早田輝洋著『音調の タイポロジー』
第1章 音調とは何か
第2章 音調の類型と比較
第3章 アクセントの基底表示と担い手
第4章 アクセントとイントネーション
1999年2月発行 大修館書店
第1章 音調とは何か 3
はじめに 4
1 「音節」と「モーラ」4
2 「アクセント」と「トーン(声調)」 8
3 「ピッチアクセント」と「ストレスアクセント」 11
4 「数える単位」と「担う単位」 12
5 「イントネーション」 1`
第2章 音調の類型と比較 17
1節 東アジアにおける九州方言 18
1 九州の中の世界と世界の中の九州 18
2 方言とは何か 19
3 言語・方言の比較対照 19
4 なぜアクセントか 21
5 アクセントの特徴 22
6 位置のアクセントと種類のアクセントが共存する方言 26
7 ストレスアクセントとピッチアクセント 26
8 日本における九州方言の位置 28
9 世界における九州方言の位置 31
10 言語・方言の類似性の原因 33
2節 日本語と日本語周辺諸言語の音調システム 35
──特に複合名詞におけるアクセントと声調について
1 複合語アクセントと変調 3G
2 日本語 36
3 朝鮮語 晋州方言(慶尚南道)41
4 漢語 43
5 アルタイ諸語 51
6 中国大陸の漢語・アルタイ諸語以外の言語 51
7 複合語における狭義のアクセント,SG
──朝鮮語のアクセント方言
8 まとめ 63
3節 語声調方言 70
一佐柳島と真鍋島のアクセント
1 佐柳島のアクセント体系 71
2 真鍋島のアクセント体系 乃
3 語声調言語とアクセントの位置 76
4節 朝鮮語晋州方言のアクセント体系 79
1 晋州方言のアクセント型 79
2 名詞のピッチ型 81
3 四つの声調を持つ語声調方言 84
5節 朝鮮語慶尚道方言の長母音について 86
1 序論 86 .
2 2種類の長母音 89
3 結論 96
6節 朝鮮語諸方言アクセントの系譜再構の試み 100
1 資料 100
2 各方言アクセントの音韻論的解釈 102
3 系譜の再構 111
7節 朝鮮語のアクセント:共時的及び通時的研究 127
1 朝鮮語アクセントに対するこれまでの解釈 128
2 金海方言 231
3 中期朝鮮語 142
4 昌原・大邱・霊山・ソウル方言 158
5 歴史的変化'163
第3章 アクセントの基底表示と担い手 171
1節 書評 金田一春彦『国語アクセントの史的研究 ………172
一原理と方法』
1 日本語はトーン言語か 173
2 拍と音節について 177
2節 アクセントの解釈をめぐって 179
──金田一春彦氏へのお答えの一端として
1 平安時代の日本語 179
2 現代日本語 180
3 朝鮮語 180
4 拍と音節 184
3節 アクセント分布に見る日本語の古層 187
1 方言が持つアクセントの特徴 187
2 数える単位 188
3 アクセントの担い手 190
4 アクセントの「位置」かr種類」か 192
4節 東京方言におけるアクセントの担い手と複合の熟合度…197
1 音節がアクセントを担デ197
2 モーラがアクセントを担う 200
3 辞書内(1語)と辞書外(2語)・201
4 単語連続と複合語 203
5 まとめ 206
5節 アクセントについての若干の覚書き 208
1 古典ラテン語のモーラは言語的単位であるか否か 209
2 関西方言等における厂テー」《手》のような形は2モーラ… 211
3 東京方言のアクセントの担い手はモーラが中心か音節… 212
4 東京方言において「ゲンジモノガタリ」《源氏物語》は複合語… 21;
5 現代朝鮮語晋州方言のアクセント体系は、単語声調… 216
6 金次均氏の挙げる朝鮮語昌原方言のA+B型の単語の連続… 218
6節 アクセントの単位一特にその担い手について 222
1 アクセントの単位とは何か 222
2 佐柳島,真鍋島のアクセント 22S
3 伊吹島方言 231
第4章アクセントとイントネーション 25S
1節 「アクセント」早わかり 256
1 アクセントとは何か 25C
2 ピッチとストレスの違い 2S5
3 声調(トーン)とアクセントの違い 260
4 アクセントの分類 263
2節 東京アクセントのピッチ曲線・ 一 ・、, 26S
l はじめに 265
2 「平板型」と「起伏型」 266
3 語頭の「低」268 . .
4 言語的情報とピッチ曲線との関係 273
3節 単語のアクセントと文のアクセント . 276
1 英語・ドイツ語のアクセント 276
2 日本語のアクセント 281
3 文音調 287
4 強勢 297
5 構造の瞹昧性など 303
4節 文における声の高さの型について 310
1 序 310
2 周期前適用規則 314
3 周期適用規則 316
4 周期後適用規則 32;
5 「低いはじまり」について 326
6 まとめ一構文構造と音形構造 329
5節 東京方言の文末のアクセントとイントネーション ……335
1 アクセントとイントネーション 339
2 アクセント 336
3 イントネーション 338
4 最後に 340
5 文末における形態素の組合わせの例 340
あとがき 343
初出一覧 ・ ・ 34S
索引 347
初出一覧
〈第1章〉
〈書下ろし)
〈第2章〉
「東アジアにおける九州方言」『九州大学公開講座23九州のなかの世界』九州大学出版会〈1991〉
「日本語と日本語周辺諸言語の音調システム──特に複合名詞におけるアクセントと声調について──」『音声の研究』第23集〈1994〉
「語声調方言──佐柳島と真鍋島のアクセント──」『文学研究』第75輯29-38<1978>
「朝鮮語晋州方言のアクセント体系」(The Accentual System of the Jinju
Dialect of Korean), Studies in Literature No.4/Bulletin of the Faculty of Literature/Kyushu University, No.15.〈1978〉
「朝鮮語慶尚道方言の長母音について」(On Long Vowels in the Kyeongsang
Dialects of Korean), 『言語研究』69〈1976〉
「朝鮮語諸方言アクセントの系譜再構の試み」(An Attempt at a Family Tree
for Accent in some Korean Dialects),『文学研究』73〈1976〉
「朝鮮語のアクセント:共時的及び通時的研究」(Accent in Korean:Synchronic and Diachronic Studies), 『言語研究』66〈1974〉
〈第3章〉
「(書評)金田一春彦『国語アクセントの史的研究一原理と方法』」『月刊言語』昭和49年10月号〈1974〉
「アクセントの解釈をめぐって一金田一春彦氏へのお答えの一端として」『月刊言語亅昭和50年1月号〈1975〉
「アクセント分布に見る日本語の古層」『月刊言語』別冊「総合特集一日本語の古層」昭和62年16巻7号〈1987〉
「東京方言におけるアクセントの担い手と複合の熟合度」『日本語イントネーションの実態と分析』日本語音声の韻律的特徴に関する言語学的理論の研究 平成3年度研究成果報告書〈1992〉
「アクセントについての若干の覚書き」『九大言語学研究室報告』第14号〈1993〉
「アクセントの単位──特にその担い手について」『文学研究』第83輯〈1986〉
〈第4章〉
「「アクセント」早わかり」『月刊言語』昭和63年3月号〈1988〉
「東京アクセントのピッチ曲線」『文研月報』20巻8号〈1970〉
「単語のアクセントと文のアクセント」『文研月報』19巻5号〈1969〉
「文における声の高さの型について」『現代言語学』服部四郎先生定年退官記念論文集編集委員会編,三省堂〈1972〉
「東京方言の文末のアクセントとイントネーション」(原題「日本語東京方言の文末のアクセントとイントネーション」)『日本語音声・研究報告』2〈1990>