、文部省の國語調査
文部省における國語調査
調査事項と調査囑託者
大震火災と國語文献
三、文部省調査の漢字整理案
漢字整理案の發表
整理の範圍
整理の方針
字畫の簡易
運筆の便利
字形の釣合
小異の合同
整理の細目十二項
字典の部首部屬の少變
標準字と許容字
國字改良の一事業
四、東京・大阪の大新聞社の「漢字制限」發起
教育方面と經濟方面
新聞業の實際
新聞業者の國字蓮動
新時代の漢字使用法
新聞社と發起人
五、臨時國語調査會の設置
臨時國語調査會官制
會長と委員と幹事
中橋文相の挨拶
調査整理の事項
六、常用漢字と實用漢字
常用漢字の選定
現代日本の實用漢字の調べ
實用漢字の四等級と常用漢字との比較
中等敷育及び高等教育の實用漢字
七、假名遣改定案及び新舊語法の對照
假名遣改定案の發表
保科幹事の説明
假名遣改定案の要領
改定案の精紳と例外
國語法表記の新舊比較
動詞
形容詞
助動詞
新假名遣は國語法を亂すか
代表的の賛否
假名遣改定の賛否意見概要
八、假名文などの分ち書き
國語のローマ字本
分ち書きの必要
假名文の分ち書き
分ち書の討論
國語の助辭と分ち書き
國語教科書と分ち書き
分ち書きと語相
體言と助辭
用言と助辭
助辭の記し方の二潮流
今後の一問題
九、「ローマ字ひろめ會」と「標準ローマ字綴りの主張」
ローマ字ひろめ會
標準ローマ字綴りの主張
現代の標準音で綴る
舊假名遣に束縛される面倒の有無
現代の國語の性質を明かにする
動詞變化の不劃一
國語の發逹のため對外關係をも考える
國民文化の精神に從う
國語の發達に順應し將來も改正を加える
標準式で綴る注意十項
一〇、「日本式羅馬字」と「新式羅馬字」その他
ローマ字綴りの主張
日本式ローマ字
日本式主張の要旨
日本式は五十音配列に據る
反切と五十音配列
日本文典と五十音配列
連濁と五十音配列
日本式に對する注意
小川氏の新式羅馬字の要旨
ローマ字の本質
父字の單獨的用法
假名式に囚はれず發音式であれ
合理的な母音字ぬき
片山博士の假名式ローマ字綴り方
間宮氏のローマ字綴り方の研究
言語學會の意見
一一、ローマ字綴り方に付建白の事
鐵道驛名のローマ字綴りに付建白
その理由書
ローマ字綴りに付建白書
一二、臨時ローマ字調査會の設置
臨時ローマ字調査會官制
委員の任命
委員の顏ぶれ
一三、假名説と新字説
假名説の漑況
假名改良の諸題目
新字説の概況
新國字研究の請顧書
一四、國字問題の前途
諸説の優劣
文字と言語との混同
文字と思想との混同
國字改良の眞意
物には順序がある
和漢の古學及び支那との交通
讀み書きの難易
不都合の持合ひで漢字節減
新字説の見込
假名とローマ字との優劣
兩説の選擇
假名説の主義
ローマ字説の主義
現代諸國語の盛衰
わが國語の將來
準備時期を要する事情
イビー氏の説
三上博士の説
藤岡博士の説
原敬氏の説
準備時期における方法
整理事業
國字問題の種々相
理想と理際
國字問題の參考書
一五、國語の音聲と方言との研究
江戸言葉から東京語へ
標準語と方言
方言研究の效果
方言研究の方法と内容と書物
標準口語法の書物
方言取調の來歴
音聲學協會
音聲の研究書
方言研究の機關
一般研究と特殊研究
各地方の文献
東北地方
關東地方
北陸地方
中部東海東山地方
近畿地方
中國地方
四國地方
筑肥地方
豐日地方
薩隅地方
琉球地方
一六、補説
馬場辰猪氏の國語論と國語法
初期のローマ字綴り
西園寺公とローマ字
帝國教育會國字改良部のローマ字調査について
臨時假名遣調査委員會關係の人々
帝國教育會國字改良部の事
口語文體の告辭の始
口語文體の省訓令の始
口語文用例集
漢字整理期成會
新聞社の用字凡例
漢字制限の宣言
諸官省用のローマ字綴りの事
外國語の寫し方
當字廢棄案例
漢語整理案例
地名を假名書きとした口語體の判決文
言語學會のローマ字綴り方の意見
現代國語思潮續編附録
一、現代日本の實用漢字と別體漢字との調査及び「常用漢字」の價値の研究
二、第一期の音韻取調に關する事項
三、第一期の口語法取調に關する事項
四、第二期の音韻取調に關する事項
五、第二期の口語法取調に關する事項
六、假名文字とローマ字との比較