篠崎東海

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東海談 とうかいだん 随筆 二巻
【著者】篠崎維章
【刊行】寛政元年
【解蔑】博覽多讀を以て聞えた著者の随筆で、字義・訓法・古語・古史・制度等に閲する考説が多い。上編に北條時宗の書翰、紀有常の在世、としだま、蘇武屋敷、神祇官の所在地、玄關、肴、金史別本、な…その用法、及第の禮、かなぎ、吉野、水星、一筆致啓上候、好の字、あか(水)、なれ(川)、文穆公の詩等。下編に二位尼、朱舜水、云々の字の用法、日本心、善人、かたをなみの歌、赤石、たふさき、なよし、法皇號、論語の註本、稱唯、大扶桑、源氏物語の辨、昔の干菓子、上下賀茂社、なるべしと云ふ書、納采に書く文字、かずのこの正字、本田善光、足利學校、角田川等、各数十項を收む。「南畝叢書」に入れて上木されてゐる。本書に大田覃の序がある。
【著者小傳】篠崎維章は平氏。字は子文、號は東海、通稱金吾と云ひ、江戸の人で儒學を林祭酒・伊藤東涯等に學んだ。初め上野國小幡侯に師となり、後退いて府下に帷を垂れて教授した。漢學の外に國學にも通じた。元文五年(二四〇〇)七月一日歿。享年五十四。「和学弁」「蒼溟尺牘」等の著がある。  (和田〕

新潮日本文学大辞典 和田

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Last-modified: 2022-08-08 (月) 09:40:44