李長波
『日本語 指示体系の歴史』 平14
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/49763
京都大学学術出版会
2002.5.30


はじめに 1
   第一章 指示詞研究の視点と課題
第一節 指示詞とは何か 3
    第一項 指示とは何か 3
    第二項 指示詞の定義 7
第二節 指示詞と人称体系 12
    第一項 佐久間仮説の隠された前提 12
    第二項 人称体系の二つの型 15
    第三項 話し手の聞き手の視点に対する参照の仕方 20
第三節 指示詞の範囲とその周辺 23
    第一項 指示詞の用法の広がり 23
    第二項 指示詞と定性 31
    第三項 指示詞の範囲 34

   第二章 現代日本語の指示体系
第一節 先行研究の問題点と本章の立場 49
    第一項 いわゆる「現場指示」と「文脈指示」 49
    第二項 いわゆる「前方照応」と「後方照応」 52
    第三項 いわゆる「聞き手領域」と「ソ系」指示詞 55
第二節本章の立場60
    第一項 知覚対象指示と観念対象指示 62
    第二項 了解済の指示対象と未了解の指示対象 66
    第三項 「融合関係・対立関係」と「中立関係」 72
    第四項 本稿の立場rまとめ 76
第三節 「コ・ソ・ア」の選択関係 77
    第一項 「対立関係」の「コ・ソ」 77
    第二項 融合関係の「コ。ア」 84
    第三項 「中立関係」の「ソ」 89
    第四項 「観念指示」における「中立関係」の「ソ」と「融合関係」の「ア」 96
    第五項 「コ・ソ・ア」の選択関係 
第四節 現代語の指示体系と人称 
第五節 「中立関係」の「ソ」と「対立関係」の「ソ」 
第六節 まとめ 

   第三章 上代から近世までの指示体系の歴史
第一節 日本語史の時代区分と文献の性格 
第二節 上代語の指示体系 
    第一項 上代語の指示詞の語形 
    第二項 上代語の指示詞の語形と意味との対応関係
      (一)統計に見る上代語の指示詞の意味的な広がり 
(二V基本形「コ」 
(三)「ココ」と「ソコ」 
(四)「ソレ」と「コレ」 
(五)「コノ」と「ソノ」 
(六)「カク」と「シカ」、「カ」 
(七)まとめー指示詞の語形と意味との対応 
    第三項 「コ・ソ・力系」指示詞の意味的対立
      (一)「コ系」と「ソ系」 
(二)「力系」 
(三)まとめー「コ・ソ・カ」の意味 
    第四項 上代語の指示詞と人称の関係 
      (一)「コ系」・「ソ系」と人称 
(二)「カク」、「シカ」と人称、その他 
(三)「力系」と人称 
(四)まとめー「コ・ソ・カ」と人称 
第三節 中古語の指示体系 
    第一項 中古語の指示詞の語形 
    第二項 中古語の指示詞の語形と意味との対応関係 
      (一)「ソコ」の現場指示の用法 
(二)「~レ形」の場所指示の用法 
(三)「~ナタ形」の意味と用法 
      (四)指示詞の人称代名詞への転用 
(五V「コ系」と「ソ系」の意味 
(六)「サ」、「シカ」と「カク」 
      (七)「力系」と「ア系」指示詞の意味
    第三項 中古語の指示詞と人称との関係 
第四節 中世語の指示体系 
    第一項 中世前期の指示体系 
      (一)中世前期の指示詞の語形 
(二)中世前期の指示詞の語形と意味との対応関係 
(三)中世前期の指示詞と人称との関係 
    第二項 中世後期の指示体系 
      (一)中世後期の指示詞の語形 
(二)中世後期の指示詞の語形と意味との対応関係 
(三)中世後期の指示詞と人称との関係 
第五節 近世語の指示体系 
    第一項 近世前期の指示体系 
      (一)近世前期の指示詞の語形 
(二)近世前期の指示詞の語形と意味との対応関係 
(三)近世前期の指示詞と人称との関係
    第二項 近世後期の指示体系
      (一)近世後期の指示詞の語形 
(二)近世後期の指示詞の語形と意味との対応関係 
(三)近世後期の指示詞と人称との関係 
(四)知覚指示の「コ・ソ・ア」 
(五)観念指示の「コ・ソ・ア」 
第六節 指示体系の史的変化 
    第一項 指示体系の記述的枠組み 
    第二項 指示体系の史的展開 
      (一)上代以前の指示体系ー「知覚指示対観念指示」 
(二)上代語の指示体系ーコ人称対非一人称」 
(三)中古語から近世前期までの指示体系ーコ人称対非一人称」
 (四V近世後期江戸語の指示体系!「三人称領域」と「二人称領域」の確立
    第三項 コ人称対非一人称」にまつわるいくつかの関連事象 

   第四章 古代中国語と日本語の人称体系!三人称代名詞の成立を中心に
はじめに 
第一節 古代中国語の指示体系と人称体系
    第一項 古代中国語の指示体系-研究史の概観 
    第二項 「彼」と人称との関連 
    第三項 上古時代の指示体系の概観
第二節 上代日本語の人称体系 
    第一項 「シ」の場合 
    第二項 「キミ」の場合 
    第三項 「ヒト」の場合 
    第四項 上代日本語の人称体系の概観 
第三節 古代中国語の人称代名詞と上代日本語との関わり 
    第一項 「他」の場合 
    第二項 「渠」の場合 
    第三項 「彼」の場合 
第四節 中古語から近世後期江戸語へ1三人称代名詞が成立するまで 
    第一項 中古和語文献における「カレ・アレ」 
    第二項 中古語から中世後期までの「カレ・アレ」の消長 
      (一)平安時代以降の和語文献における「カレ・アレ」 
(二V中世前期から中世後期までの説話・仮名法語における「カレ」の用法
    第三項 近世語および明治初期における「カレ」と「アレ」 
      (一)近世の和語文献における「カレ」と「アレ」
 (二)読本と通俗物における「カレ」
 (三V漢文笑話翻訳本における「|他《かれ》」と「|他《あれ》」
 (四)噺本における「カレ・カノ・アレ」の用法
 (五)『怪談牡丹燈籠』と<del datetime="2011-05-24T17:22:02+09:00">『真景色累ケ淵』</del>『真景累ケ淵』の「カレ」と「アレ」 
第五節 まとめ1三人称代名詞が成立するまでのみちすじ 
第六節 人称体系における「自・他」の問題ーいわゆる「人称代名詞の転換」 

あとがき 
参考文献/テキスト一覧(付録一)
噺本書誌(付録二)
辞書・索引類一覧(付録三)

索引


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Last-modified: 2022-08-08 (月) 08:46:23