有坂秀世

『音声学協会会報』49,51,53,58 1937-1939

『国語音韻史の研究』所収
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/PDF/arisaka/on-insi/18.pdf

『日本の言語学』7所収


 本稿は、もと昭和十二年以來音聲學協會會報に連載されたものに、今回多少の訂正を加へたのである。その第一回は同會報第四十九號(十二年十一月)に、第二回は第五十一號(十三年三月)に、第三回は第五十三號(十三年七月)に、掲載された。然るに、印刷費が非常に嵩む由を、その頃編輯の方から承つて恐縮致し、その後暫くは續稿の發表を差控へてゐたのであるが、未完のままではふつておくわけにも行かないので、結末を極めて簡單に纒めて、翌十四年七月の第五十八號に載せていただいたのである。かやうなわけで、第四回だけが不釣合に簡略になつてゐる。今回多少手を加へては見たものの、病気の事とて力に限りが有り、結局大した事は出来なかつた。幸に、昭和十四年九月「言語研究」第三號に出た河野六郎氏の「朝鮮漢字音の一特質」は、此の方面の新進専門家の業績であるだけに、卓見少からず、私の研究發表とは繁簡相補ふやうな點もある。拗音問題に關しては、なほ陸志韋氏の「證廣韻五十一聲類」(燕京學報第二十五期)及び「三四等與所謂喩化」(同第二十六期)等も有益な論文である。

http://www62.atwiki.jp/kotozora/pages/7.html

武田元子「有坂秀世「カールグレン氏の拗音説を評す」四本校合表」
『月刊言語』13-3(1984)

pp.116-122

トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2022-08-08 (月) 01:17:55